北京五輪ってどうなの?
いよいよアイスホッケー日本女子代表メンバーが出場する2022北京オリンピックまで1ヶ月を切りました。
でも・・
どういう組み合わせで
どういう力関係で
どういう戦いが彼女達を待ち構えているの?
予選リーグ?過去の戦歴は?
どうすれば決勝トーナメントに行けて、どうすればメダルが見えるの?
北京五輪って結局実際どうなってんの?
そんな方にわかりやすく、それぞれのポイントを解説しましょう。
このnoteを見て、より多くの方々に日本女子アイスホッケーオリンピックチャレンジを応援していただけると幸いです。
出場国
女子は10ヵ国が参加して行われます。
(ちなみに前回の平昌五輪は8チームなので2チーム増です)
まずは世界ランキングTOP6の6ヵ国
①アメリカ合衆国🇺🇸
②カナダ🇨🇦
③フィンランド🇫🇮
④ROC(ロシア)🇷🇺
⑤スイス🇨🇭
⑥日本 🇯🇵👏
という事で日本女子アイスホッケーチームは2020年4月24日付で
世界ランキングにより自動的にオリンピック出場を叶えております。
上記の通り世界ランキングで自動的にオリンピック出場ができるって、
日本アイスホッケー界ではすげぇことなんです。
男子は世界25位で予選突破をなかなかできないので、これって男子からしたらものすげぇ事なんです。
現在の男女世界ランキングはこちらから確認できます。
余談ですが
男子アイスホッケー、昔は過去8回オリンピックに出てるって知ってました?笑
1960年~1980年までは毎回出場してたようです。
当時の出場権はどうやって確保してたのかわかりませんが8回も出た事あるとは知りませんでした。笑
(父に聞くのも面倒なので詳細は割愛)
男子のオリンピック出場と主な成績 [Wiki]
1936年 - 9位タイ
1960年 - 8位
1964年 - 11位
1968年 - 10位
1972年 - 9位
1976年 - 9位
1980年 - 13位
1998年 - 13位 ←長野五輪ですね
話は戻しますが‥
そして開催国の
⑦中国🇨🇳・・・世界ランキング20位
オリンピック最終予選突破組の
⑧チェコ🇨🇿・・・世界ランキング7位
⑨デンマーク🇩🇰・・・世界ランキング11位
⑩スウェーデン🇸🇪・・・世界ランキング9位
以上、10ヵ国が出場します。
大会形式
メダル確定・順位確定までの戦い方は
5カ国ずつ2組に分かれて予選リーグを行い、
グループBの上位3カ国とグループAの5カ国で決勝トーナメントを行う。
要するに
世界ランキング1位~5位のチームは予選リーグやるけど、決勝トーナメントには、ぜ~んぶの国が行けるよ~!
(決勝トーナメントでの対戦相手が変わるだけだよ!)
そしてランキングで出場権を獲得した国で唯一日本はBグループ!
上位3チームは決勝トーナメントに行けるよっ!
だから10ヵ国中、全部で8カ国が決勝トーナメント進出となるよっ!
ってな感じで予選が繰り広げられます。
世界ランキングで行けば緑で塗られてる国が決勝トーナメントに行けるのが妥当。
ただし、勝負は最後までわかりません。
まずは決勝トーナメント進出を目指して最低でも2勝以上はしたいところではないでしょうか。
予選ステージ終了後に順位が決められ、ノックアウト方式トーナメントが繰り広げられ最終順位が決定します。
決勝トーナメント対戦相手の組み合わせについては発表を見つけたのですがトーナメントのどこに入るかまでは見つからなかったので個人的に考察すると
で、準決勝負けた者同士が3位決定戦、勝った者同士が決勝戦
てな感じで決勝トーナメントで振り分けられるのかなと。
細かく調べる時間と英語力が私には無いので気になる人は各々調べてください。笑
あ、ちなみに男子は12カ国(開催国1、ランキング8、予選突破3)で4カ国3組グループで予選リーグを行った後にトーナメント形式で最終順位が決められます。
当初はNHLが出るって話だったから凄く楽しみだったのですが、新型コロナで通常リーグを中断している影響、オミクロン株の影響等々で最終的には不参加を発表しました。
これによりNHL並のホッケー猛者が集まるKHL(ホッケーロシア)を有しているロシアが本命です!
(完全に個人的な予想)
※他にもロシア(https://en.khl.ru/)だけでなくフィンランド(https://www.liiga.fi/)やスウェーデン(https://www.shl.se/p/)にもリーグがあります。
力関係
世界の女子アイスホッケーは2強と言われております。
1つはアメリカ 前回2018年Olympicチャンピオン
もう1つはカナダ 2002年~2014年Olympic4連覇チャンピオン
ここ2カ国は正直、とてつもなく強いです。
日本の男子大学生と同等か勝てるくらいの実力が必要かなと思うほど、女子界ではズバ抜けています。
(女子はルール上、基本的にはボディチェックが無いので男子と女子だとホッケー自体がところどころ違い、比較しづらいところではありますが…)
少し世界ランキングポイントでも開きがあってフィンランド、その下にも少し開きがあってロシア・スイス、その下にも少し開きがあって日本。
という構成になっています。
※これはあくまでも世界ランキングポイントでの話です。
もちろん世界ランキング云々関係なく、メダル圏内である間はメダルを狙って、メダル圏内から漏れてしまったとしても1順位でも良くオリンピックを終えられるよう最後まで戦ってくれると思います。
日本の戦歴
ここから先は決勝トーナメントに進むのを前提とします。
日本より上位5カ国との対戦履歴・詳細は日本アイスホッケー連盟のこちらにPDFで載っていますが、下記のように個人的に分析をまとめてみます。
アメリカ
過去3年間の対戦は2回
0対4と2対10
計2対14 1試合当たり1対7の差
カナダ
20年以上前に戦って以来、戦歴無し
18点差、13点差、9点差 と徐々に差を詰めつつある結果が20年でどうなっているかは不明
フィンランド
こちらも10数年、戦歴無し
過去3試合で1番接戦をしたのが2004年に0対1で敗戦
ロシア
2014年から3試合行っており、合計で4:10
1試合当たり 1.33対3.33の差
スイス
2015年~2018年の間に6試合
合計で4対18 1試合当たり 0.66対3の差
ちなみに上位5ヵ国相手にかつて日本は勝ったことがありません。
(スイスに2001年2度引き分けているのみ)
そういう意味でもグループBにいる日本が予選1位~3位どの位置で決勝トーナメントに行っても上位5ヵ国どこかとぶつかる事になるので、
決勝トーナメントで1勝する=歴史が動く という事になります。
前述の戦歴通り
決して上位国のどこにも絶対勝てない‥というわけではないのです。
(2強相手についてはちょっと置いておきます…)
日程
グループB予選
2月3日(木)16:40(17:40)VSスウェーデン
2月5日(土)16:40(17:40)VSデンマーク
2月6日(日)16:40(17:40)VS中国
2月8日(木)16:40(17:40)VSチェコ
決勝トーナメント
2月11日(金)12:10(13:10)準々決勝 Game21
2月11日(金)21:10(22:10)準々決勝 Game22
2月12日(土)12:10(13:10)準々決勝 Game23
2月12日(土)16:40(17:40)準々決勝 Game24
2月14日(月)12:10(13:10)準決勝 Game25
2月14日(月)21:10(22:10)準決勝 Game26
2月16日(水)19:30(20:30)三位決定戦 Game27
2月17日(木)12:10(13:10)決勝
◆カッコ内の時間は日本時間
放送・ライブ配信などについては
オリンピック公式競技動画配信サイト「gorin.jp」や民放テレビポータルサイト「TVer(ティーバー)」などで、テレビ放送ではテレビ東京系列で放送予定のようです。
勝つためのポイント
日本代表が世界と戦い、勝ち切る為には「60分間の連携連動した効率的なハードワーク」が必須だと思います。
海外勢との対格差から競ってても正直なところ不利には変わりないので、1撃で勝ち切るプレーよりも「しつこいプレー」「泥臭いプレー」これらを行いながら「パックウォッチャー」にならずにGK含め氷上の6名が状況判断しながら効率的に戦うことだと思います。
ハードワークする体力があれば技術が磨ける
磨き備えた技術があればそれがいつしか自信に変わり心が動じない
一般的な「心技体」よりも「体技心」の順序で準備し、日本らしいプレーが今現在はどこまで通用するか。
現実的に対格差のある日本チームが海外の真似事で、たやすく勝てるほど世界は甘くないと思います。
チームが、個人が、様々な準備をしていると思います。
日本チームの戦い、非常に楽しみですね。
まとめ
といった感じでメダルを取るために決して楽な道ではないのですが、メダルを狙う為の権利は得ています。
国内女子チーム監督の立場として日本選手団個人の魅力等を紹介するのは控えますが、スマイルジャパンのメンバーはそれぞれが素晴らしい技術や長所を持っている選手の集まりだと思います。
(もちろん選出されてない選手も、レベルが高い子、将来が楽しみな子等々がたくさんおり、全員が次のスマイルジャパンを狙って必死に頑張っています)
まずは早い段階で1勝し、オリンピックの舞台を心から楽しめるような雰囲気にチーム全体を持ち込むのが先決かと思います。
小さなミスでも世界では命取り。
だからと言って消極的な気持ち・プレーで過ごしているとアッという間にミスを繰り返したまま、挽回できないまま、自分を出せないまま期間2週間程度のオリンピックなんて終わってしまいます。
ミスこそ最も大きな成長をもたらすチャンス!
最後までチャレンジしなきゃせっかくの舞台がもったいない!
日本を代表して戦ってくれる選手達のミスを誰も責めたりしないので、戦いの中でミスや成功を経験しながら一生懸命戦ってくれればそれでいいと思います。
ガンバレ!日本!
氷を溶かすほどの皆さんの応援が日本のチカラに!
では、私の方から女子日本アイスホッケーの北京オリンピック、日本はどういった状況でチャレンジするのかについて、このくらいで終えておきます。
憎きコロナウィルスの影響もあり、なかなか現地では難しいかと思われますが、日本との時差が少ない関係で凄く応援しやすい時間帯に試合が行われます。
ぜひ彼女達のチャレンジを画面越しで応援してください。
では!
てらを
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