流し撮りを真面目に考えました。
流し撮りを真面目に考えてみた。
先日行ったD1GP お台場。
ドリフトは
止めて撮るのもいいが、流し撮りで撮るのがかっこいい。
そう考えると、やはり流し撮りが大切。
では、どれくらいの速度で流すのが良いのでしょうか。
今回使用したカメラとレンズはこちら。
Nikonz9 アウトレット価格が安い!!
レンズはNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S
流し撮りの考え方の反対も考えるとわかりやすい。
対象物の動きが速いとシャッター速度は多少早くてもいい。
簡単にいうと、三脚に載せて撮った時(カメラを動かさず)、被写体ブレをおこすシャッター速度で撮れていれば良いということ。
極端な例)新幹線のホームで通過する新幹線を撮影しようと、スマホを構えていても、新幹線はブレて、ホームはしっかり止まって写っている。
シャッター速度が被写体に追いついていないということ。
では、その速度がどれぐらいか。
その前に、流し撮りでどれだけシャッター速度が遅く撮れるか。
速度が遅い=流し撮りが上手い
そう。そうなのです。遅いシャッター速度で撮れるのはすごいのです。
しかしと思うことはありますので後半ほうへ。
ではここから写真を交えて考えて行きます。(スクリーンショットですので画はご容赦ください)
D1で撮った写真は1/200でも少しブレている。
タイヤのところが少し回っている。
これも良いが、少し動きが感じ取りずらい?
もう少し遅くして1/100で撮ったのがこちら。
どうでしょうか。だいぶ良い感じですね。向かって右の方からきてちょうどこの位置が左右への動きが止まっている場所なので、背景は流れていないようですね。
でもタイヤの回り具合はいい感じに回転しているのがみれます。
背景の流れ具合はどのぐらいか。というと、これぐらいの感じになります。いかがでしょうか。いい感じですね。
こちらの方がわかりやすいでしょうか。
手前にある青い三角コーンのぶれ具合を見てみるとわかりやすい!!
では思い切って1/60に落としてみましょう。
そうすると。
ますますタイヤの空転が見てとれ、背景の流れも先ほどより大きく触れ始めました。
先ほどよりこの感じがいいですね。
少し遠景での写真です。背景の柵、左手前のライトも見え隠れするぐらいの流れぐあいです。タイヤから出る煙も一緒に流れていくから面白くなります。
流し撮りをすることで得られるメリットは被写体を浮かび上がらせることができる。なので、このシーンでも手前はタイヤスモークが少し残っていて、背景もごちゃごちゃしているのですが、TOYOタイヤのロゴがしっかり写っているから、しっかりと車に目がいくようになりますね。
つづいて1/40です。
ここまで落とすとしっかり背景がぶれていくから躍動感がバッチリ出てきますね。
これはさらにいい感じです。
ココからは私見ですが、
流し撮りの良いところは被写体となるものを浮かび上がらせる。
撮影者の表現方法としてカッコよく見せる。
などが考えられると思っています。
通常、シャッター速度を遅くするために
①ISO感度を低くする
②絞りを絞って撮影
③NDフィルターを使用
だと思います。
今回使用しているレンズが400mmf2.8です。
③を利用してシャッター速度を落として撮っています。
なぜか。
人と違う写真を撮りたいからです。
f2.8で撮影しているので当然背景がボケてきます。
絞って撮った場合、解像度が悪くなる絞りがあるし、背景のボケ感は得られないし、後ろがごちゃごちゃしている時に流した写真はやはり背景がうるさい。
絞りすぎちゃダメだよ。
APS-Cで撮った写真も同じで、焦点距離は伸びますが、背景のボケ感はそれなりになるので、やはり同じ。
そしてなにより、流しすぎて、後ろがなんだかわからない写真も嫌だなって思います。流し撮り上手いだろっていうのはわかりますが、流れすぎて、どこにいるのか、どんな情景なのかわからないのはあまり好きではありません。
もちろん、いっぱい流してもそこがどんな情景かわかる写真は好きです。その写真にどんな想いがあって撮っているか。
そこが大切なのだと思っています。
そして写真を綺麗に美しく撮っていくのには機材にも少しこだわって撮って行きたいと思っています。
安く面白いものを使ってみるのも私たちの楽しみです。今回は400mm2.8を使用しましたが、他のレンズでも十分楽しめます。
私も28-400でも撮影して楽しんでいます。
自分の持っているものをうまく利用して撮影をするのが趣味で撮っている人の醍醐味ではないでしょうか。
しかし、これは私見であって、プロで撮影している方たちは考え方が少し違います。
そのクライアント様から求められている必要な情報をしっかり盛り込みつつ、より最適に写真を撮らないといけない。そして失敗できないプレッシャーと闘いながら撮影しているので大変です。だからこそ、ここぞという時のために安心できる機材、壊れにくい機材、安心できるカード、しっかりとした三脚や一脚やその他諸々。
そしてなにより、プロで仕事で撮影されている方は、一般の方からも見られているからという自負がありますので、しっかりとした機材を使っていますね。
どっちも写真の醍醐味である「見る人を喜ばせる」というのがあります。
今回は、お台場。というシーンから背景の感じを連想して、今回このレンズ選択をしました。
シーンごとにレンズを色々変えながら撮影するのは楽しいです。
次回のレース撮影はスーパーGT 鈴鹿に行こうと思っています。