蓄電池は国の特定重要物質に指定されている
マンガンノジュールは,Co, Ni, Mn, Cuなどの元素を多く濃集しているため資源として期待されているが,その資源の主な用途としてリチウムイオン電池があげられる.そのリチウムイオン電池を含む蓄電池が,2022年12月日本の特定重要物質として指定された.
https://www.cao.go.jp/keizai_anzen_hosho/supply_chain.html(経済産業省)
また2023年1月に蓄電池に関する取り組み方針が発表.
https://www.cao.go.jp/keizai_anzen_hosho/doc/meti_denchi.pdf(経済産業省)
施策の主な内容は,蓄電池とその部材に関するもので,さらにはリチウムイオン電池よりも将来的な全個体電池を見据えた内容のが多い.ただ,リチウムイオン電池の原料であるCo, Niの安定供給の重要性にも触れられている.中国はCo産出国の今後にかなり投資しているらしい.
再生可能エネルギーや電気自動車が主流となった社会では,蓄電池が社会の血液になる.そのため自国生産ができないと,かなり自国の経済が不安定になる.自国生産のためには資源も部材製造も本体製造も自国で行う必要があるので,マンガンノジュールはやっぱり重要ですね.技術を全て持っていても,資源がなければ何もできないので.