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旧HPの日記たち、おぼえのために

旧HP「てらしまちはるの絵本・こどもアプリ研究所」で、「所長日誌」として公開していた日々の活動をお知らせする記事群です。私自身のおぼえのためにもアップします。旧HPを公開していた約5年間で、なんと9回しか書いていません(笑)。ものを書く仕事だけど、自分の発信はきわめて筆不精……というのが、如実にあらわれています。でも、いいの。これからも無理せず、読みたい人が気ままにひっぱりだせる貯蔵庫として、このnoteを活用していきます。

2019.11.27
ゲスト講義しました@山村学園短期大学

11/27(水)、山村学園短期大学子ども学科の相沢先生に呼んでいただき、ゲスト講義をしてきました。
 
テーマは「赤ちゃん絵本(ファーストブック)」の選び方・作り方。保育士の卵たち10名ほどが、赤ちゃん絵本を自分で作ってみる連続講座の冒頭回でした。
 
お題をもらって、これは大変と思いました。世間一般には「赤ちゃん向けなんだから内容も易しいんでしょ?」と思われがちですが、いやいやいや…! たしかに読む分にはひっかかりのない易しい媒体ですが、それを作るのはプロの作家とてひと苦労です。
 
大人の読み物では当たり前の表現(文章やストーリーという存在、絵の意味など)が、赤ちゃんには当たり前じゃないですからね。本を作るのって、内容の難易度と制作の難易度は反比例する傾向にあると思っていて、対象年齢が下がるほど工夫が要るものです。
 
講座では学生さんたちが、この講義後に赤ちゃん絵本を1人1冊作り始めるとのこと。さて、このタイミングの彼らに何を伝えられるかなと思った時、目先のテクニックよりも、将来にわたって「絵本を選ぶ目」を持つきっかけを手渡した方が、メリットは大きいんじゃないかと思いました。
 
ということで、選ぶ目を自分で気づけるワークを、段階的に。「どれがファーストブックでしょう?」のクイズから始まって、教室内に開店した「擬似絵本売り場」で買い物をしてもらい、2人1組で親子になりきって読みあいっこして−−。
 
皆、スポンジが水を吸うようにエッセンスを体感して、面白がって学んでくれていました。ひとまず、成功(ねらいを本当に理解してくれたかどうかは、この後の絵本作りで結果が出ますけどね)。

教える場に立つ機会を頂戴するようになって、人に伝えるって面白いなあと、毎回思います。私が担当するテーマは感性的なものが多いので、なるべく一方向的にならないこと、授業の受け手が体感を通して何かを得られることを念頭に構成していきます。
 
その際に、取材現場でのたくさんの見聞や、研究の場で知ったワークショップの手法、若い頃から好きで続けてきた諸々が、ごった煮になって活きてるなあってことが結構あって「あれってあながち無駄じゃなかったんだな」と思ったり。はざまに立ってあちこち見るのも、悪くないのかもしれませんね。

今回、学生さんは10名ほどでした。

擬似絵本売り場で品定め。

2人1組で読みあいっこをスタートすると、全組が1m弱離れた位置で読んでいたのが気になりました。「赤ちゃんと親だったとしたら、この読み方はしないよ」と伝えて、もう一度同じ絵本を違う位置関係で読んでみることを提案。

こちらが提案後の様子。赤ちゃんと大人の自然発生的な読みに、まあまあ近い位置関係で読み直しています。赤ちゃん役の学生さん(左)からは、指差しや画面を触っての発言などがぽんぽん出て、その柔軟性に驚きました。同じ絵本でも、コミュニケーションの結果が全然違います。絵本の基本はイベント的な読み聞かせじゃなくて、やっぱり一対一なんだと私は思います。

2人1組、どの組も赤ちゃんの演技力が豊か。(写真は掲載許可取得済み)

2019.4.4
連載第3回『はらぺこあおむし』公開されました

絵本ナビスタイルでの連載、第3回が公開されました。

連載「子どもの視点でストン!とわかる絵本〜てらしま家の絵本棚から〜」第3回『はらぺこあおむし』の「あな」で子どもがあじわう達成感! 本好きが育つ家の工夫とは?https://style.ehonnavi.net/ehon/chiharuterashima/2019/04/04_001.html

しかけの穴に指をつっこんで、子どもは何をしているのか? 後半では、てらしま家の三姉妹の本とのつきあいを書いています。

2019.4.1
ボロてく通信Facebookページでリアルタイム配信を実施中です

昨年創刊したミニマガジン『ボローニャてくてく通信』。

2019年は公式Facebookページで、現地ボローニャブックフェアの様子を、リアルタイム配信します。

こちらからご覧ください↓↓↓

ボローニャてくてく通信 公式Facebookページhttps://www.facebook.com/bolognatektek/

レポートは、特派員オオノ・マユミさんです。オオノさんはイラストレーターで、2016年ボローニャ国際絵本原画展入選作家です。2019年の本誌では、彼女のレポートを巻頭特集として取り上げます!

『ボローニャてくてく通信』本誌は、6月末の発売予定です。なんと、東京・板橋区立美術館のミュージアムショップでも販売予定! リリース情報など、上記Facebookページで順次告知します。

2019.3.4
連載第2回『よるのびょういん』公開されました

絵本ナビスタイルでの連載、第2回が公開されました。

連載「子どもの視点でストン!とわかる絵本〜てらしま家の絵本棚から〜」第2回『よるのびょういん』がお守りに? 写真絵本の選び方・2つのヒントhttps://style.ehonnavi.net/ehon/chiharuterashima/2019/03/04_001.html

ぜんそくで入院がちだった子ども時代のエピソードとともに、写真絵本の見方、選び方について、子ども視点でひもといています。

2019.2.1
連載スタートしました@絵本ナビスタイル

2019年2月1日付けで、私の子ども時代の視点で「子どもと絵本」を伝える連載が、スタートしました。

絵本ナビスタイル連載/子どもの視点でストン!とわかる絵本〜てらしま家の絵本棚から〜
第一回 『ぐりとぐら』といえば「かすてら」だけじゃない?! 人とは違う子どもの名作絵本の楽しみ方
https://style.ehonnavi.net/…/chiharutera…/2019/02/1_001.html

毎月1回、月はじめに公開予定です。よろしくお願いします。

2年越しで「出したい、出したい」と言い続けて、とうとう叶った企画です。いま伝えたいことの核心が、かなり明確につまっています。

なんでこれを、そんなに書きたいのか? それは「家でゆっくり読む時間が、絵本の役割のいちばんの主役」だと知ってもらえるチャンスだからです。

安心できる場所で、近しい大人と一緒に読むのが、絵本の本来の存在場所であるというのは、子どもの頃に絵本を読んだ人には「当たり前」のこと。でも、この「当たり前」が、声を大きくして伝えなければ軽視される時代だなあと、数年来ひしひしと感じています。

いい絵本はたくさんあれど、買って手渡すのは大人。大人に興味がなければ、せっかくの絵本も死んだも同然。

知ってもらうには、まず子どもがどうやって楽しんでいるか、本当のところを感じてもらうのがいいと思っています。

五感に訴える文章は、得意分野です。絵本に興味のある人にはもちろん、
興味ない大人にこそ、だまされたと思って読んでほしい!

この連載は、ふしぎなくらい気のあう担当編集の富田さんと、いい意味で遊ぶように生み出した仕事でした。こんな仕事がまたできたらいいな。ありがたい。彼女は年末から産休に入っており、いま臨月。元気な赤ちゃんが生まれることを祈っています。

2018.3.1
『ボローニャてくてく通信』情報公開しました

『ボローニャてくてく通信』という、新しい発信の場を準備中です。

本日3/1付で下記Facebookページに情報公開しました。
申し込み可能期間は【4/3(火)9:00~5/27(日)23:59まで】です。
必要情報はこちら! ご覧ください。
https://www.facebook.com/bolognatektek/

購読申し込みや新情報など、すべてをこのFacebookページで行いますので、よろしくお願いいたします。

今年で私のイタリア・ボローニャブックフェア取材は、3年目を迎えます。絵本界隈では熱い視線が集まるにもかかわらず、日本の情報メディアの取材はほぼなし…。それなら自分で行こう、とはじめたことでした。

これまではウェブでのニュース配信のみでしたが、一方で、絵本人が本当に読みたいであろう「つっこんだ話」や「渡航の不安をぬぐってくれる情報」をどこかで放出できないものか、といつも考えていました。

自分の出したい形そのままに放つには、場所からこさえた方がいい。

悩んだあげく、そんな結論に達して、『ボローニャてくてく通信』は6月に産声をあげます。

ヘンテコな配信形式には紆余曲折ありましたし(このエピソードは追って公開します)、通常業務をこなしながら本誌の全業務を一人ですることもあり、ホントにできるんだろうか…と今も冷や汗かきっぱなしではあります。

でも、読んでくださる読者の人たちは、みんな「ボローニャ」というキーワードでつながっています。

なんとなくですが、読む人も私も一緒につくる場にできる気がして、わくわくもひときわ大きいのです。

企業で作る媒体ではないので、意図せぬご迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。が、絵本にのめりこむ一人の人間が「これこそ伝えるべき」と思うものだけをつめこんでいます。

ありのままのボローニャブックフェアを感じたい人にこそ、読んでほしい一冊です(まあ、データですが…。いつか本になりたい!笑)。

ご興味ありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。シェアももちろん、大歓迎です!

2017.5.14
公式HPを公開しました

2017年5月14日に、本ウェブサイトがオープンしました。

てらしまちはる(寺島知春)の これまで と いま をまとめる、公式HPです。

ながらくの準備期間を経て、やっとできました…!はあはあ。たくさんのワガママと作業停滞をゆるしていただき、このサイトを作ってくださった山口明宏さん。トップほかに使用している「てらしまらしい」写真を撮ってくれた、とぅーぴえこと、渡邊晃子さん。お2人に、この場を借りてお礼申し上げます。

見守ってくださったすべての人にも、あらためて、ありがとうございました。このサイトを通して、また新たな出会いが生まれると思うと、とても楽しみです。

新しい記事を、順次アップしていく予定です。今後とも、ますますよろしくお願いいたします!

2017.1.18
キャリア教育授業をしました@共立女子高校

2017年1月、共立女子中学高等学校の高校3年生にむけて、キャリア教育授業をしました。ライターの日常業務である「インタビュー」を、生徒たちが2人1組になって実施。日ごろの会話だけでは見えてこない、相手の知られざる一面を垣間みて、興奮のうちに終わりました。共立女子中高の公式ページにて、当日の様子をうかがうことができます。

特別教養講座『インタビューして、記事を作ってみよう!』https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/chukou/news/detail.html?id=79

2016.9.16
『AERA』に掲載されました

2016年9月19日号『AERA』(朝日新聞出版)に登場しました。

特集「旅先だから読みたい一冊」のなかで、絵本3冊の選書と、インタビューに答えています。取材される側になったのは、これがはじめてです。

荻窪「6次元」のナカムラクニオさんや作家の山口路子さん、斎藤工さん、雨宮塔子さんら、豪華な顔ぶれのなかで、ちょっと緊張しますね……(笑)。この選書はとっても楽しかったです。


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寺島知春『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』アトリエ游
いつも読んでいただき、ありがとうございます!