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助言あふれる世界の中で自分を信じてゴム印を洗ってみる
ゴム印が汚なくなったので、ハンドソープでゴシゴシ洗おうかと思って調べたら、水は天敵だからダメだとGoogle先生に注意された。 ダメな理由がわからない。僕はまだ半信半疑だ。 素人考えって我ながら怖い。とりあえず自分を信じて洗ってみたくなる。ゴム印がダメになったら、次からやめればいいし。
でも、受験だとそうもいかない。
素人考えで自分を信じてやってみるとして、「失敗したら次からやめればいいし」とはならない。失敗したら時間のロスになり、受験の結果に響きかねない。
「自分を信じて」という言葉も罪作りだなと思った。 とはいえ、世に玉石混交の助言が氾濫する中、「プロの助言に従え」と言うのも酷。どの助言に従えばいいのか五里夢中なはず。
受験では「失敗したらやめればいいし」とか悠長なこと言ってらんないし、筋トレやダイエットと一緒で長期間つづけないと成果が出ないものも多い。 少しかじっては成果が出ないと次の助言に手を出し、少しかじっては成果が出ないと次の助言に手を出す。いろんな助言に振り回されて、次々と新しいダイエットに手を出しては、全く痩せないアレな人になるわけにはいかない。
じゃあ助言をどう見極めるか…
助言をする側は、誰も彼もまあまあ本気で自分の助言は絶対だと思っているので、「あの助言はゴミ以下、その助言は犯罪」みたいなポストをすると、トラブルにつながりかねない。仮にそういうポストを平気でしているアカウントがあったら、情報の妥当性よりも人間性を疑ったほうがいい。
少なくとも「フォロワー数が多い/チャンネル登録者数が多い」=「信頼できる情報」というわけではない。むしろいろいろヤバい情報のほうが耳目を集めやすく、堅実で地味な情報は無視されがちだ。わかりやすいだけで学問的にはアレ(受験対策的にも有害)な情報でフォロワー数を集めるアカウントもある。
というわけで、「学問に王道なし」とだけ。
少なくとも甘い言葉で受験生に楽させようとする助言は、とりあえず疑ったほうがいい。そんなに楽して点数が上がるなら、みんなどんどん点数を取っているはず。「楽して稼げる投資の必勝法」がないのと同じだ。
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