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運動と禁煙よりも寿命を延ばす方法が判明!

定期的な運動や禁煙が身体に良いことは知っている人が多いと思います。
ですが、これらよりも「ある考え方」が寿命の延伸に影響することが明らかになりつつあります。

今回はそんなお話。

健康的な生活は寿命を何年延ばすか?

とある論文では以下のような結果が示されています。

・低体重指数、禁煙、定期的な運動は寿命を約1~3年延ばす
・血圧やコレステロールの正常値を保つことは寿命を約4年延ばす

意外と短いな…というのが正直な感想です。
僕はタバコを吸いませんが、
「2年長生きしたかったら禁煙した方がいいよ」
と言われて禁煙を始める人ってあんまりいないんじゃないかなー笑

リハビリ職員でも喫煙者はけっこういます…


年を取ることを前向きに考えると寿命が7年半延びる

一方で、
年を重ねることをポジティブに捉えている人の寿命は、それ以上に延びると言われています。

凄いですよね。7年半です。
詳しく見ていきましょう。

●研究方法
・1975年のアメリカで50歳以上であった男性338人と女性322人が対象
・加齢に関するいくつかの記述にどう答えたかを調べ、その回答が23年後までの生存率をどう予測したかを調査
・「年を取ると物事は悪くなる一方だ」、「去年と同じくらい元気だ」、「若いときと同じくらい今が幸せだ」といった意見に賛成か反対か尋ねる

●結果
年齢、性別、社会経済的地位、機能的健康、自己申告の健康状態、孤独感などの要素を考慮しても、
老化に対して肯定的な見方をする回答者はより長生きすることが判明(7.6年)

健康であろうと自己摂生することはもちろん大切ですが、
同じくらい歳を重ねることを前向きに捉えることも身体に影響する。

では、それはなぜなのでしょう?

将来に対する希望が寿命を延ばす

キーワードはおそらく「好奇心」じゃないかな〜と。

これは私見ですが、歳を取ることでもっとも増えるのは経験だと思います。

それは新しい知識かもしれないし、技能かもしれないし、初めての体験かもしれません。

昨日まで知らなかったことを知る。
去年まで出来なかったことが出来るようになる。
これまでしたことのないことをする。

そうして抱いたポジティブな感情が、
未来への、一年後の自分に対する期待へと変わってゆく。

つまり、歳を重ねることにポジティブな人は成長志向が強い人、と言えるのではないでしょうか?
そういった人達は毎日を丁寧に生きていると想像できます。
きっと「今日したいこと」を持っているはずです。

そりゃあ、健康的ですって。

付け加えるなら、
幸福度指数を一番上げるとされる人付き合い、
すなわち他者との交流頻度も、成長志向が強い人ほど多くなっているのではないでしょうか?

成長を見るのが楽しいのは自分だけとは限りません。
子供や孫や、後輩、部下が成長する姿を見守ることだって立派な成長志向の一つだと思います。

他者のために何ができるのか?
を考えている人って、やっぱり健康的な気がします。

おまけ

健康的な習慣によって10年以上も寿命が延びる、と報告している文献もあります。

・定期的な運動、健康的な体重の維持、栄養豊富な食事、適量のアルコール摂取、禁煙などのライフスタイルは、寿命を12〜14年延ばすのに役立つ
(Yanping Li.et al , Impact of Healthy Lifestyle Factors on Life Expectancies in the US Population, 2018)

これにポジティブ思考が加われば最強じゃね?笑


【参考文献】
Yale News;Thinking Positively About Aging Extends Life More than Exercise and Not Smoking,
https://news.yale.edu/2002/07/29/thinking-positively-about-aging-extends-life-more-exercise-and-not-smoking

ケリー・マクゴニガル;スタンフォードのストレスを力に変える教科書,大和書房,2019


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