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いのちの価値
わたしはもともと動物看護師で、
その後もペットケア用品の専門店で、
お客様相談室のカウンセラーとして
働いていた。
ずーーーっと前に
おかもっちゃん(@aoaoaowiwiwiwi)と
初めて話したときに、
なかなかエグい話をした事を思い出した。
noteに書こう書こうと思いながら、
全然書けてなくて、いま書いてみた。
どんな話題だったかと言うと、
食肉加工工場の屠殺所
その現場で働く人の話。
今思えばファーストコンタクトで
なんでこんな話になったんや。笑
おかもっちゃんを知らない人が
いるかも知れないので、
てりやき目線でさらっと紹介。
おかもっちゃんは当時障害福祉の
現場で働いていて、
そこで働く人を支えるポジション、、、
やったかな?ど忘れ。
転職する言うてたし、まぁええわ。
#新しい仕事頑張ってね
めっちゃ調子乗りやけど、
わりと冷静で本質を突いてくる。
これまで話してきて思ったのは、
話の引き出し方や、言葉で表現するのが
めちゃくちゃ上手い。
ここはほんまに彼のすごいところで
リスペクトしているところでもある。
そして、もうひとつすごいのは、
いくらでも話せる特殊な能力を兼備えてる。
#おしゃべりクソ野朗
#てりさんのお気に入り野朗
さて、本題。
食肉加工工場の屠殺所、
その現場で働く人の話と
生体販売について。
この時の会話で引っかかってきた
言葉の引き出しをあけての回想。
わたしは屠殺場の話題で
語れる人に久しぶりに会った。
まず、こんな話題にならないし、
大概、うわぁ〜とかで話が終わる話。
聞きたくないだろうなって思って
こちらも話すのをやめてしまうから
そんなに語ることはなかった。
障害福祉の現場の中のひとつに
屠殺場で働いている人がいて、
匂いとか音とか鳴き声とか、
五感に訴える感覚がなんとも言えない
空気だったと話していた。
わたしが知っている話では、
屠殺の現場、牛の食肉加工は
ピストルでこめかみをバンッ!
苦しい思いをさせないように
必ず一回で終わるように
仕留めるということ。
わたしは21歳の頃、3ヶ月だけ住込で
北海道帯広市の牧場で働いていた。
乳牛の世話だったけど、
生まれてからお世話をしてた子牛が、
オスだからと食肉のところに行った。
この当時、その後の事は知らなかったから
とくに想像する事もなかった。
動物病院で働いていた頃
猟友会の人たちが、
よくケガをした犬の手当てに来ていた。
銃を扱う人の横には猟犬がいて
その猟犬がイノシシの牙にやられて
皮膚や耳が裂けてしまうからだ。
猟友会の銃で狩りをしている人々も
獲物を仕留めるとき、
この辺はかなり意識している
やっぱりそれがプロってもんらしい。
あと、これは信じがたいんだけど、
屠殺場に自ら向かう動物もいるらしい。
お国が違えば文化も違っていて、
たとえばドイツのドッグフードを
製造している会社の牧場では、
やがてお肉となる動物たちが
広々とした土地でゆったり、のんびりと
過ごしている。
だからこそ、おいしい。
ヘルマン社のフードは
いろんな動物の種類がある。
牧場にいる動物を決して屠殺場まで
追い込むことはしない。
自ら向かうのを自然に待つそうな。
屠殺の方法は知らないけれど、
動物福祉に目を向けた会社である。
ドイツと言えばビオ、完全無添加、
オーガニックの先進国。
動物福祉にも目を向けている。
そして、いのちの話題の流れで、
ペットショップの話になった。
どんな会話かまでは覚えてないけど、
話の内容の書きたいところは覚えてる。
もうひとつの話題の
生体販売について。
命に値段をつける行為は納得がいかない
わたしは生体販売をしていることや
ペットショップは好きじゃない。
だけど、
生まれてきた生命には変わりはない。
人の手によって造られ
そのように生まれてきた命は
もう始まっている。
生まれてきたことを悪としてしまうと
存在を否定することになってしまう。
ならば、この動物たちと、
これから過ごす時間に対する価値として
考えようと思った。
生活を共にしてさまざまな体験をして、
喜びや悲しみを分かち合う。
そのことに対する対価
これででいいんじゃないか。
とわたしは折り合いをつけている。
今、いま感じている瞬間を大切に。
動物は私たちよりも先に死ぬ。
どんな生まれ方をしたにせよ
大切に生きて欲しいし
しあわせな時間を過ごして欲しい。
そんなことを思った。
わたしは動物看護師時代に、
なんの罪もない生命を絶たせてしまった
経験がある。
動物を殺めるということは覚悟がいる。
飼い主をはじめ
依頼する人
依頼される人
実行する人
みんな辛かった。
その時に、
わたしは二度と同じ事は繰り返さないと
誓約を課した。
いのちの現場から離れたいまも
このことだけは忘れない。
いや、忘れらんない。
ひとつひとつの命に意味はある。
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