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夜中の筋トレが止まらない〜Cygnet Folk Festival編〜
オーストラリア・タスマニア編-4
年末年始のFalls Festivalが終わった2018年の始まりは、祭りの後を味わいながらしばし穏やかなときが続いた。
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週末に州都ホバートの街でのFrankoマーケットへの出店があったりしつつ、後は近くの海辺でピクニックしたり、滞在先のエコビレッジ内のカフェに行ったり。(と、おぼろげな部分の記憶に対して当時の写真が語っている。)
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↑Wombat Cafe’のワカさんが作ってくれたマンゴーを使ったデザート。美味しいごはんやデザートを食べさせてもらい、海や自然の中でのんびり…当時のことを同僚のトモコ氏と話すと「わたし達、ほんと平和だったね…。」としみじみしてしまう。
当時の日記を読むと、日本でのことなどあれこれ考えたりもしていたらしい。でも写真には楽しく平和な記録しか残っていない。ま、何を考えていようと日々はひたすら移り変わっていくわけで、タスマニア編ではインド編のようにあーだのこーだの呟かず(といいつつ、語りはじめる)もう明るい日々の記録を載せていこうと思う。
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そんなこんなでFalls Festivalで2017→2018年の新年が始まり、10日程経つと今度はシグネットという可愛い街で行われるフォーク音楽をメインとしたCygnet Folk Festivalへの出店が始まった。
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シグネットの街の近辺まで車で向かい、食材調達組と&先発隊に分かれる。先発隊となり車から降りたわたし&トモコ氏はヒッチハイクで会場まで向かうことになるも、タスマニアではヒッチハイクがポピュラーなこともありすぐに陽気なおじさんが乗せてくれ、無事シグネットの街に辿り着くことができた。
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到着当初は小雨が降ったり少し不安定な天気でスタート。段々と晴れていきお客さんも増えていく。
毎年行われているというCygnet Folk Festivalは、シグネットの街のエリアにある広場や教会、体育館のようなホールがそれぞれ会場となっていて様々なバンドのパフォーマンスが行われる。芝生の広場のエリアにはWombat Cafe’を始め、服飾や雑貨…様々な出店が参加していて、東京でいうと代々木公園のイベント・アースガーデンに近い空気感で和やかだった。
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参加しているバンドの中には日本からJohn John Festivalというバンドも来ていて、日本のバンドがタスマニアまで来ているなんて嬉しい〜と盛り上がった。実際、ホールで行われたJohn John Festivalの演奏は素晴らしくお客さんも踊りまくっていて満員御礼の感動のライブだった。
ノスタルジックでジプシー感ある曲調のJohn John Festivalの曲はiTunesやSpotifyでも聴くことができるので興味のある方は是非ぜひ。
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そしてタイトルにある、
夜中の筋トレが止まらない…の理由とは。
(これまたしょーもないのですが)
今回も年末年始のFalls Fetivalに引き続きテント生活となり、同僚のトモコと一緒のテントで過ごすことになった。
ふたりでのテント生活はもう慣れたもので、時にはテント内でタロット占いなんぞもしながらわいわいと楽しんでいた。しかーし、日が暮れて夜になるとシグネットはかなりの寒さだった…。
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夜に出店が終わりテントの中で寝ようと、寒がりなのでセーター等を着込み寝袋にくるまり毛布もかぶる。それでも寒い…特に足元が。で、ユニクロのウルトラライトダウンの腕の部分に足を通してレッグウォーマー状態にした。それでも寒くて震えて歯がカタカタ鳴ってしまう。
「…これじゃ体が冷たくて、とても寝るどころじゃない…涙!!」わたしは体を温めるべく、腹筋の筋トレを寝袋にくるまったまま始めた。
寒さゆえの火事場の馬鹿力とはすごいもので、いつもだったら20回30回くらいでダウンするところなのに50回でも何回でも出来てしまう。寒さってリミッター外れるんですな…。
ひたすら突如として狂ったように夜中のテント内で激しく筋トレに励み始めたわたしの隣で、トモコ氏は『も〜、まっきーなんか大変そうだね?!まっきーもわたしみたいに幸せに生きればいいのに♡』と、爆笑しまくっていた。
筋トレ人間と対照的に、トモコはんは以前に出会った素敵な男性とシグネットの街中でたまたま偶然の再会を果たしていて(それもまたすごい)街で飲んできた酒のほろ酔い加減と共に、彼との思い出写真をスマホ片手に眺めながらテントの中でうっとりしていた。彼女はハートと男と酒の力でぽかぽかだった。
ほんとうに、ときに幸せと努力は比例しないものだったりする(?)……わたしも酒を呑んでおけばーー!!!心の中で叫んでみるものの寒さの中テントを出て行く気力もなく、
悲しみと哀愁の筋トレを繰り返し、ようやく眠りについたのだった。そんなわけでシグネットの街=夜中の筋トレ。になっているのであります…。
朝方になると、隣のテントでごにょごにょと男女の声が…。Wombat Cafe'のメンバーの、イギリス美人女子とフランス男子の声だった。
それぞれひとり旅&ワーホリで来ていた彼ら。あのふたり、ちょっとアヤシイよね。となっていたけど、なるほどー。筋トレしている間に、隣のテントでは囁かれる愛(?)があったのですね。
ふたりは聞こえないようテント内でこしょこしょ話しているつもりでも、しっかり周りのテントに彼らの話し声は届いていた。当人達は隠しているつもりで、周りは全員気づいている件。ま、好きにしてください…タスマニアで、わたしの元に素敵な男性が舞い降りることはなかった。笑
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Cygnet Folk Festivalでも巻き寿司を巻きまくり、街を散策し、フォーク音楽のライブを楽しみ…夜中は怒涛の筋トレ。わちゃわちゃした賑やかな日々が続いていった。
タスマニア編-5『こころの隅の想いに花咲す。』へ続く。
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