見出し画像

仕事と家事だけで痩せる方法

こんにちは!理学療法士の寺島です。
心理学をからめた身体の知識をもとに、予防医学に取り組んでいます。


健康維持のためにも自律神経を元気に保つ為にも、運動は大切です。
しかし、
ダイエットに限らずとも運動習慣を維持するのは大変です。

一般的なスポーツジムの退会率は、
“入会から半年で全体の約70%、1年後には90%にも及ぶ”
という報告があるくらいですから(笑)

ところが、
定期的に運動したり、食事の量を減らしたりせずに体重を落とす方法があるとしたらどうでしょう?

今回はそんなお話。

仕事は意図しない運動である

参考論文を簡単に紹介します。

・7つのホテルで働く女性スタッフ84名が対象
・ホテルの客室清掃は良い運動であり、医師が推奨する活動的なライフスタイルに合致すると説明
・半数のスタッフには自分たちの仕事がどのような運動になっているのか具体例が示された

<Crum AJ, et al. Mind-set matters: exercise and the placebo effect. Psychol Sci. 2007 Feb;18(2):165-71.>

つまり、
「仕事だからしょうがない」と日々せっせと布団カバーの交換や掃除機がけ、風呂掃除をしていたスタッフに、

いやいやいや、
リネン交換を15分やったら40kcal
掃除機を15分かけたら50kcal
風呂掃除を15分したら60kcal
のエネルギー消費になるんだぜ!!

って話してあげたわけです。
なんかこれだけでやる気が出てきそうですよね(笑)

その結果どうなったか?

昔の人は毎日が運動だったはず…すごい。

考え方を変えるだけで痩せる

自分の仕事が良い運動であると知った半数のスタッフはわずか4週間で、

・平均0.9kgの体重減少
・収縮期血圧が10mmHg低下
・体脂肪率、BMI、ウエストヒップ比(WHR)の減少

が認められた、とのこと。

驚くべきことに、
実際の仕事量、仕事以外の運動、食事内容に変化はない
にも関わらずこの結果が出たそうです。

じゃあ変わったのは何か?
自己認識、すなわちマインドセットのみ、なんです。

ここからは私見ですが、おそらく無意識下での行動に変化が出たのではないでしょうか。

意図した運動を増やしていなくても、
普段よりも掃除機をかける時間が数分延びたり、シーツをたたむ時間が長く(丁寧に)なったり、晩御飯の野菜を少し多めに口に入れたり、
したのではないでしょうか。

ただそれらが意識に昇らなかった、というだけで。

おまけ

家事の消費カロリーは以下のサイトで簡単に計算できます。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1524790043

ちなみに僕の普段やってる家事で計算するとこんな感じになりました。

(買い物=通勤として換算)

450kcalといえば、約1時間のジョギングに匹敵する運動量です。
だいたいラーメン一杯分のカロリーでもあります。

ご覧になった方も、ぜひ一度計算してみてはいかがでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!