成山亜衣個展、始まります。2024年2月13日(火)-25日(日)
桜咲く頃の気温が梅をせき立てているような
あたたかな、京都岡崎です。
成山亜衣 個展
2024年2月13日(火)-25日(日)12時〜18時(月曜日休廊)
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/01/nariyama-ai-2024213-25-out-of-focus-2024.html
目の前にリンゴがあるとする。私達は、カメラで被写体を捉えるようにリンゴを見ているだろうか。
実際はリンゴだけを見ておらず、網膜の更に奥にある何らかの記憶の破片とを混ぜ込んだナニカを見ている…外と内を行き来する、そんな見方が日常で起こっている。
つまり、平面表現において、空間・時間が整理された捉え方は、リアルではないと考えており、目の前の物と、視点がなく曖昧な記憶の残像とが混ざりあっている..
そんな見え方こそ、リアルな表現だと考えるのである。 成山亜衣
NARIYAMA Ai 略歴
1983 大阪生まれ
2007 京都嵯峨芸術大学造形学科版画分野 卒業
2009 京都市立芸術大学大学院版画専攻 修了 大阪在住
個展
2010 Oギャラリーeyes (大阪) 2011~21(毎年)
2013 Oギャラリー (東京) ,18, 20,
2018 ギャラリーモーニング (京都), 19, 20, 21, 22
グループ展(近年抜粋)
2012 トーキョーワンダーウォール 2012 ( 東京都現代美術館・東京)
The13th Annivarsary Pre Exhibition(O ギャラリー eyes・大阪)
2015 FACE(ギャラリーモーニング・京都)
演画・中の島ブルース(ギャラリーモーニング・京都)
2016 nigmatic behavior ーなんで年寄り って真夏に熱いお茶を好んで飲むの(O ギャラリー eyes・大阪)
植木鉢のある風景(ギャラリーモーニング・京都)
2017 トゥールビヨン 0(O ギャラリー eyes・大阪)
2018 シェル美術賞2017(新国立美術館・東京)
2019 FACE 損保ジャパン日本興亜美術賞(損保ジャパン日本興亜美術館・東京)
2020 シェル美術賞アーティストセレクション(SAS)2020(新国立美術館・東京)
2022 演画・中之島ブルースⅡ(ギャラリーモーニング・京都)
2022.11 未景-御寺・ART・かたらい(御寺泉涌寺・京都)
2023 大阪アートフェスティバル (大阪府立江之子島文化芸術創造センター)
U know they mean2023 (StepsGallery)
etasequoia kyomachibori Art Fair 2023 家入一真 賞・高橋キンタロー 賞 受賞
2024 FACE展損保ジャパン日本興亜美術賞展 2024
参考文献
出原 均 :「成山亜衣」Oギャラリーeyes 2010 個展リーフレット(テキスト)
中井康之 :「シェル美術賞アーティスト・セレクション2020」シェル美術賞展2020 カタログ(推薦コメント)
中井康之 :「成山亜衣の作品から。」ギャラリーモーニング2021個展リーフレット(テキスト)
近年の作品タイトル「out of focus」(直訳するとピンボケ)に象徴されるように、ひとの記憶の曖昧さを絵画として表現。
心地よい色のはざまで見え隠れする手、顔、犬、鳥、鉢など具体的なものを手がかりに視点は画面上で長く滞在し漂流する鑑賞となります。
それは記憶を手繰り寄せる行為に似ているかもしれません。/gallery morning