
日本の若者たち#11
出張帰り駅近で軽く飲もうと角打ちっぽいところに寄った。寒かったので蕎麦焼酎のお湯割と、ツマミにぼんじり、シメサバを頼む。
カウンターで飲んでると、焼き場にはベトナム?かタイ?の20代っぽいの2人の男女がせっせと2人で焼き場で一生懸命働いてる。焼き鳥を焼いたり、おでんを取ったり。めちゃめちゃ忙しそう。
一方その近くでホール担当っぽい?学生っぽい?今時のセンター分けの男の子たちが3人でずっと恋バナをしてた。めちゃめちゃ暇そう。
提供する食べ物ができて焼き場の2人が「オネガイシマース!」と大きな声で叫んでも、その食べ物はお客さんのところには届かず、焼き場のカウンター台に置かれたまま恋バナに夢中。どう好きな女の子を振り向かせるかを3人で話し合ってた。
お客さんが会計する時、焼き場の2人に「会計よろしくね〜」って仕事をバンバン振っていた。焼き場の2人は文句も言わずにどんどんこなす。そして学生たちは恋バナに戻る。
もともと安い角打ちで接客に期待してない故、おしゃべりすること自体あまり気にならないんだけど、
一生懸命働いてる外国籍っぽい方と知らんぷりして恋バナをしてる日本の学生っぽい方の対比が目の前でバァーーンと広がってたのですごく気になった。
おい、どうした日本男子よ。
忙しい人がいたら助け合うのが大和の心やろ。
おしゃべりとかは別にええけど、困ってそうなら気にならんか!?、、、
そういう時、すぐ気づいて「大丈夫??」って勝手に手伝ってやる男がめちゃくちゃモテるとおじさんは思うぞ。
とおじさんは若者の会話を盗み聞きし、「こうやって日本は世界の競争社会から脱落したのか」とかいう戯言を色々思いながら蕎麦焼酎のお湯割りを流し込んだ。

「お会計お願いします」というと、外国籍っぽい焼き場の女の子の方が来てくれた。
一生懸命働いてる姿に少し感動したので、ここは軽く大人の余裕を見せつつ気の聞いた御礼の一言でも言おう。
「1200円ニナリマス」
「あ、とても美味しかったです。(ニコッ⭐︎)また来ます!」
「・・・・・・アリガトウゴザイマシタ〜」
謎の間ができた後、言葉が会計レジの目の前でフワフワ浮いたのが見えた。
今日の気づき
「チャレンジしただけで成功よ」
明日は金曜日。明日も頑張りましょう!