ドキュメント「突然、夫が河童になると言い出しました。」VOL.5(文・てらかっぱ&漫画イラスト・寺島ヒロ)
ども、おはようからおやすみまで暮らしを見守るてらかっぱです。
見てばかりいないで手を動かせとよくカミサンに怒られます。
さて、河童を本業とすると決めたがいいが、なにぶん前を歩く人も後ろをついてくる人もいない。
人に話したところで
「ああぁ、がんばってくださいね」
と生温かい言葉。
「応援するよ、頑張って」
という言葉もそらぞらしい。
初めて起業するベンチャー社長もきっとこんな反応の中やっていたのだろう。少しづつ仲間を増やしていくしかない。
そんな折、大分でビジネスグランプリというのがあるということを聞きつけた。ベンチャー事業に総額2000万円だしてくれるという。県庁の企画なので特に雇用を創出し、補助金を税金として還元してくれそうな新規事業は受賞する確率が高いらしい。
しかも、アライアンスタワーZの主、私を河童に導いた就職コンサルタントが、ビジネスグランプリの勉強会というのを主宰しているという。
これはチャンスかもしれない。具体的な案はまだないが河童で地方創生だ!
早速コンサルタント氏に連絡を取り、行ってみることにした。
集まった人たちは10名ほど。
みな、本気で起業を考えている人たちだ。
妖怪になりたい人など一人もいない。
パワーポイントを使ったプレゼンテーションもむちゃくちゃうまい。
僕と言ったらプレゼンどころかパワーポイントを使ったこともない。
自己紹介で河童です、といった瞬間、何かが引いていく音が聞こえた。
アウェイ感たっぶり。これが逆境か!!
正直、他の参加者とレベルが違うと感じはしたが、全4回の過程が終わる頃には、一通り起業に必要な決め事と、グランプリの応募のために何をしなければならないのかは把握できたと思う。
勉強会の間、心が折れそうになりながらも、さぁどんな企画で臨もうかと必死で考えた。
勉強会の最後に懇親会が行われた。
そこで気があったメンバーとオカルトビジネスの話になった。
きっと酔っ払っていたんだと思う。
みまもりカメラを提案していた人に
「赤ん坊やペットの見守りだけでなく、妖怪を発見するカメラにしたらいいやん」
と言うと、まぁ普通は聞き流すとこなんだけど、彼はちょっとだけ真剣に考えはじめた。
そうなったら独壇場。
気が付くと僕はオカルトビジネスの発展性について語り始めていた。
多分2割位の人は面白がってくれたと思う。
次の日
ちょっど、ポケモンGOが出始めた時期だったので、オカルトとキャラクタービジネスと合わせようと思いつく。
そうだ、大分にある会社のキャラクター妖怪をつくろう。
名前はそうだな大分県の一村一品をもじって『大分県一社一妖怪』にしよう。
さっそく、勉強会に参加していた防災グッズの販売をやっている会社の妖怪を考えた。
頼まれてもいないのに。
消火器をモチーフにした妖怪、消火鬼。
消火器でいたずらをするんだけど、ホントは人間と友達になりたい子どもの鬼。
オタクは言葉の最後に”き”がついたら鬼と付けたくなるのだ。
これは、1986年のアニメ『ドテラマン』に由来する。
これをフェイスブックにアップロードすると、なかなかの反響。
イラストはプロの漫画家である私の妻が担当だ。
前職でデザイナーとして企業のPRをやっていた妻は、こういうCIぽいことが好きらしい。
コウモリ男、座敷童子、ゾンビ、ミイラ、ふたくち女、化け猫などモチーフに次々と描いた。
するとどうだろう。知り合いを中心に、私も描いてほしいという声が届き始めたではないか。
これはいけるかもしれない。
よし!大分を中心に妖怪をモチーフにした企業キャラクターを作ってどんどん妖怪仲間を増やしていくぞ。(次回に続く)
【告知】経緯の説明の途中ですが、ただいま企画書作成のため見本となるキャラクターの制作をしております。もしこの企画に興味があり、うちの会社のキャラクター妖怪を作ってほしいという方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。(無料)
企業イメージでも個人イメージでも大丈夫です。
依頼は私のフェイスブック(https://www.facebook.com/terakatu)のフェイスブックメッセンジャー
またはkappa3@gmail.comまでメールでお願いします。
現在は知り合いがほとんどと言うこともあり、キャラクター制作のための情報はSNSなどネットで配信していることから抽出しております。同じように情報を収集させていただいても良いのですが、もし取材をさせていただけるのであれば大歓迎です。
なお、描かせていただいたキャラクターは貴社が自由に使うことができますが、著作権は当方にあります。
著作権譲渡を特にご希望の場合はご相談ください。
(このnoteは投げ銭式です。ほとんどすべての記事を無料で読めますが、100円で購入していただけると少しだけオマケを見ることが出来ます。今回は一社一妖怪計画で制作したキャラクターの一部をご紹介します)
読んでくださって有難うございます。もしサポートを頂けましたら、自閉症・発達障害の当事者支援活動と、画材の購入に使わせていただきます。