寺嫁お京のお寺のお仕事〜秋季彼岸法要までの準備〜
こんにちは。寺嫁お京です。
道端にちらほら彼岸花を見かける季節になりましたね。
そう!お寺では、夏が終われば秋のお彼岸の季節到来です。
専門用語
御聴聞…み教えを聴くこと。
一般家庭出身の寺嫁お京は、この御聴聞を繰り返すことで、浄土真宗の教えが分かるようになってきています。それでも、全然、まだまだ、ですが…
御斎…法要、法事の後にいただく精進料理。
自坊…自分のお寺(坊)。
秋季彼岸法要
秋分の日(9月23日)を「中日」として、前後3日間の計7日間を「お彼岸」と言います。
寺嫁お京、恥ずかしながら結婚前は、このお彼岸のことあまり知らずにいました。
なので、もちろんお墓参りにも行っておりませんでした。
お寺に来てからその意味が分かり、夫側のお墓参りはもちろんのこと、自分の実家側の御仏前に手を合わせに行くようになりました。
お寺では、お彼岸の法要を執り行います。
しかし、コロナ感染症が蔓延するようになってから、秋彼岸の法要を休座とさせていただいております。
ここでは、コロナ蔓延前の法要の様子をお伝えしたいと思います。
法要は2日間に分けて行います。
10:30〜 読経、御聴聞を行います。
12:00〜 お参りくださった御門徒さんと、御斎をいただきます。
お参りくださる方は、60〜70代が多いです。
80代、90代の方も来てくださいます。
写真の通り、密な状態になるために自坊では、現在も休座とさせていただいております。
寺嫁お京は何するの???
お掃除は、当然するのでここでは割愛いたします。
寺嫁お京の動きとしては、数日前から彼岸団子、御斎、お仏花、お御堂のお荘厳の準備をします。
この記事では、彼岸団子作りと、御斎の準備をお伝えします。
・彼岸団子作り
以前は、お餅をついていたそうですが、祖母が1人でお寺を守る時期があったそうで、その時期に機械に変えたようです。とても合理的な祖母です。
この写真は、他の法要のときに撮ったもので、
お団子が丸の形です。
彼岸団子は、楕円形に形を整えます。
なぜか???
明確な回答は得られませんでしたw
これは、調べて私の代で明らかにしておきます。このように、なぜ?が分からないまま引き継ぐことは、多々あります。
・御斎の調理のための準備
法要の朝から、有志で作ってくださるご婦人方がいらっしゃいます。
その方々が、お台所で速やかに調理できるように材料を揃え、場を整えます。
寺嫁お京は、アルバイト先のうどん屋さんでしかこのサイズの調理器具を見たことなかったので、嫁いだ時は驚きました。
ご婦人方は、60〜80代の方が中心でしてくださるのですが、炊けたご飯の入ったこの大きな釜をお一人で持ち上げるのです!!
すごい!!
「なぁんね!このくらい持てないとダメですよー!あっはっはっは!」
と、洗礼を受けました(笑)
皆さん、ご年齢を感じさせないほど活気があり、和気藹々と御斎を作ってくださいます。
お料理中の蒸気でお顔にも艶が出て、皆さん若返りますよ♪
寺嫁お京のお寺は、中小規模くらいのお寺なので、このくらいの規模ですが、お寺さんによっては、本当に給食室のようなお台所があり、御斎の数がもっと多いところがあるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか???
大きな法要があるときは、気合いが入りますし、
声が2オクターブくらい高くなります。
普段は、忙しくてなかなか御仏前に手を合わせられない方も、お彼岸のこの時間には手を合わせ、御聴聞し、心を整えて帰られる方もいらっしゃいます。
慌ただしい日常の中に、足を止めて手を合わせる時間を皆さんに届けられますように。
次回も、秋季彼岸法要の準備についてお伝えしていきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。