#24.息/ブレスでグルーヴに変化が!
「息を吸うのが不得意で、うまく歌えません」という方がとても多いですが、そんな悩みを、お持ちですか?
つい、苦しくなくても不安だから吸ってしまって、酸素過多になってしまう方が多いようです。まだたくさん息があるのに、さらに吸ってしまって、溢れてしまい、息漏れが発生して、綺麗な響きのある声にならない事があります。
生え抜きショークラブ現役歌手の平山てりです。
ブレスは「瞬間に沢山吸う」が鉄則です。「苦しいから吸わなきゃ!」ではなく、使い切ってから、なるべく短い時間で沢山吸う事を練習しましょう。
吸う場所は、圧力釜(肺の下部と下部後ろ部分。#12で説明しています)です。
練習方法をご紹介しておきます。
まず、吐ききります。
吐ききったつもりでも、大抵は吐ききっていません。吐ききったあとに、もう一度圧力釜を、手で押して絞ってみてください。まだ残っていませんか?
そのあと、鼻から瞬間に、圧力釜に空気を落とすイメージで、息を入れます。
吸う時、「ずずずーっ」と吸っていませんか?「すっ!」と瞬間に勢いよく鼻から吸ってください。
はじめは20パーセントくらいしか吸えないと思います。繰り返すと50〜80パーセント吸えるようになっていきます。
瞬間に吸えるようになったら、歌に生かしていきましょう。
ノリのいい8ビートの曲がいいと思うので、テーラースウィフトのShake it offを題材にしてみましょう。
サビ半分だけ歌ってみてください。Vの場所で息を吸ってください。他は吸わずに歌ってみましょう。
Cause the /players gonna play, play, /play, play, play V
And the /haters gonna hate, hate, /hate, hate, hate V
Baby, /I'm just gonna shake, shake, /shake, shake, shake V
I /shake it off, I shake it /off
Vの場所で吸うと、短く吸わねばなりません。自然と8分音符で吸っています。それを感じてもう一度歌ってみてください!
いかがですか?
このブレスが、ビートにノッて吸えていると、それだけでグルーヴが出てきます。メトロノームに合わせてやってみてください。
このように、ブレスがグルーヴと深く関わっているのです。
16ビートの曲であれば、16分音符で吸ったり、8分音符で吸ったり。
ジャズのスイングであれば、3連符の三つ目で吸っていたり、といった具合です。
歌を歌う時、吸うタイミングだけでなく、長さも意識してみてください。加えて、「吸わないが、音を切る場所」というのもあります。
その音を切る長さも、その曲のノリに合わせて切ってみてください。それだけで、かなり、カッコよくなるはずです。是非お試しください!😃