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津波てんでんこ、南の島でも

いま沖縄。

昨日の朝、ベランダにいるとけたたましいサイレンが鳴り、携帯アラートが鳴り――。
津波がくるという。

「1時間後に3m」。
自分のいる自宅は高台だが、夫が少し下った方に出勤している。

電話すると通じた。
「津波くるから高台へ」と手短に伝えて切る。

大丈夫と自分に言い聞かせるも、浮かぶのは三陸・釜石のこと。

震災5年後に新聞社から取材に行った。
現地の方に連れられて目にした光景の数々、癒えない個々の傷。

あの取材は頬を何度もなぐられる思いだった。
津波を甘く見ないと肝に銘じた。

那覇の今にいる私は、だから警報が出続ける限り安全確保に努める。
でも、メッセージの向こうで夫は反応空虚だ。
きっと避難してないだろうと思ったが、案の定だった。

予報は予報でしかない。
自然の前では人の理屈ははじきとばされる。
会社で人が動かないことに安心して居続けてはいけない。

津波時はどんな小さな予報でも、できる限り高台へ避難すること。

会社はそういう警報が出たら、無条件で自由解散にするべきはずだ。

トイレ行くのに許可いらないのと同じ。

今回は訓練みたいに済んで本当によかった。
すっかり落ち着いた夕方、買い物客で混み合うスーパーで「みんな生きててくれてよかった」としみじみした。

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