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浄土真宗本願寺派 仏前結婚式〜寺嫁お京の場合〜

こんにちは。寺嫁お京です。

寺嫁お京、結婚したあの頃へ返ってみようと思いました。
特に何かあったわけではありません(笑)

というわけで、この度は仏前結婚式についてお伝えします。

浄土真宗本願寺派における仏前結婚式とは

結婚式は、親鸞聖人の流れを組む者にとって生涯聞法しょうがいもんぼうの大切な儀式であり、如来にょらいのご尊前において念仏に薫る人生を送ることを表明する儀式。
「浄土真宗本願寺派 法式規範」より

仏様にお念仏とともに歩むことを誓う儀式になります。
ちなみに、寺嫁お京の結婚前の宗派は、曹洞宗でした。
と言っても、改宗するための何かをするわけではなく、結婚した先がたまたま浄土真宗本願寺派だったっていうだけの感じで、なんら一般的な結婚と変わりありませんでした。

仏前結婚式を行うにあたって…

震災により本堂が全壊しました。同じ被災者でありながらも御門徒様方の護寺の思いにより、再建を叶えることができました。
本堂が完成したのは結婚式の前日で、ご尽力いただいた方々には感謝しかありません。
そういった事情もあり、私たちは結婚式、披露宴は大々的には行わず、親族のみで慎ましく執り行いました。(新婚旅行は、近くの温泉宿に弾丸1泊☆足るを知る、とはこのことなのかな。違うかな?幸せな旅でした♪)

実際の仏前結婚式

新郎側、つまり住職(または副住職)は五条袈裟ごじょうげさを着るという概ね平常運転なのですが、
新婦側の支度は、白無垢の準備から全て0からでした。(白無垢と書きましたが、礼装であれば洋装でもいいようです)
義理の祖母が前坊守である自坊での結婚式は70年ほど前のことになるので、仏前式の準備に関する伝手がなかったため、自分でネットで探しました。
着付け、ヘアメイク、介添え、写真などなど含まれた、『挙式プラン○万円〜』というプランをお願いいたしました。近頃は、自宅で結婚式プランのような多様性に特化したものがあり、探しやすかったです。

お支度はお寺内の庫裡くりで行います。
11月下旬。今ほど暖冬ではなかったので、早朝からハロゲンヒーターで暖を取りながらのお支度です。
緊張と寒さで、四肢末端がキンキンに冷えていた寺嫁お京の手を握って暖めてくれた美容師さん。忘れません。

会場設営や当日の進行は、お手伝いを快諾してくださった先輩僧侶の方4名、ご門徒さん2名。
挙式前から打ち合わせ、リハーサル等行っていただき、丁寧に丁寧に厳かに会場設営してくださいました。

当日の式次第がこちら。
大まかな流れはどの式も同じようですが、仏前結婚式ならではの儀式があります。

パイプオルガンではなく雅楽ががくでの入場。
讃美歌ではなくお経。
お念珠授与。

数々の驚きと馴染みのない漢字。

参列者もお念珠を左手にかけ、式にご参列いただきます。(お葬式やご法事の時だけじゃないんだ、と知りました)

お焼香をします。(これまたお葬式やご法事の時だけじゃないんだ、と知りました)

祝盃を交わします

式の終わりに、姪っ子がお祝いの曲をバイオリンで演奏してくれました。
「ホール・ニュー・ワールド」
「カノン」
寺嫁お京のことが大好きな姪っ子からの贈り物。
泣けました。

進行は全て僧侶の方が行ってくださり、御門徒さんが祝盃の準備など裏方で動いてくださいました。
お荘厳の準備にあたっては、前坊守が取り仕切ってくださり、私の見えないところで多くの人のお力添えがありました。

お披露目会


御門徒さんへのお披露目は、結婚式の前にあった秋季彼岸法要で5分ほど前に出てご挨拶を行いました。
僧侶の方へのお披露目は、別日を設けて料亭にて行いました。そこでも雅楽の演奏があり、ならではのお祝いをしていただき、なかなか経験できないことを経験させてもらいました。


まとめ


仏様の前に誓うと冒頭述べましたが、阿弥陀様への感謝、また、私が今ここにいるのは仏様になられたご先祖さまのおかげであり、多くの人の命と縁によるもの。そうして繋がった縁がさらに縁となり、無事に仏前結婚式を終えることができました。

お寺にきて最初に感じたありがたい繋がりが仏前結婚式だったように思います。

一つだけ、「あぁしとけばよかったなぁ」と思ったのは、
乳幼児の甥っ子や姪っ子にも参列していただいたのですが、小さな子どもが遊べるスペースを作ってあげてたらよかったなぁと思いました。
1時間弱くらいの流れですが、子どもにとっては「なんのこっちゃ」なので、幼い姪っ子は途中ギャンギャン泣いていました。子どももママパパもしんどかっただろうなぁ〜と。
これから仏前結婚式をされる方で子どもが来られるところは、スペースに余裕があれば、遊んでいいよスペースの設置をお勧めします。

この度は仏前結婚式についてお伝えしました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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