河童が見た大阪維新の会と吉村洋文知事の人気
はじめに
1月末から2月3月と統一地方選にむけて、大阪維新の会は毎日怒涛のようにタウンミーティングを行っている。
知事立候補予定の吉村洋文大阪維新の会代表と松井市長の後継とされる市長立候補予定の横山英幸大阪維新の会幹事長が2人セットで各会場を回る。
主催は地元地方議員。
私は元々大阪の人間ではない。維新の会はマイナーな政党だという認識でいる。
ところが大阪での維新の人気はそうではない。特に吉村知事の人気にはよそう以上のものがあった。
大阪維新の会の様子をその眼でご覧になりたい方は、タウンミーティングにお越しください。3月もまだまだ続きます。
とあるタウンミーティングにおきた、いわゆる吉村ブースト。
これは、私、河童が参加したタウンミーティングで感じた個人的な感想です。
とあるタウンミーティング。
今回主催の地方議員は他県生まれのの一期生。通常の動員力では100も席が埋まらない。
ゲストは吉村代表と横山幹事長、他に地元選出国会議員と府会議員。
動員目標は200人。
そんなに人が集まるのかと疑問に思いつつ、パイプ椅子を200ならべる。
吉村知事がゲストの場合の客の入りは多い。それは誰も知っていることだろう。それがため、演説会を主催する地方議員はもっぱらゲストに吉村知事を求める。
吉村知事はきません、応援は松井さんです、という場合の落胆は、集まった客以上に議員の方が感じているのである。
「橋下徹こないの?吉村って誰?」って言っていた初期の維新の会がなつかしい。
タウンミーティングがはじまると200用意した席はあっさりうまった。それ以上に驚いたのが会場に入ってくる人の顔である。実に多彩、そして楽しそう。
僕が知っている地元の演説会で来るのは、親戚友人をかき集めた、ある意味強固な支持者、いつものメンバー(いつめん)でしかめっつらばかり。
それが、「吉村さんがきてるの?」って区民センターの他の部屋で行っていたイベントの帰りの年配者や子ども連れのお母さんが入ってくるのである。吉村人気おそるべし。
腹が立ってしょうがない、名前は出しませんけど〇〇さん。
吉村さんの演説パターンは毎回同じである。
1.赤字をだした大阪市長の悪口
(例)小中学校の熱中症対策にエアコンでなくヘチマを植えた話。
1.赤字を広げた前知事の悪口
(例)借金を増やしたのに前知事は退職金8000万円はもらっていった。
1.大阪都構想失敗の反省
(例)責任とって橋下さんと松井さんが辞める話。
1.鉄板フレーズ
(例)「腹が立って腹が立ってしょうがない、名前は出しませんけど、太田房江さん」毎回言ってるのに観客は必ず笑う。
太田房江さんは前大阪府知事で現在参議院議員。名前のところには選挙によって前市長の平松邦夫さんや元大阪10区の国会議員辻元清美さんが入る。
ちなみに太田房江さんの前の府知事は横山ノックさん。横山フックこと上岡龍太郎の相方である。セクハラ問題で退職。
ほかの鉄板フレーズに
「自慢したくはないけどちょっとだけ自慢します。」
「ここは〇〇県ですから大阪の話はしませんが、ちょっとだけさせてください。」がある。
吉村さんの演説内容は、維新の会創業者の橋下徹さんが使っていたものが多い。
それを吉村さんが継承し発展させ誰にでも使いやすくした。
大阪維新の議員は多用するが、東京でつかうとスベる。
吉村さんの演説は吉本新喜劇のような予定調和の笑いを好む大阪人向き。
橋下徹や吉村洋文を連れてきたやしきたかじん
大阪維新の会の創業者は橋下徹と言われている。松井さんが作った維新の会という神輿に橋下さんがのっただけだとも言われているが、どちらが神輿でどちらが担ぎ手なのかはわからない。
維新の会が出現する土壌をつくったものを一人の個人の功績とするならば歌手のやしきたかじんだと思っている。
東京以外で放送されているたかじんの言っても委員会の影響は大きい。橋下徹は番組のレギュラー。吉村知事はたかじんの顧問弁護士。橋下徹と安倍晋三の間を取り持ったのもたかじんだ。
気がつけばやしきたかじんは亡くなり、橋下徹は消え、松井一郎は去ろうとし、維新の会のトップに吉村洋文が立っている。たかじんのココロはいまだ引き継がれている。
最後に
維新の会のタウンミーティングはまだまだ続きます。少しでも興味をもったらばお近くの会場に足をお運びください。お待ちしています。河童がイスを準備しているかもしれません。お待ちしています。
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