FM西巣鴨「昭和歌謡しか聴きたくない」

FM西巣鴨「昭和歌謡しか聴きたくない」毎週水曜26時~


A:通常の昭和歌謡ファン(リアル世代)58歳
B:昭和歌謡偏愛家(後追い)43歳

A「今日も歌謡曲偏愛家のBさんとお届けしてまいります。昭和歌謡の大ヒット曲、スマッシュヒット、失敗作、売り上げを問わずに、カラオケに行ったらこれを歌いたいという曲を、皆さんと聴いていきたいと思います。よろしくお願いします。番組へのつぶやきは、#昭和歌謡しか をつけてお願いします。Bさん、こんばんわ。どんな一週間でしたか」
B「桜、満開間近ですね。今年も、花見は禁止みたいですけどね。楽しいことは全部だめ、という戒律の厳しい修道院みたいな暮らし、いつまで続くんでしょうね。」
A「ですよね。番組だけは、楽しくありたいですね」
B「今日は、DAMかJOYか未確定だったので、両面作戦ですよ。JOYなんですね。やっぱり、未確定のほうが勉強量が増えていいですね。時間がない時は嬉しい悲鳴ですけど。せっかくJOYですからね、この曲から行ってみましょう。」

55 ピチピチ・ビーチタウン 甲斐智枝美 康珍化 森雪之丞 大谷和夫 1981

A「キャッチーな曲ですね。覚えやすそうですし。早世が残念ですよね。チェミイ」
B「JOYには多いんですよ、甲斐智枝美さん。岡田有希子さんや尾崎豊は語られますけどね。旦那さんは、スペクトラムというバンドのメンバーなんですよ」
A「スペクトラム、よくクリス松村さんの番組でもかかりますね」
B「そうみたいですね。人魚が出てくる夏のナンバーです。今後もチェミイ、何度か流したいと思います」

A「オープニングナンバーに続いては、前半の特集1ですね」
B「何の特集かはさておき、まず、これから聴いてみてください」

56 夏にご用心 桜田淳子 阿久悠 森田公一 高田弘 1976

A「オリコン最高2位を記録した、ずんこの代表曲の1つですね」
B「この番組では初めて流します。これだけじゃ、何の特集か分からないですよね」
A「そうですね」
B「では特集の2曲目、聴いてください」

57 恋する季節 西城秀樹 たかたかし 筒美京平 高田弘 1972

A「うーん、季節もの、曜日もの…。なんですか?」
B「今日はですね、高田弘先生を特集してみたいんですよ」
A「またマニアックな」
B「アレンジャーとしては、川口先生、萩田先生の中間で埋もれている感じもあるので。埋もれてはないか」
A「当然「喝采」、「芽ばえ」など、名曲が多いことは知っていますが」
B「もう、1972年の名曲はだいたい高田弘アレンジなんですよ」
A「そこまで言いますか」
B「70年代半ばになると、筒美・萩田、70年代後半以降は、筒美・船山が多くなるんですが、その前の筒美作品には欠かせない存在だと思うんです」
A「WIKIをみると、高田弘先生、1934年生まれです。かなりご高齢ですね」
B「今月、15日生まれですね。続けてこれ、聴いてください」

58 めぐり逢い 渚ゆう子 橋本淳 筒美京平 高田弘 1972

A「またいいですねぇ~、これも」
B「ね。これなんか、ベンチャーズ作曲・川口真編曲に続いては、筒美作曲編曲だった渚ゆう子さん。これは高田弘先生なんですね」
A「手分けしないと間に合わないみたいな」
B「そうそう。ずっと、筒美さんが作曲、編曲してたら、萩田、船山も日の目を見なかったかもしれないんですよ」
A「また大袈裟な」
B「大袈裟ではありますけどね。続けてこれを」

59 ミンキーステッキドリミンパ 小山茉美 荒木とよひさ 佐々木勉 高田ひろし 1982

A「アニソンですね。Bさんがよく言う「名人はコミックソング、アニソンも手掛ける」の法則ですね」
B「まさに。しかも、「ひろし」というひらがな表記で、一応「世を忍ぶ」努力が見られるという。あと、80年代の代表作としては、とんねるずの「雨の西麻布」があります」
A「ふったりのにっしあざっぶ~」
B「歌わなくていいですよ」
A「いいじゃないですか。コロナでカラオケ行けないんだし」
B「私は行ってますよ。エッセンシャル趣味ですから」
A「たしかにカラオケはエッセンシャルかも」
B「でね、次は、野口五郎さん」
A「野口五郎嫌いで有名なBさんが?!」
B「いやいや、嫌いではないですよ。興味がないだけで」
A「余計失礼ですよ。野口五郎さんが全くかからないというリスナーからの声多いんですよ。あ、タイムライン、「まさかの野口五郎?」みたいなツイートが殺到してますよ。私は好きですよ、五郎さん。フォローしとかないとね、番組として」
B「好き嫌いあったほうが面白いでしょ、でも。スマホに1万以上、音源があるけど、野口五郎さんの曲、これだけ入ってます。唯一無二(エッヘン)」
A「こんなところで、胸張らないでくださいよ」

60 オレンジの雨 野口五郎 吉田栄子/補作詞:大日方俊子 筒美京平 高田弘 1973

B「いいですね、野口五郎さん」
A「アンタが言わないように」
B「克服できるかも。無理か。あ、野口五郎さんの『GORO IN NEWYORK』って聴いたことあるんですよ」
A「でもスマホに残ってないってことは…」
B「はい。全部消してしまいました」
A「なんでそれだけ聴こうとしたんですか」
B「松本・筒美ばかりだったので…。フックに引っかかりませんでした。残念ながら。「青いリンゴ」ってありましたよね」
A「大名曲じゃないですか。ありますよ」
B「果物歌謡、ほかにもあるのかなぁ」
A「手元に70年代の五郎さんのディスコグラフィーがありますけど、見当たりません。ではこの辺でお知らせです」

この番組は、都内に30店舗、3時間500円コースが大好評の、カラオケマックの提供でお送りしています。

A「楽しいCMも終わりまして、特集2です」
B「オレンジで終わったので、オレンジつながりでこのナンバーを」

61 ♡じかけのオレンジ 大滝詠一 松本隆 大瀧詠一 不明 1982

A「ロンバケから40年ですよ」
B「ですよ。NHKFM、ニッポン放送、J-WAVEで大滝詠一特番やってましたね。萩原健太さんのNHK、松本隆も出ていたニッポン放送、どっちもよかったけどね。J-WAVEで百瀬まなみさんの「カナリア諸島」が流れたのはびっくりしましたよ」
A「「にて」がないやつ」
B「そうそう。佐藤利明さんあたりも、大滝詠一マニアだから、番組やってほしかったですね。後追いのナイアガラーとしては、うるさ型の先人が多い気がして、あんまり生意気なこと言えません。というわけで果物歌謡特集~! ドンドンドンぱふぱふ」
A「あれ? じゃあこの曲でなくても、「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて」でもよかったんじゃない?」
B「言われると思ったよ。それはさておき、松本隆の果物歌謡は鉄板ですね。今日は「いちご」は無しにしよう。多すぎるから。次はこれ」

62 アバンチュールはルックスしだい シュガー 古田喜昭 古田喜昭 平野融 1982

A「シュガーといえば、「ウエディングベル」一択ですよ、普通」
B「こないだベスト盤聴いたらさ、意外といい曲もあるのよ。いいでしょこれ」
A「いいですね。「軽井沢に海はないの」という当たり前すぎる歌詞も非凡」
B「なんか、軽井沢でウエディングみたいなチェリッシュの曲なかった?」
A「あれですよあれ、なんだっけほら……。「避暑地の恋」!」
B「筒美先生?」
A「えっと、これは馬飼野俊一先生」
B「チェリッシュの「決心」歌いたかったんだけど、これはJOYにないみたい」

63 リンゴがひとつ 小林亜星、いけだももこ 阿久悠 小林亜星 渋谷毅 1974

A「資料によると、寺内貫太郎一家の挿入歌みたいです」
B「『恋すれど廃盤全集』ってアルバムに入ってたのよ。調べたらJOYにあったんで。「いけだももこ」って検索すると「いけだももこ 緊縛」ってでてくるんだけど、日活かなんかにも出てた人なのかな。阿久・小林亜星といえば、「ピンポンパン体操」だけど、あれは何年?」
A「1971年ですね」
B「筒美絶頂期」

64 君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。 中原めいこ 中原めいこ " 中原めいこ・森雪之丞" 新川博 1984

A「またド本線を持ってきましたね」
B「一度も流したことなかったんでね。あえて。「め組の人」っぽい。」
A「確かに。WIKIに「ファンカラティーナ(Funk-A-Latina、ファンクとラテン音楽を融合させたロンドン発のムーブメント)の流行の一部としても捉えられる」って書いてありますね」
B「森雪之丞特集、やりたくなってきますね」
A「でもこの曲はやっぱ果物歌謡のボスって感じはしますよね」
B「パパイア、食べたことあります?」
A「えっと…。ないかもな」
B「今度、買ってきますよ。でもあれ、臭いんじゃなかった?」
A「そうでしたっけ? え、あれ、違いますよ。ドリアンと間違ってますよ」
B「そっかそっか。ドリアン助川だ」

A「今日の洋楽コーナーは何にします?」
B「大滝詠一セレクトの洋楽アルバムにあった曲なんですけど、これにしてみました」

65 Get Out And Get Under The Moon  William Jerome  Larry Shay  Charles Tobias 1963

A「エノケンじゃないですか」
B「いや、ぼくは松坂慶子のベスト盤にあった「松坂慶子with志穂美悦子」バージョンがお気に入りです。両方とも大好きな俳優さんです」
A「でもやっぱりスタンダードはいいですね」
B「いいですね。洋楽知らずにとっても入ってきやすい」
A「DAMだったら何を歌おうと思ってたんですか?」
B「まあいいじゃないですか。」

A「さ、番組の最後のブロックになりました」
B「そうですね。じゃあ早慶戦、行ってみましょうか」

66 恋の歓び 吉永小百合 佐伯孝夫 鈴木邦彦 鈴木邦彦 1967

A「なんか一人GSっぽい感じですね。吉永小百合さんとこのリズムが結びつかない気もしますね」
B「ネットには「ビート歌謡」って書いてありました。佐伯先生、最晩年ですかね?」
A「いや、そうでもないですね。「恋のメキシカンロック」も1967年です」

B「あれ?」
A「どうしたんですか?」
B「復帰を祈って加山雄三さん、流そうと思ってたんですが、配信されてませんね」
A「番組に穴空きますよ」
B「じゃあすいません、最近見つけたこのデュエットソングを」

67 二人のムラサキ東京 キンモクセイと東京ジェンヌ 伊藤俊吾 伊藤俊吾 佐橋佳幸・キンモクセイ 2004

A「こないだBさんが「すごい昭和歌謡っぽいデュエットソングみつけた!」って興奮したのがこれですか」
B「どうよ?」
A「いいですね。これ」
B「本当にそう思ってる?」
A「思ってますよ」
B「キンモクセイは天才。もう「昭和歌謡限定(キンモクセイはOK)」みたいなイベントをやりたいくらい。
A「東京ジェンヌの正体は誰か? というのも話題になってたみたいですね」
B「「明日、春が来たら」なんかよりずっとニンという感じですね」
A「いやいや、ニンと言っても、この番組のリスナー、落語詳しくないので」

68 教科書のイニシャル 佐野量子 秋元康 水谷公生 水谷公生 1986

B「4000勝ジョッキーの奥様」
A「だから、この番組のリスナー、競馬に詳しくないので」
B「武豊は誰でもわかるでしょ」
A「4000勝ジョッキーといっても、地方競馬なら、佐々木竹見、的場文男もいるでしょ」
B「ひっぱらなくていいよ、競馬の話」
A「作詞は馬主の秋元康」
B「まだひっぱるか…。歌詞のR・Sというのは、佐野量子さんだろうけど、K・Hって誰なんでしょうね」
A「歌詞は疑問を持たせた時点で作詞家の勝ちだから」
B「あざといな」
A「なまじ、佐野量子さんのほうだけ明らかになってるのが流石ですね」

69 幸福への招待 堺正章 阿久悠 筒美京平 筒美京平 1972

B「「涙から明日へ」の次の4枚目シングルです」
A「幸せへの招待ってちょっと新興宗教のような気もしますね」
B「そうかなぁ」
A「なんか、筒美系女性歌手が歌ってもよさそうな曲ですね」

70 おかしな二人 竹内まりや 松山猛 加藤和彦 鈴木茂 1978

B「最近、聴きなおした竹内まりやの初期作品」
A「「竹内まりやは結婚前の曲がイチオシ」がBさんの自説ですもんね」
B「言いたかないけど、結婚後は、ちょっと、商売っ気が強い感じで。私だけ?」
A「ファーストアルバム収録ですね」
B「いいアルバムです。女性作詞家陣は安井かずみ、有馬三恵子、大貫妙子、そして竜真知子」

71 ネオ・ブラボー!! サザンオールスターズ 桑田佳祐 桑田佳祐 サザンオールスターズ 1991

B「純粋に聴きたくて。これはリアルで聴いてました」
A「昭和でしたか?」
B「いや、平成平成。たしかCD買ったもん」
A「へぇ、珍しい。WIKIによると、ニュース番組のEDで「歌詞は当時勃発していた戦争や内戦に対する反戦のメッセージが含まれている」だそうです」
B「え、そうなの? そうは感じなかったけど」
A「しかもこれ、アルバム未収録みたいですね」
B「それはまた貴重な」
A「細かいことですけど、鎌倉学園高校の先輩後輩は続けて歌うべきだったのでは?」
B「言われると思ったよ。黙ってりゃわからないのに」
A「わかりますよ。リスナー、バカにしないでよ~」
B「あなたのせいよ~って、百恵が出たところで」

72 ひとり歩き 桜田淳子 阿久悠 筒美京平 筒美京平 1975

A「筒美追悼では「リップスティック」が取り上げられがちですが、こちらもいいですね」
B「桜田淳子作品を聴き始めた当時、初期作品のなかでも、特にいいな、と思った記憶があります。あ、かといって、森田公一、中村泰士作品が劣ってるって意味ではないですよ」
A「番組で、同じ歌手を2回って珍しいですよね」
B「よほどじゃないと、同じ歌手は2回歌わないけど、私なりの桜田淳子への愛情表現で」
A「山口百恵以上とは言わないけど、同等に評価されていいはずなのにね」
B「配信曲は10分の1くらいかな」
A「山口百恵で3時間カラオケ、というのはできても、桜田淳子で3時間はできませんもんね」
B「小川知子と抱き合わせで新興宗教縛りとか」
A「Bさんの大好物、新興宗教の話は、この後、YouTubeの延長戦で触れることにしましょうか」
B「別に宗教がらみじゃないよ。3人娘の一番目立つという共通点ですよ」
A「うそばっか。たまたま思いついた後付けでしょ」
AB「それでは皆様、ごきげんよう~」

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