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変えられない、変わらないではなく ③

一昨日の授業後、スタッフと「交渉」の話をしながら、なぜ私は、大人と交渉はできるものだと思っていたのかを考えてみた。

そして、やっぱり義務教育ではしっかりと学習への取り組み方を教えてほしいと改めて思った。

この23年余り、子どもたちの宿題をしてこなかったときの言いぐさ、言い訳に首をかしげることが多い。

「やったけれど、置いてきた。」
「忙しくて、できなかった。」
1週間前から出ている宿題を 「昨日、調子が悪くて寝ていたから、できなかった。」

① やってきたけれど、置いてきたー

したことを証明はできないから、忘れたのと同じ。期限を守れなかったという点でも、してこなかった人と何も変わらない。

② 忙しくて、できなかった。

1つの科目につき、かかっても1時間もあればできる宿題を1週間でできないほど忙しいのに、テレビやゲームの時間はしっかりとれるんですね、君たち・・・?

③ 昨日、調子が悪くて、寝ていたから、できなかった。

この宿題は、1週間も前から出ている宿題。一昨日までの君ができたはずだけれど・・・?

私たちも、子ども時代同じように(忙しいが通用するなんて思ったことはないが)言い訳をして、たくさん叱られて、経験して、宿題をする、期限を守る、人に見せるものもは丁寧に書く、、、など、学習の基本、礼儀を身に着けてきた。

けれど、生徒たちの多くがいつまで経っても、上のような言い訳をあたかも正論のように堂々とする。普段、大人に言われないんだなと、思う。

「昨日、調子が悪くて寝ていたから、ここまでしかできなかった」と、途中までできたものを見せれば、私だって「じゃぁ、今から仕上げようか」とか「次までに次の宿題と一緒に仕上げてきて」と言うだろうし、自分から先に「やったけど、置いてきたから、明日の放課後届けます」と言ってきたら、「そうして」というだろう。

私は、子どものとき、小さな失敗を重ねて、そういう風な小さな交渉を積み重ねるチャンスをもらってきたのだと思う。子どもたちが、小さな失敗のうちに、自分で対応を考えて、大きな問題を避けられるように、または問題を大きくしないように大人は、彼らに嫌われても、いじわるだと言われても、言うべきことを言うことが大切で、今、それがないから、子どもたちは、交渉する前にあきらめてしまうのではないかと思う。

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Terakoya Kamei
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