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キックボクシング体験(後編)

基本的な動き方を教わったところで…

さぁ!!
念願の「サンドバック」です!!

だって、これがやりたくって体験を申し込んだようなものです(笑)
楽しみでワクワクしていました。

「では、パンチで1ラウンド叩いてみて下さい」
と、妻のトレーニングに戻っていく会長さん。

道場には、私一人だけ。

軽くポンポンっと触ってみる。
意外と固い感触。
ポンと触るとグラっと揺れるサンドバック。

へぇ、表面は固いけど、叩いてもそんなに痛そうなイメージはしない。

さぁ、そうなると殴ってみたらどうなるんだろう。
いっちょ思いっきりいってやるかー!

よーーし!誰も見てないし…(キョロキョロ)
さーて、構えてっと…
準備完了です。いっきまーす!!!

「ドスン!」

と、その瞬間です。
アツッ!

痛ぁ…
鋭い痛みが手首に走ります。

それと同時くらいに、
「最初は軽めに、怪我しないように叩いて下さいね」
遠くから会長さんの声が聞こえる。

って、時すでに遅し遅しです。
いやぁ、もう痛めちゃいましたから…

とはいうものの、
空手をやっていたと言った手前?男の意地?
なぜだか痛いとは言い出せない、ちょっぴり変なプライド(笑)

痛かった素振りは見せられません。
まるで悪いことをした子供のようです(笑)

そんな感じで、
とりあえず軽く痛みをこらえながら、
どうにかパンチを1ラウンド打ち込みます。

そして、
パンチでもう1ラウンド打ち込み、
次は、蹴りで1ラウンド蹴りこみます。

ここまで、たったの3ラウンドなんですが、
サンドバックって結構疲れるんですよね。

特に、蹴り。
パンチと比べて、蹴りってとっても疲れるんです。
これがボクシングと違うところです。

プロの試合の場合、
ボクシングは最大でも12ラウンド、
キックボクシングは3〜5ラウンドなんです。

蹴りがあるだけで、
攻撃と防御のバリエーションも違うということもありますが、それに比例して疲れ具合もかなり違うように思います。

そうそう、ちなみに話は変わりますが、
「サンドバック」って何か知ってますか?

サンドだから砂のバック、
袋に砂が詰められた袋を想像しませんか?

実は、中身って砂じゃないんですよ?
昔、あしたのジョーでサンドバックを破って砂が流れるって、
名前とその映像のせいで、勘違いしてる人もちらほら。

実は、中身には布切れが詰まっています。
といってもかなり硬い「皮の袋」なので、かなり硬めで蹴るとけっこう痛いと思います。

私たちの練習でも、
毎日何百本も蹴り込みますが、すね毛が無くなるくらい蹴り込むと一人前だと言われることもあります。

と、私は薄くなるくらいでしたが(笑)

そんな感じで、こちらも3ラウンド。
とっても楽しみしていたサンドバック練習が終わりました。

そして、次に「ミット打ち」です。
こちらのジムでは会長さんがミットを持ってくれます。

これは、ジムによっても違っていて、
会員さん同士でミットを持ち合うところもあれば、
そのジムの会長やトレーナーが持つ場合もあります。
また、同じジムでも曜日やクラスによって異なる場合もあります。

で、このミット・・・
これがえらいのなんのって(笑)
たった1ラウンド持ってもらうだけなんですがね。

筋力というより呼吸がえらい。

「ジャブ」
「ワンツー」
「ミドル(ミドルキック)」
「前蹴り」
・・・

こんな感じで、構えたところに打ち込みます。
簡単に聞こえるでしょ?

ところがどっこい、
息がぁぁぁぁ!呼吸が続かないぃぃ!

手足を上げる筋力というよりも、
何より呼吸をするのがえらい(笑)

実はコレ、初心者あるある。
息を止めて力いっぱいやるから苦しいのなんのって。

ほら、ボクサーが「シュッシュッ」ってやってません?
あれは呼吸をしているんですよね。
実は、あれをやらないと息が止まって辛いんです。

しかも力(りき)んでるから、すっごく辛い。
実は、疲れないコツは力まないことなんです。

ですが、初心者には難しい。

よく初心者の人から、
「すごいですね」
「なんでスパーリング終わって平然としていられるんですか?」
と、聞かれることがあります。

実はスパーリングや試合でもそうですが、
上級者になればなるほど、力まずに疲れなくなるんです。

パンチのキレもそうですが、
打撃系の格闘技は「脱力」が大切ですね。

で、
話は本題のミット打ちに戻ります。

ジムや選手のレベルによっても違いますが、
ミットはだいたい2~4ラウンド、少ないところだと1ラウンドくらいかな?

私たちでも、試合前の追い込みでミットを持ってもらいますが、
けっこうフラフラになりますね。

でも、ミットは体力というより、
指導者から技術を教わるとても大切な練習なんです。

基本は、実践練習のような感じで、
良いところや悪いところを指導してもらいます。

そんな感じでミット打ちも終了しました。

そして、最後に「シャドー」を1ラウンド。
本日習った動きを確認するように行います。

が、巨漢の私は
もうフラフラですがね(笑)

さぁ、ここまで
・柔軟1ラウンド
・縄跳び1ラウンド
・シャドー3ラウンド
・サンドバック3ラウンド
・ミット1ラウンド
・シャドー1ラウンド

合計で10ラウンド。
運動時間30分、休憩合わせて40分間で終了です。
正直、ちょっと足らないかな?くらいの感じですが、無事に終わりました。

実際に、これくらいだとちょっと物足りなく感じるくらいかな?
というのが、ジム側の思惑でもあるですがね(笑)

さぁ、
これが私の初めてのキックボクシング体験!


いかがだったでしょうか。
二話に分けた「キックボクシング体験」のお話。

皆さん、
キックボクシングに興味わきましたか?(笑)

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