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警察官志望者のための論作文対策講座

こんにちは。オンラインてらこ家です。
 
今回は警察官採用試験の論作文対策についてお伝えします。
警察官の採用試験では、一次試験もしくは二次試験でほぼ必ず論作文が課せられます。どちらかと言えば一次試験で課されるケースが多いので、受験生の皆さんは教養試験の勉強と並行して論作文対策も行わなければなりません。

でも…論作文対策って、何をすればいいの? 何から手をつければいいの?

受験生の皆さんのそうした疑問や不安に少しでも寄り添いたいと願いつつ、今回の記事をお届けします。参考にしていただければ幸いです。


警察官採用試験について

このnote記事をご覧になっている皆さんであればすでにご存じだと思いますが、警察官は国家公務員(警察庁)地方公務員(各都道府県警察)に分けられます。また、学歴によって受験できる試験区分が異なります
その他の受験資格や試験内容も各自治体によって異なりますので、詳細は各都道府県警察WEBサイトの採用ページにてご確認ください。

試験日程も各自治体で異なります。大卒程度の試験は4月~7月、高卒程度の試験は9月以降に実施されることが多いようです。1年に複数回の試験を実施する自治体もありますので、こちらも詳細は各都道府県警のWEBサイトにてご確認をいただければと思います。
大手公務員試験予備校や実務教育出版などのWEBサイトでも試験日程は確認できると思いますが、記載内容が変更になる場合もあるので注意が必要です。詳細および最新情報については必ず警察WEBサイトや受験案内等で確認するよう心掛けましょう。

てらこ家での学びを求めている警察官志望者の多くは地方公務員を目指しているので、この記事では都道府県警察の採用試験に特化した論作文対策についてお伝えしたいと思います。


論作文とは何か

論作文とは、「論文」と「作文」をひとまとめにした言い方です。大卒程度の試験では「論文」が、高卒程度では「作文」が課せられます。
「論文」と「作文」には明確な違いがあります。「警察官 論作文」でGoogle検索をかけると、なぜかトップに岡山県のサイトが上がってくるので、岡山県の過去問を参考にご説明しましょう。まずは、以下を見比べてみてください。

論文試験
(令和3年度)
「犯罪や交通事故から高齢者や子どもを守るために、警察として取り組むべきことについて述べなさい。」
「新型コロナウイルスの感染拡大により、今後、起こりうる又は増加するであろう事件について、抑止策を含めて、あなたの考えを述べなさい。」

(令和2年度)
「現在、社会的に問題になっている事件・事故を1つ挙げ、その対策等について、あなたの考えを述べなさい。」
「警察官にとって必要な資質を3つ挙げ、あなたの考えを述べなさい。」

(令和元年度)
「岡山県警察の基本目標である、「安全・安心の岡山」の実現を達成するためには、どのような取組が必要か。あなたの考えを述べなさい。」
「子どもが被害者となる犯罪を未然に防ぐためには、どのような対策をとるべきか。あなたの考えを述べなさい。」

引用元:岡山県>試験問題の例題、過去の論作文課題(警察官、警察行政職員)

作文試験
(令和3年度)
「警察官が県民から信頼を得るために必要なことは何か、あなたの考えを述べなさい。」
「自転車利用時や歩行時の事故防止対策について、日頃心がけていることや、皆で取り組むべきと考えることについて述べなさい。」

(令和2年度)
「なぜ、警察官になりたいのかについて述べなさい。」
「あなたが警察官となるにふさわしいアピールポイントについて述べなさい。」

(令和元年度)
「警察官の仕事のやりがいとは。」
「警察官になって取り組みたいこと。」

引用元:岡山県>試験問題の例題、過去の論作文課題(警察官、警察行政職員)

いかがでしょうか。
何となくでも、両者の違いがイメージできますでしょうか。

端的に申し上げるならば、「論文」の試験では、何らかのテーマについて客観的かつ論理的に伝える能力が求められます。特に、警察官としてどう行動すべきかを考えることがポイントとなります。
一方、「作文」の試験では、自分の意見を主観的にわかりやすく伝える能力が求められます。警察官になって何がしたいのかなぜ警察官になりたいのか。志望理由を言語化する訓練を行うことがポイントです。
岡山県以外の警察官採用試験でも同じようなテーマで論作文試験が課せられております。過去問は各都道府県もしくは都道府県警察のWEBサイトで入手できる場合が多いので、チェックしてみるとよいでしょう。

なお、試験時間(制限時間)と字数については受験案内に掲載されています。岡山県警の場合は、論文試験は90分/1200字以内、作文試験は60分/800字以内です。詳細は岡山県警の岡山県警察のWEBサイトにてご確認ください。



どう対策すればよいのか

インターネットで「論文対策」「作文対策」「文章の書き方」などを検索すれば、様々な記事がヒットします。書籍も数多く販売されています。
多くの方が同じようなことを発信しておられますし、てらこ家でも同じようなことをアドバイスしております。

すなわち、普段から読みやすい文章を書くよう心掛けることです。
また、聞かれていることに対して的確に答えるという、当たり前のコミュニケーションを意識することです。

最初のうちはあまり制限時間を意識しなくてもよいので、まずは、自分の書く文章の特徴を知ることから始めてほしいと思います。
そのためにもぜひ、自分の書いた文章(答案)を誰かに読んでもらうという勇気を振り絞ってみてください。
プロ講師の指導を受けるのもありですが、てらこ家では同じ志を持つ少人数の仲間同士で答案を回し読みすることをおすすめしています。集団面接や集団討論の練習にもなりますので、これはかなり効果的です。

教養試験や専門科目の試験であれば、テキストやYouTubeなどを利活用して独学で試験に臨むことも可能ですが、論作文を独学で…というのは難しいものです。前述のとおり、インターネットで検索すれば多くの記事がヒットしますが、書かれていること(アドバイス)はかなり抽象的ですし、実際に書く練習を重ねないことには、文章力は上達しません
それに、自分の書いた文章を自分で分析したり評価したりするのは意外と難しいものです。自分ではよく書けていると思っていても、合格ラインに全く届いていない文章になっているケースはよくあります

では、合格ラインに届く文章とは、どのような文章なのか。
論理的でわかりやすい文章とは、読みやすい文章とは、いったいどのような文章なのか。

これについては、次のnoteでお伝えしたいと思います。


カバー写真出典:
Photo by <a href='https://jp.123rf.com/profile_paylessimages'>paylessimages</a> on <a href='https://www.123rf.com'>123RF</a>

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