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花を着る、纏うということ

ご無沙汰な投稿です。
久しぶりに自身のプロフィールを確認したら「ハタチ」とあり、ちょっと笑ってしまいました。少し前に22歳になりました。てらやまです。

オンラインで大体のものを買うことのできる時代ですね。お洋服もまたしかり。けれど私は身に纏うものをネットで購入することに抵抗があり、これまでにそうした買い物をしたことはほとんど無いのです。それでも「これは買っちゃうでしょ〜〜〜〜」となるブランドがあります。

iCONOLOGY イコノロジー

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2019年の春に現れた、刺繍を施したお洋服を生み出すブランドです。岐阜県にある刺繍工房の3代目、せん(chihiro kato)さんが手がけています。iCONOLOGYでは刺繍を「図像(icon)」と捉え、季節や思想をもとにしたモチーフを刺繍しています。とある機会に知り合ったせんさんにこちらのブランドのルックモデルを頼まれたことで、私はiCONOLOGYと出会いました。

#花を着るワンピース と題されてリリースされたお洋服から、今ではもう4シーズンを迎えています。

オンライン上で僅かな期間でのみ発売されるiCONOLOGYのお洋服は、季節をなぞるようにその時々で花が選ばれており、生地の上でそれが咲き誇る様子は本当にため息が出るもの。新たなお洋服がリリースされる度に勢いを増して注目を集める様子は、まさに蕾を増やしながら伸びる花そのもの。毎シーズンモデルをやらせて頂いている身として、こっそりと身内の気分で嬉しく思っています。

オンラインでしか選ぶことのできないお洋服でありながらも、画面を通しても伝わる圧倒的な花の姿。

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その美しさはもちろんのこと、私たちが惹かれるのは恐らく、それを生み出す人々が背景にいるからだと思います。

個々の理解と献身が伴わない服は、人を駆り立てたりはしない」という言葉が表すように、本当に熱量の込められたものは、直接目の当たりにせずともそのエネルギーに触れることができるのだと痛感するのがiCONOLOGYです。

図案を構築し実際に刺繍を施す刺繍工房のみならず服を仕立てるためには、服のパターン作りや糸作りや生地作り、生地の裁断や縫製、プレスなどといった様々な工程があり、そこには多くの人が存在しています。そして、ブランドとして服を届けるためには洋服以外の部分をデザインする人も存在しています。iCONOLOGYに関して言えば、一着ごとに付属されるタグであったり。また、オンラインで販売するにあたり必要となる写真を用意するためにもカメラマンやヘアメイクアーティストといった人たちも存在しています。

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また、美しさだけが全面に出つつも、服ができるまでのリアルな背景を垣間見せてくれるせんさんの言葉に触れることで、美しさというものには理由があり、それは人が生み出すものであると改めて気づくことができます。歩み寄らなければ縮まることのない、生産者と消費者の距離感。刺繍職人という存在として、直接お客様に刺繍の魅力を伝えることで、刺繍業界全体がその力を失ってしまわないようにと服作りに挑むせんさんは、その服と言葉とで、新たな道を切り拓いています。そんなせんさんの姿もまた、私には美しい「icon」として映ります。

私はこれまで繊維産地に注目して、様々な繊維関係の工場見学をさせていただいたりお洋服の販売の仕事に携わったりしましたが、せんさんをきっかけに新たに刺繍業界に僅かでも触れたことで、「こうした技術が無くなってほしくない」という想いが更に増しました。と同時に、「無くさないために頑張っている人たちがいる」と改めて気付けました。そして、服を作るだけではなく、それを届けるためにも多くの人の熱量が込められているということを、モデルを務める中で気付かせてもらいました。

身に纏うと背筋を伸ばしたくなるお洋服。少し敬遠していたオンラインであろうと思わず購入したいと思えるのは、それだけの揺るぎない魅力に溢れているからだと感じます。最新リリースの#花を着るブラウス が再販中です。花の香りが感じられる程の美しさに是非触れてみていただければ、と思います。

久々の投稿でややぎこちない文章でした。
また少しずつ言葉を綴っていきたいなと、

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