黒を伝えるのは意外に難しい。
松谷博子木版画の黒。
これを伝えたい。
木版画PRINTの黒、案内状印刷では伝わらない。
昔、包丁屋のパンフレット印刷で黒を2回刷って、その上に特色の銀を刷って仕上げた仕事があった。
既存技術で松谷ブラックを届けるには、希な特殊演出が必要なのだ。きっと。
ご覧頂いているモニターではちゃんとブラック? だろうか。
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松谷博子さんは、この黒を伝えようとその画面制作に没入していく。
油性の黒。
1回の刷りで、この黒は色を成さない。
それは確かで。もちろん2回刷っても、である。
3回目を重ねてさえ、作家は先へゆこうとする・・・
黒のテリ。沈み具合。三角刀で彫り出された白との対比。広がる深い黒。
そして匂いも。
やはり現場に、足を運んでいただくしかない、、、
170x170cmの画面が一点。80x80cmの作品が4点。ままの姿を曝しています。
ご来場、お待ちしています。
24日までの6日間の展示です。
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https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2023/08/matsutani-hiroko-woodcut-exhibition-919.html