「歌謡曲カラオケ案内」
あ「始まりました、カラオケで歌いたい歌謡曲を探そうという「歌謡曲カラオケ案内」。今日も二時間、私、赤坂六輔と」
い「伊東三郎でお送りいたします」
あ「今日は、私、怒ってるんですんよ」
い「放送では珍しいですね。放送後はよく怒ってますけど。どうしました」
あ「オリンピックですよ。オリンピック」
い「私なんかも大嫌いですよ」
あ「なんでオリンピックはOKなのに、学校の運動会、さらにはご商売、カラオケはダメなのかと」
い「そんなこと前から言われてたでしょ。これだから嫌だよ、ノンポリは」
あ「こないだ深夜ラジオ聴いてたら、IOCも日本だから開催強行らしいですよ。西洋の白人国家だったら間違いなく中止らしいです」
い「そのラジオ、聴いてましたよ」
あ「ブラックライブスマターの件、人権問題なのに、政治問題に矮小化して、オリンピック選手は政治問題であるブラックライブスマターに触れちゃダメ、なんて間抜けなこと、IOCは言ってるみたいです」
い「長くなるといけませんので、この辺でいいですか」
あ「あ、すいません」
い「いつも、逆の立場、赤坂さんにやらせてるわけですよね。申し訳ない」
あ「いいんですよ。仕事ですから。で今日はの一曲目は?」
い「杏里のファーストアルバムから行ってみましょう。ラプソディー」
ラプソディー 杏里 小林倫博 小林倫博 瀬尾一三 1978
あ「小林さんは同時期に太田裕美の作詞もしてますが、これは曲も作ってるんですね」
い「あまりネット上に情報も少ないです。瀬尾一三のラジオで3月にこの小林さんのこと触れてました。その番組で瀬尾さん、意外と時事問題、政府批判っぽいこともおっしゃっていて」
あ「ほう。聴いてみよっと」
い「聞き手の井川さんという40代の人、なかなかでしたよ。瀬尾一三さんが「俺なんか独居老人だから」などと話していて「本人?」って思うほどでしたよ。しかもリクエストが「毒をんな」。みゆきファン、瀬尾一三ファンの人は聴いて後悔しないネットラジオでした。あとで番組ホームページにURL、あげといてください。ともかくこの曲、もっと早く知りたかったと思いました」
あ「軽快でいいですね」
い「「オリビアを聴きながら」って編曲も尾崎亜美かと思ってましたよ」
あ「あ、次の曲、イントロがかかってきてしまいましたよ」
下町スウィング 泰葉 下田逸郎 筒美京平 船山基紀 1984
あ「出た、泰葉」
い「優雅もいますけど、二字熟語の歌手ってそんなに多くないんですよ。泰葉といえば、カラオケだと99.9%、なんとかチャイナタウンでしょ」
あ「フライデイね。ずっと泰葉のベストアルバムをレンタル予約してるけど、ずっとレンタル中になってる、って嘆いてましたけど、借りられたんですか」
い「それがまだなんです。これは湾岸通りから下町が舞台です。先代三平の芸能遺伝子は、泰葉が全部持って行った感じ」
あ「下田さんはハマクラ門下のシンガーソングライターですね」
い「天地真理とか、泰葉とか、今はそっとしてあげたいですよね。名曲を残してくれただけで感謝しかないですよ」
あ「あ、YouTubeに本人の歌唱動画がありますね」
い「これは小朝もイチコロです。才気煥発という感じで。嫌いじゃないです」
アパートの鍵 小林麻美 安井かずみ 筒美京平 筒美京平 1975
あ「続けて筒美京平ですね」
い「これはこないだもかけたんですけどね。最近繰り返し聴いてます。聴けば聴くほど素晴らしい。情景が想像できる歌詞、メロディ、100点! イントロからスンバラシイ」
あ「好きですよね、こうした安物件モノ」
い「ちあきなおみの「2年前の秋」とかね。小林麻美=ショパンとしか認識していない人は不幸かもね」
あ「電話が来ても、だれだか、わからないというのがいいですよね」
約束 原日出子 松本隆 筒美京平 筒美京平 1981
あ「松本隆必殺の横文字お酒歌謡」
い「電話の声が誰? 扉のノックとか、いかにも松本隆」
あ「結局、着信時に誰だかわかる、マンションの入り口にインターホンがある、というのは防犯上は結構なんだけど、ドラマは生まないね」
い「原日出子さん、本名は渡辺法子なんですね」
あ「渡辺典子と同じだ」
い「私はクイズダービーで竹下景子が産休の時、代打で来たのを思い出します」
あ「5曲目は色物コーナーですね」
泣くなおっぱいちゃん 星まり子 富永一朗 井上忠夫 森岡賢一郎 1793
あ「なんですか、これ」
い「え」
あ「イントロからして、めっちゃ歌謡曲じゃないですか。まあ作家を見れば納得ですけど」
い「別の歌詞、橋本淳先生あたりに書き直してほしいですよね」
あ「そんで、小柳ルミ子あたりに歌わせたい」
い「ネット上には、「リリース時はレコード1枚買うと握手、2枚なら両手握手、5枚だと左右どちらかのおっぱいに触れて、10枚だと両方触れるという現代のAKB商法的なキャンペーンが繰り広げられたという伝説も」とありますね」
あ「そりゃ、買いますよね。20枚買ったらどうなるんだろ」
い「中ピ連の発足が1972年です。喧嘩売ってますね」
あ「中ピ連って、あなた生まれてないでしょ。富永先生も亡くなって、追悼ですね」
い「富永先生作詞って今知りましたよ」
あ「富永先生、民社党支持者として有名、って書いてありますね」
い「んじゃ、イデオロギー的には合わなそう」
愛してます 河合奈保子 伊藤アキラ 川口真 船山基紀 1980
あ「追悼で、冒頭に伊藤アキラ先生を持ってくると思ってました」
い「残念ですよね」
あ「これは大好物の川口真先生とのタッグですね」
い「渡辺真知子作品を見れば一目瞭然ですけど、伊藤アキラ先生は決してノベルティソングだけじゃないんですよね。「空と海とホテル三日月」はジョイサウンドにないのね」
草野球 馬場俊英 馬場俊英 馬場俊英 渡辺剛・馬場俊英 2007
あ「ユーミンにも草野球ソングがありましたよね」
い「最近、ハマってるんですよ、馬場俊英さん」
あ「紅白にも出たことのあるシンガーソングライターですね」
い「草野球経験者ですけど、本当によく土手での草野球情景が書かれてるんですけど、最終回が9回になってるのが気になりました。
あ「というと」
い「普通、草野球って7回制で、時間の関係で7回までやらないことも多いんです」
あ「それっておじさんが主体の草野球じゃないですか」
い「たしかにそうかも」
あ「「週末は曇りのち晴れ~」という歌詞、他にありましたよね」
い「なんだっけ」
あ「あ!サマータイムブルースだ」
い「桜田淳子の」
あ「誰も知らないでしょ」
い「伊東ゆかりの」
あ「ボケてる時間がありませんよ、次」
1万光年の愛 西城秀樹 大津あきら 井上大輔 井上大輔 1985
あ「井上忠夫さん、まもなく命日を迎えますね」
い「深夜便でも特集ありますよ」
あ「1万光年もすごいけど、「2億4千万」も作曲井上さんなんですね」
い「両方とも、両者の50枚目シングルだそうで」
あ「50枚目シングルの知名度では郷ひろみさんの勝ちですね」
い「井上忠夫縛り、面白いかもしれませんね」
あ「筑波博のテーマソングだそうです」
恋する17才 麻丘めぐみ 千家和也 高田弘 高田弘 1972
い「麻丘めぐみは、カラオケ配信曲をコンプリートできそうかも。いい曲ばかりだし、曲数も多くないし、桜田淳子やキャンディーズと違って、「配信されてるけど俺は歌いたくない」という曲がなさそうなので」
あ「しかし短い曲ですね。2分2秒って」
い「かなり短いですね。珍しく、高田弘先生が作曲も手掛けています」
あ「「細い小指を噛んであなたのために泣くの」という千家ワールド」
い「セルフ伊東ゆかりですね」
あ「たしかに。「芽ばえ」(千家、筒美、高田)のB面が「素晴らしき16才」(同)ですから、1つ大人になってます」
い「南沙織の「17才」、岩崎宏美の「センチメンタル」がありますけど、太田裕美は17才の筒美ワークスないのかな」
あ「太田裕美さんは、19歳デビューなんでね」
い「そっか」
あ「10曲目。本日の洋楽コーナーっ。ドンドンドンドンパフパフ」
い「あれ、ここから70年代アイドルタイムにしようと思ってたのに」
2 Become 1 Jewel Jewel・ガイ・チェンバース Jewel・ガイ・チェンバース 不明 2003
あ「伊東さん推奨のジュエルの曲ですね」
い「『0304』というアルバムは私の中の名盤で、いくつもいい曲があるのですが、その中から配信されている曲を」
あ「いや、いい曲じゃないですか。引き続き、勉強しましょう」
い「はい」
はだしの冒険 アグネス・チャン 松本隆 平尾昌晃 馬飼野俊一 1975
あ「よく聴くと、トップオブザワールドじゃないですか」
い「鋭い指摘」
あ「このブースに『ドロボー歌謡曲』は置いておかないと」
い「この曲の歌詞は折り句になってないでしょうかね?」
ギャルソン・アミ 山口百恵 小林和子 芳野藤丸 大谷和夫 1979
あ「17枚目アルバム『A Face in a Vision』収録」
い「小林和子先生というと、浅野ゆう子の「ストップ・ザ・カンバセーション」がまず思い浮かびます」
あ「このブースに、『プレイバック 制作ディレクター回想記 音楽「山口百恵」』も欲しいですね」
い「本当に、70年代の女性アイドルは素晴らしい。全員がナンバーワンですよ」
素直になりたい ハイファイセット 杉真理 杉真理 井上鑑 1984
あ「ハイファイセットの3人が歌唱している動画がありますね」
い「へぇ~。こんな振り付けなんですね」
あ「コーラスも秀逸ですね。井上さんのアレンジは岩崎宏美「摩天楼」(松本、浜田金吾)、寺尾聰「渚のカンパリソーダ」(松本、寺尾)など、都会的な感覚をもたらします」
い「作品集あるといいですよね」
あ「ハイ・ファイ・セットって細野さん命名らしいけど、どんな意味なんだろね」
い「次回までに調べておきます」
東京の夜は短くて キム・ヨンジャ 岡田冨美子 浜圭介 川口真 1988
い「夏至の前にピッタリのタイトルかも」
あ「「岡田冨美子縛りやりたい」って言わないんですか」
い「今、言おうとしましたよ。キム・ヨンジャさん、本邦デビュー曲は「朝の国から」という川口真編曲のナンバーなんですけど、歌詞を見たら韓国語もあるみたいなので。私が聴いているバージョンは日本語だけなんです」
あ「配信はそれと違う可能性ありますね」
い「そうだ、東京つながりで思い出したので、これを」
走れ!! トーキョー・タウン サザンオールスターズ 桑田佳祐 桑田佳祐 サザンオールスターズ 1982
あ「全編英語歌詞ですか」
い「いいメロディーですよね」
あ「歌詞にある通り、日産パルサーのCMソングでした」
い「サザンの「来いなジャマイカ」もパルサーのCMだったみたいで。こっちは歌ったことありました」
あ「サザンの全編英語曲と言えば、もう1曲、好きな曲があります」
IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR サザンオールスターズ Tommy Snyder 桑田佳祐 小林武史 & 桑田佳祐 1992
あ「なんだか、ミスチルと組んだ「奇跡の地球」(作詞・作曲:桑田佳祐 / 英語補作詞:トミー・スナイダー / 編曲:小林武史 & Mr.Children)のきっかけがありそうな感じですね」
い「あ、ホントですね。気がつかなかった」
あ「伊東さんは、ミスチル世代ですよね」
い「そうですけどね」
あ「けどね」
い「ミスチルも当時、カラオケで歌いました。今もスマホに入ってはいます。でも、70年代歌謡曲と比べると、そっち行ってろという感じです」
あ「あ、マキが入ってます。トークにしますか? 短い曲ならもう1つ行けますけど」
い「じゃあ、これを」
誰も知らない 伊東ゆかり 岩谷時子 筒美京平 筒美京平 1971
い「筒美無双の1971年ですけど、その中の筒美ワークスでも私は最上位に評価しますね」
あ「もう時間がありません。また次回!ごきげんよっ」