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3・23日本でウクライナ大統領ゼレンスキーの演説があると聞き、Zガンダム37話シャア・ズナブルのダカール演説を思い出す。
シャァ・アズナブルは機動戦士ガンダム、機動戦士Ζガンダムの登場人物。キャスバル・レム・ダイクン、シャア・アズナブル、赤い彗星、クワトロ・バジーナなど、多くの名で呼ばれる。
機動戦士ガンダムで描かれた1年戦争の終了後も、ジオン軍は各地で戦闘行為を行なっていた。そのジオンの残党狩りのために地球連邦軍のなかにティターンズという組織が作られる。やがてティターンズが権力と結びつき、武力により地球圏を支配していくようになる。
ティターンズに対抗する抵抗組織として組織されたのがエウーゴ。エウーゴには1年戦争をジオンのエースパイロットとして活躍したシャアがクワトロ・バジーナと名を変えて参加していた。
ダカールの演説はΖガンダムの37話「ダカールの日」の一場面。地球連邦評議会に乱入したシャアは評議員の前でティターンズを批難する演説をかます。演説はテレビを通して全世界に中継される。ティターンズはその演説を止めようと戦闘を仕掛けてくる。その様子もまたテレビで放送される。
この演説を機にティターンズに対する批難が高まり、最終的にエウーゴがティターンズに勝利する。
ガンダムという強力なロボットの力でなく、民衆の支持を集めて、軍事的な勝利は掴んだものの、政治的には微妙。漁夫の利をハマーンカーン率いるネオジオンに持っていかれる。そして続編ガンダムΖΖに続く。
このΖガンダムという作品における微妙な勝利、心に残るモヤモヤが、現在まで続くガンダムの根源だと思う。
昨年2021年上映された「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」の主人公ハサウェイ・ノアはホワイトベースの艦長ブライトノアの息子。アムロレイに憧れながらも、シャア・アズナブルに惹かれテロリストとなり地球連邦軍に指名手配されている。彼もまた、シャアのように、演説をプロパガンダとして巧みに使う。
ギレンザビの演説、ミネバザビの演説などなど。ガンダムには戦局を変えた名演説が多く存在する。戦争には兵器の力だけではなく演説の力というものが重要であるということをガンダムが示す。
本日3月23日に日本で行われるウクライナ大統領の演説が世界にそして日本にどのような影響を与えるものになるか気になるところ。
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