見出し画像

オーロヴィル散策と、新たな宿ヴェリテ

南インド・オーロヴィル編-2

ひとり、部屋でじめじめしていた初インドの当時33才の旅人。それでも人間、腹は減る。宿には夕食がついていたので何とか重たい体を起こして食堂スペースに向かった。

するとそこには欧米諸国からのゲストやムンバイから来ているという、お洒落で明るいインド人の女の子達がいたりして(広告関係の仕事をしているらしく、エスニックと現代的センスが融合した着こなしが洗練されていてとても可愛いかった)少し気持ちがほぐれたのだった。

画像1

相席の滞在者達とちょこちょこ話したりしながら、あーだのこーだの思いを巡らせながら気持ちの上で盛り沢山だった初日。

何とか眠りにつき朝になってから外に出ると、夕方に着いた初日にはよく分からなかった宿の周辺は、ジャングルのような熱帯雨林に囲まれていた。

画像10
画像9
画像10
宿にいた可愛いわんこ。

晴れ間で元気も徐々に湧いてくる。早速、原チャリを借りてオーロヴィルを散策してみることに。教習所以来だったのでレンタル屋のお兄ちゃんに乗り方から教えてもらう。

おずおずと慣れない原チャリを走らせ、散策スタート。最初はストッパーを下げたまま乗っていることすらあったものの(危険)すれ違った人が親切にも教えてくれたりでなんとか慣れていく。もうオーロヴィル教習所状態だった。

画像5

あるときは、敷地内で原チャリと共に地図を見ながら立ち止っていると、突如として買い物帰りと思われるサリー姿のインド人のおばちゃんが現れ『ちょっとそこまで乗せてってよ!  …go!!』と勝手に後部シートに颯爽とまたがり、ヒッチハイクされたりしていた。や、goじゃないんすけど…。インドでは旅人の私がヒッチハイクするのではない。される側だった。

ま、ちょっと先までなら行ってみるかと慣れない二人乗り運転の初体験をひーひーやることに。「おばちゃん…まだ…?」『もうちょっとだよ、そのまま真っすぐ!ごーすとれーーと!!』……結局そこそこの距離はあった。が、おばちゃんの笑顔が素敵だったので面白い経験だったということにしておく。

画像10

散策が進むにつれてオーロヴィルは広大な敷地ゆえエリアによって植生も違い、湿気の多いジャングル地帯は部分的ということが分かった。

『なるほど。どこも湿気でじめじめしてるわけじゃないのか。今のゲストハウスは人は良いけど、自分には合ってない…好みの場所を見つけたる!!』

サバイバル度・低の人間として快適空間を探し始めた。ただ、オーロヴィルの宿の数は多くネットで調べても分かりづらい。ましてや自分は宿や空間に神経質ときてる。暑く得体の知れない場所でドミトリーのグループ部屋はしんどく、個室の宿を探すことにした。

むむ…なんとか見つけなくては…!様々な情報をあさった中で、ここ良いんじゃないか?となったのが、ダンスやヨガのWSを開催しているスペースと宿もある「 Vérité 」(フランス語で真実の意)という場所だった。

オーロヴィルは環境実験都市と云われていて、敷地内にパーマカルチャーや農業に力を入れているグループや、ダンスやヨガに力を入れているVéritéのような場所など100以上のコミュニティーが、点在する村のように位置している。広大な敷地内に複数のエコビレッジや宿、店舗等が点在して都市環境を作り上げている。

画像7
オーロヴィルの地図。
中心部のマトリマンディルについては
オーロヴィル編4へ

コミュニティー間はある程度離れているので移動は原チャリや自転車・車が主となり、2日間泊まった1軒目の宿Sharnga guesthouseに対してVéritéはオーロヴィルの北西エリアにあたる。

宿にこだわるタイプの人間はもう直に見て確認するしかなーい!と原チャリを走らせVéritéを直接訪れることにした。現地に足を踏み入れると、インドと西洋的な感性が織り混ざった空気の通りが良い、穏やかな敷地が広がっていた。ここなら大丈夫かも。ほっと胸を撫でおろす。

画像8
勝手にオーロヴィルの軽井沢と呼んでいた宿ヴェリテ。

ラクシュミという女性スタッフに部屋を見せてもらうと、3日目からはVéritéに移動することに決定。そこでは新たな出会いと流れが待ち受けていた。

オーロヴィル編-4『踊るインド人ヨギ、現る。』へ続く。

画像9
画像10

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集