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時価総額上位10社の取締役スキルマトリックスを分析【てりたま通信#22】

コーポレートガバナンスコードが2021年に改訂されて以降、取締役のスキルマトリックスを開示する上場企業が一般的になりました。時価総額上位10社を参考に、直近の開示のトレンドを探ります。


監査法人で30年強、うち17年はパートナーを務めた「てりたま」です。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます。

2021年に改訂されたコーポレートガバナンスコード(CGC)には、以下のような指針が設けられています。

取締役会は、経営戦略に照らして自らが備えるべきスキル等を特定した上で、 取締役会の全体としての知識・経験・能力のバランス、多様性及び規模に関する 考え方を定め、各取締役の知識・経験・能力等を一覧化したいわゆるスキル・マトリックスをはじめ、経営環境や事業特性等に応じた適切な形で取締役の有するスキル等の組み合わせを取締役の選任に関する方針・手続と併せて開示すべきである。その際、独立社外取締役には、他社での経営経験を有する者を含める べきである。

コーポレートガバナンスコード(2021年6月版)
補充原則4-11①

対象となるのはプライム市場とスタンダード市場に上場する企業。プライム企業のうち90%以上が開示しています。

そろそろ実務がこなれてきたころですので、日本を代表する企業として時価総額上位10社について、開示を分析しましょう。


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