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誰かと一緒にゲームするってこと、ゲームってモノの価値観について思うこと。

※ここで書くのは私の実体験談・感想をもとにしたオンラインゲーム環境についての考察と共有を目的としており、特定の誰かを名指しで否定することは目的としていません。

私には1年以上ずっとハマってプレイしているゲームがある。モンスターハンターワールド(現アイスボーン)である。HR・MR共に999でカンストし、装飾品を全種類コンプリートし、もうできることがないくらいまで遊び尽くしている。そう、いわゆるモンハン廃人である。

今年、2020年の春先に春風と共にとあるオンラインプレイヤーと運命的な出会いを果たした。その人(女性:以降 Aさん)はフレンドのフレンドで、モンハンワールドがPS Plusのフリープレイになったことからダウンロードして遊び始めたばかりだと言う。パーティに参加し簡単な挨拶を済ませ、武器はこれがいいよ防具はこれがいいよなど、ごくありふれた会話が続いた。

まだ初心者でゲームシステムに慣れないのか下位のアンジャナフに苦戦し「モンハン面白くない!」と感想を述べるAさん。あらあら勝てなくて悔しいんだね、可愛いらしいじゃないの。おじさんはムフェトジーヴァ討伐を切り上げ皆で一狩り行こうかと話した後、彼女のクエスト消化及びマスターランクまでの到達を手伝った。(全モンスター既存フレと2人で倒した、当然上位装備で)

とてもユーモラスに溢れた人で、ボイスチャット中の会話の1/2を占めているのではないかというくらい話す人だった。いきなり変な声マネが始まったかと思いきやなかなかの美声で歌い出す。褒めるとかなり反応に困るのか照れくさそうになる。私の周りにはいない珍しいタイプの人で、政治批判や自分の生活環境についての話もとても多かった。

私もなかなかの変人だと自負しているが、こいつはかなり変人で面白いぞと思い、その日のうちに私達はフレンドになった。その日以降、毎日のように一緒にゲームで遊んだ。

そしてどうやらAさんは緊急事態宣言を受けて仕事が休みになっている状況だったそうで、時間はいくらでもあるらしい。つまりすっごくヒマなわけだ。都会で一人暮らしをしており貯蓄もそれほどなく、明日への不安は尽きないのだと言う。なるほどだからゲームをしているのか。この時はそう思い、時間がある者同士ワイワイ楽しくゲームができればそれでいいとも思っていた。

しかし私がモンハンをしている時も、Apexをしている時も、SEKIROをしている時も、パーティーがあれば必ず参加してくるし、パーティーがなければ招待がくる日が続いた。私はもともとかなり不規則な生活リズムで生きており、昼夜逆転がループして健康的な生活リズムに戻ることもあるくらい、予測できない生活をしている。それでも高確率でゲーム時にはパーティーにいるのだ。

これには流石に狂気を感じた。「俺のこと好きでしょ?」と言いたくなるレベルの密着具合である。おはようからおやすみまで、シングルプレイのSEKIROを私がプレイしている時はシェアプレイを要求され、パーティーでは延々と自分の話が続く。フレンドになってまだ2週間である。まるで昔からの友達、いや「ダチ」との距離感という感じ。

いろいろと私の思いが膨らんできたある日、遂に事件は起きる。その日私は一緒にプレイするなら自分なりのガチで遊びたいフレンドと2人でパーティーを組んでApexをしていた。そこに突如としてAさんが現れたのだ。「混ーぜーてー」「いーいーよー」もちろん、我々2人に断る理由はない。

Aさんはお世辞にもゲームが上手いとは言えない。いやむしろかなり下手だ。フレのほうが圧倒的に上手いのだが、私もそこそこのFPS経験者。カバーや基本的な立ち回りは理解しているつもりである。そして我々2人に離されまいと追いつくのがやっとのAさん。「姫プやキャリーってこんなこと続けるのかぁ…俺には無理だ」などと思いを馳せつつも、繰り返されるAさんの『私の話』と度重なる連戦。ほぼ2人で処理していた。それでもつかめない勝者の座、自分とフレの我慢はもう限界だった。「そろそろ腹減ったし落ちるわー」「おう俺もかなー」ゲームはお開きとなった。

Aさんの目的はゲームを楽しむことではなく、ゲームという安価なコミュニティでお話することだとハッキリと分かった。ここはホストクラブじゃねぇんだよ!我々とは求めるものが違う。私にとってゲームのフレンドとは一緒にゲームを楽しむ仲間である。ヒマを理由にダラダラと遊び始めたゲームをそのゲームファンしかいないパーティーで「面白くない」と文句を垂れるワガママっ子は、もうフレンドではない。いや、最初から本当のフレンドではなかったのだ。正直この時はかなり強い怒りが湧いていた。自分が愛する世界を侮辱していると。

それでもまた彼女は来るだろう、ヒマを持て余して。そう感じた瞬間、私の脳裏に浮かんだ選択は「フレンド削除」あるいは「ブロック」だった。正直もう関わりたくなかった、一緒に楽しくゲームをするフレとの中にもいてほしくないし、Aさんがいるのなら自分は遠慮したいレベル。ブロックを検討したのは初めてだったが仕様を調べ、私は迷わずにブロックという選択をした。

その後数日してから他のフレンドからは面白半分の質問攻めやAさんの最新情報の共有。AさんはTwitter依存が激しく、本件に関して凄まじい量のツイートをしていた。「誰か可哀想な私を見て慰めて」私にはそうとしか思えなかった。理由も告げなかったのは「絶対に聞く耳を持たないタイプ」だからである。他者からのアドバイスや意見に対する口癖が「〜でも」「〜だから」だったのだ。もし指摘したとしても絶対に自分の非は認めない。

流石に自分も大人気ない行動だったかと思いTwitterのDMで謝罪と理由を告げたところ、返ってきたのは反論と非を認めないという内容だけ。表面では私を非難するツイートだらけ。正直マジで終わってるなコイツと思った。前々から感じていたがネットイキリってこういう人のことを言うんだなと。もう返信もいらないことを告げ、Aさんとの付き合いは完全に終焉を迎えた。

このプチ騒動によって私が得られた教訓は、ちゃんと遊べるフレンドは大切にしようってことと、ネットイキリ=本当は何も中身がない構ってちゃんの傾向がある人には今後一切関わらないほうが良いということ。

あとやっぱりゲームを時間潰しだとしか思っていないのにプレイしちゃってる趣味難民の存在は罪が深いと思った。面白くないなら他に趣味見つけようぜぃ…人生一度きり、だよ?

そうして緊急事態宣言の解除と共に、彼女はどこか知らないインターネッツへと去っていったのであった。皆さんもお気をつけください。

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