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株を買うってどういうこと?良くあるご質問

新NISA制度がスタートして、もうすぐ3ヶ月が経とうとしています。

国内株は絶好調で日経平均は過去最高値を更新しており、米国株も(大統領選がある年ですが)今のところ好調。投資家としてはありがたい状況かなと思います。

そんな中、まだうまく始められていない…何から始めたら良いのか…と悩む方々もやはりおられますね。

投資するにあたり、どうやって何を買ったら良いのか?個々の金融資産はどう考えて組み合わせるのか?迷っている方は多いなあと感じます。

投資をどう始めたら良いのか、何を根拠に商品を選ぶべきなのか、うまく知識が構築されていないと「わからないけれど危険そうなもの」に分類されて、「わからないから動けない」状態になり、気がつけば半年や1年経つことも良くあるように見えます。

そこで、ごく簡単に最初に知るべきステップについて書いてみることにしました。ご参考になれば幸いです。


株を買うと、その会社のオーナーになる

投資の対象になっている「株式」とは、株式会社が発行している証券のことです。

会社は、事業のためのお金を集めるために、株式を発行して
「私の会社の株を買ってください。事業で利益が出せるように頑張ります!」とPRします。

株式を購入したら、その会社の大切な経営方針について決める際に、持っている株式の数に応じて議決権があったり、株主総会に参加して意見を言ったり、会社が利益を上げた場合はその一部を受け取ったりできます。(配当金)

株式の取得率で、その会社の経営に寄与できるパワーが変わる

発行している株式の何%を取得しているかで、株主が企業の経営に関与できる範囲が変わってきます。逆にいうと、株式会社は、何か重要な決定をする際に株主の意向を確認しないといけない仕組みになっています。簡単なまとめはこちらなんかが参考になりますよ。

https://www.komon-lawyer.jp/column/other/column8/

一般的な市場で購入する株式では持株比率がどうこうというところまで購入できることは、まあありません。しかし、購入しようとしている企業の大株主がどこなのだろうか?というところは四季報や企業のレポートで確認できます。

上場している会社の株しか買えない

さて。あなたが投資するにあたって、どんな会社の株が買えると思いますか?

個別株を買ったことがない方はあまり考えたことがないかもしれませんね。上場している(売りに出している)会社の株しか、買えません。が正解です。

もちろん、あなたが経営者として参画している会社であれば、非上場会社の株式を取得できるチャンスはあります。(ちなみに、非上場の場合は売却も証券市場を介してはできない)

国内株に投資して得られる利益は3種類

1)売却益

例えば、1000円で買った株が2000円になったので売却すると、差し引き1000円の儲けがある。これがいわゆるキャビタルゲインと呼ばれる、株式を譲渡して得る利益です。

2)配当

株式で事業資金を集めた会社が、事業で利益を出したら、その一部を株主に還元します。これが配当です。インカムゲインとも呼ばれます。株式は手元に残ったまま金銭収入が得られますので、株式の価格がキープされていたら配当分丸儲けということになりますね。

配当金が元の株式に対して4%以上出るものが高配当だと一般的にはいわれています。欲しいなと思った株式の配当率や平均的な価格はよく確認しましょう。

3)株主優待

実は日本独自のシステムです。どういった銘柄が株主優待をしているのか?
その株は、どういう特徴があるのか?

これらをカタログのように一覧で見るためには、やはり紙が一番良い。こちらの書籍を始め、何冊か出版されているので自分が読みやすいものを選ぼう。

優待目当てだからといって大損はしたくないから、買う前に株のパフォーマンスを確認することは必須!自分なりのルールを作っておくこともお勧めです。

https://amzn.to/3M0FsFH

株主優待名人といえば、桐谷さん

優待株といえば、有名人は桐谷さん。元プロ棋士で、現在は生活全般をほぼ株主優待で賄っておられるというちょっと変わった方です。

下記のような日経新聞のコラムも担当しておられますし、投資雑誌にもたくさん寄稿しておられますね。

桐谷さんがお勧めしているから絶対大丈夫!ということではない(その銘柄やタイミングが自分に合っているかどうかは自分しかわからない)ですが、なるほど。こういうマイルールで売買をしているのか!という部分はとても参考になります。

購入するには、証券会社の口座が必要

株式を購入するためには、銀行ではなくて証券会社に口座を開設する必要があります。たくさん証券会社があるので、どこにしたものか迷うかもしれませんが、ネット証券の方が手数料も安くお勧めですね。

ちなみに、絶対に全員この証券会社にするべき!というものはありません。(実際に寺子屋ひつじの中の人たちもバラバラだったりします。)この記事を書いている中の人としては、ツールやアプリが充実しているマネックス証券を使っていますが、手数料やサービス内容を確認して、各々が求める証券会社を選択してくださいね。

ずーっと右肩上がりになる投資は、ない

「下がって欲しくない」のは当たり前ですが、投資をするからには、自分が投資した金額(元本)から、少し下がる時も当然覚悟しないといけません。いわゆる、元本割れ状態です。

近年人気の米国S&P投資信託でも、上がったり下がったりしていることが下記のチャートを見ると良くわかると思います。

大切なのは、適切に分散して投資すること。たとえば、同じ商品でも定期的に積み立てして時間的に分散させて投資する。あるいは、別の金融商品にも投資して、投資対象自体を分散させる。

長期、分散、積み立てをすることで、リスクを抑えた投資ができるようになりますので、次回はリスクについても書いていきます。

絶対に1日たりとも減らしたくない!という方には

元本割れは絶対に許容できないお金もあっていいと思います。

そういうお金は、なるべく利率が高い、元本割れをしないものに変えておきましょう。例えば、国債や社債、ネット銀行の定期預金は比較的利率が良いと思います。

もちろん、株などのリスクを取る金融資産に比べると雀の涙レベルの利率ですが…。

おまけ 貴金属とかどうなの?

これもたまにご質問を頂きます。
ポートフォリオバランスを整えるために、最大5%ぐらい保有しておいても良いかなあ、という感じです。

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