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コーチ・コンサル必見!応援するか止めるか、どう判断する??

英語コーチ、先生、コンサルをしている方は、生徒さんやクライアントさんを応援することが圧倒的に多いはずです。

「こんな夢があるんです!」「この試験受けてみたいんです!」
全力で応援しますよね!

ただ、背中を押してはいけないときもあるんです。
今回、コンサルをしている中でまさに、「ストップをかける」という事例がありました。

何があったか、どんな風にストップを判断していくか、今回は具体的な見分け方と対処法を紹介します。
コーチ、コンサルの方は、ここ、しっかり押さえておきましょうね!

まずは潜在意識のお話から

まずここで、潜在意識のお話をします。
人間の行動や思考は95~97%が無意識、つまり潜在意識。
普段考えていることというのはたった3~5%と言われています。

潜在意識の最大のミッション、それは、「安心・安全を守ること」
だから、変化を目の前にすると、「今生きているのに、変わって危険な目にあったらどうするんだ!」と、潜在意識が全力で阻止しにかかります。

新しいことを始めよう!って思ったとき、
「でも、自分には無理かも」
「時間もお金もかかるし」
「そんなことやっても意味ないし」

後からやらない理由が浮かんできてしまうのは、潜在意識がキチンと役割を果たしている証拠。

進めのサイン

でも、そんな潜在意識に任せていては、変化、進化は手に入りません。

前に進むことが目指す未来につながるときは、進めのサイン。
潜在意識に足止めを食らっている場合ではないのです。

生徒さんやクライアントさんの状況や性格に合わせて、対処していきましょう!

進めを促す具体的な方法

①励ます
不安な気持ちを抱えている場合、大丈夫だよ、一緒に進もう!の励ましが有効な場合があります。

ご本人が寄り添いタイプの生徒さんの場合は一緒に頑張ろう!が効果を発揮することも多いですし、最初の一歩に少しためらってしまうだけの場合、信頼するコーチ、コンサルからの「大丈夫」が大きな後押しになることもあります。

②目標を確認する
成果を取ることを大事にするタイプの生徒さんは、目標を明確にし、「やるしかない」がわかると、腹をくくれる場合もあります。

他に、目の前の不安ばかり見ていて、本来の目的、目標が見えなくなっている場合も、改めて目標に向かう気持ちを思い出すことで進めます。

③客観視する
今の不安な気持ちは、「潜在意識が現状維持して安全を守ろうとしている」

こうして状況を客観的に見つめることで、悩める主人公の役から、観客の立場に立つことができます。
客観視することで、「悩んでる場合じゃない。やらなきゃ。」と、すっと気持ちが軽くなる場合があります。

④行動・ステップを具体化する
新しい場所に行くとき、暗闇を手探りで進むのは怖いけど、地図と灯りがあれば安心ですよね。
具体的に何をすればいいのか、スモールステップは?
全体像を把握したうえで、具体的な行動がわかると、進みやすくなる場合も多いです。

ストップのサイン

ストップのサインは2つ。
①身体や心が悲鳴を上げているとき
②目標とずれた方向へ向かっているとき

①は当たりまえすぎるので簡単に。

いくら目標に向かって行動していたとしても、過労で倒れては理想の状態にはたどりつけません。心が壊れてしまっては、元も子もありません。

前に進むことに一生懸命になりすぎて、視野が狭くなっているときには、自分の身体や心の悲鳴が聞こえないこともあります。

そんなときは、近くで見ているコーチ、コンサルが、

「休んでいいんだよ」

伝えてあげましょう。

目標とずれた方向へ向かっているとき

やらねば!と思っていることが、目標達成とずれている場合があります。

こんなことがありました。

コンサルサポート中の生徒さん、素晴らしい技術をお持ちで、実績もあります。
ただ、新たな分野でサービスを開始するにあたり、その分野で経験がないことで、自信のなさを感じていました。
そこで、別の方からサービスを受けることに決められたのです。

特定を避けるため、全く関係ない野球に例えてみますね。

**********

もともと向上心があり、勉強熱心な私のクライアントさんを、
【ストレートとフォークがめちゃくちゃすごいピッチャー星野さん】としますね。

ピッチングには自信がある星野さん。
でも次はカーブを武器にして、もっともっと勝てる投手になりたい!
カーブは投げてるのは見たことあるけど、実際に投げたことはないから自信はない。

そこでカーブが得意なある先生に、プライベートレッスンで教わることにしました。

その先生は、通常半年の「合宿」をサービスとしていますが、星野さんは3ヶ月のプライベートレッスンを受けることにしました。目標はカーブの習得!
数回レッスンしたところで、先生はこう言います。

「君のマインドに問題がある!
自信がない状態では試合に勝てない。
改善するには半年の合宿に参加することが必要だ。
合宿ではみんなでたくさん練習試合をする!
みんな2~3ヶ月で成果が出ている!
この素晴らしい合宿は近々値上げするよ!」

星野さんとコンサルセッションを行った私に、星野さんはこう言いました。

「自分が変わるには合宿に参加したほうがいいと言われて迷ってるけど、すぐに出せる金額じゃない…。」

さあ、これこそ!!!全力阻止案件です。

ポイントにお気づきでしょうか?

ぜひ、気づいたことを自分の言葉で説明してから読み進めてみてください。
コーチングやコンサルの練習になりますよ!

ポイントは、この2つです。
①状況整理
②目標の明確化

状況整理すると見えてくるもの

①状況整理
■星野さんの状況
【目的】カーブ習得→勝つ!
【現在の状況】ストレートとフォークでは勝てている
【現在の問題】カーブには自信がない
【対策】カーブを教えてくれるレッスン受講

■プライベートレッスンの先生の主張
【星野ピッチャーの課題】自信がないこと
【対策】半年の合宿参加
【合宿でやること】練習試合と、その試合のフィードバック
【合宿の効果】2~3ヶ月でみんな成果出るらしい!

■星野ピッチャーの心境
「先生にめちゃくちゃダメ出しされた。このままじゃダメだ。何とか頑張らなくては!合宿に参加したみんなは勝ててる!自分も参加したほうがいいんだろうか…。先生、値段上げるって言っているし、急がねば!」

何か気になるポイントはありますか?

私が感じたこと、解説していきますね。

ズレや違和感は放置しないこと!

星野さんの目標 → カーブの習得!(勝つため)
星野さんの対策 → レッスン受講

ここは問題ありませんね!
得たい未来のために行動した星野さんが素晴らしいです。

私が感じた違和感はこの3つ。

■違和感①
レッスンの先生の主張「自信がないから勝てない」は本当か?

自信がないのは、「カーブの投げ方を知らないから」であって、今それを克服するためのレッスンを受講しています。
ストレートとフォークでは勝てているのに、「自信がないから勝てない」と言い切ってしまうのは、何か違うのでは?

■違和感②
先生のおすすめする合宿で行うのは、練習試合だという事実。

あれ、合宿でカーブは学べるの?カーブの動画とかついてくるの?
聞いたところ、合宿では、カーブの投げ方の特訓は一切ありません。
いろんな人のプレイを見て、それに先生がフィードバックする。それがプライベートレッスンよりはるかに高いらしい。

当初の目的だったカーブの習得は、どうやって行うのだろう?

■違和感③
合宿に出た人がみんな2~3ヶ月で成果を上げているとのこと。

あれ、プライベートレッスンも3ヶ月。
大人数で数ヶ月で成果が出るというのに、プライベートだとダメで、合宿でマインドを整える必要がある、という主張に、おや?

**********

目標を達成するために必要な行動なら、迷っているクライアントさんを全力で後押ししたい!
…ところでしたが、どうも、目標とする「カーブ習得」につながらなさそうな合宿内容に疑問符だらけになりまして…

というわけでここから具体的対策を紹介します!

ストップの気配があるときの具体的対策

①状況を把握するまで一切判断しないで聞く!
まずは聞く!そして聞く!
どんな状況なのか、どんな行動をしたのか、なぜその行動をしたのか、それをしてどう感じたか…
全体像が分かるまで、しっかり語ってもらうのが大切。

全体が見える前に意見を言ってしまうと失敗することがあります。

自分を非難されたり、意見を否定されたりして、ムッとしたこと、ありませんか?私はしょっちゅうあります(笑)
そうすると、心を閉ざしたり、主張に固執してしまいがち。

大事なことを見落とさないように、しっかり聞くのが一番大事。

②事実を確認してもらう
「目標はこれで、課題はこれですね。となると、この合宿で、その課題は解決できそうですか?」
「合宿で3ヶ月で成果出るなら、もっと濃いプライベートレッスンでも成果出そうだと思いますが、いかがですか?」
「そもそも、自信がない原因がカーブの投げ方を知らないことだとしたら、レッスンでカーブを習得したら、自信のなさも解消されるのではないでしょうか?」

説得は一切せず、事実を一緒に検証していくスタンス。
感情を混ぜずにお話しすることで、相手も冷静に状況を確認できるようになります。

③判断するのは自分ではない!
全力阻止~!!と思っても、最終的に決めるのは生徒さんやクライアントさんご自身。

「絶対やめなよ!」
は自分からは言わないようにしています。

ただし、「なんかおかしい。やめることにする」とご自身で判断された後は、「個人的には私もそれがいいと思ってました」とお伝えすることあります。

人間だもの。意見はもっております。
出すタイミングを間違わないよう気を付けています。

解決策はコレ!

ものごとに対する距離が近かったり、思い入れが強かったりすると、見えないことはたくさんありますが、客観視することで解決できるものです。

失恋した直後は苦しくて仕方なくても、数年たって振り返ってみたら、「いい想いでだったな~」なんて笑えることもありますよね。

自分の子どもがケンカして泣いていたら、「相手の子がひどい!」って思うかもしれませんが、先生の立場からみたら、「お互い悪かったね」って思えること、あったりしませんか。

客観的に物事を見るために情報を集め、状況を整理する。
そして、自分が見た、その客観的視点を、相手にも共有する。

私が生徒さんやクライアントさんの対応をするときに意識していることの本質は、全てここにあります。

皆さんのサポートや、人間関係のヒントになれば嬉しいです♡


18年の英語指導経験と、NLPコーチングの知識をもとに
指導力とコーチング力を兼ね備えた実力派英語コーチ養成講座を主宰しています♪

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