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ときどき考えること ㉓

先日ー23歳の営業の女性とお話をしたとき

私自身は高校3年生のとき塾に通っていなかったという話をしたら、かなり驚かれた。

時代の差もあるけれど

私たちの時代はまだ、塾というのは、目標を持っていく場所だったと思う。

だから、私自身も高校1年生の冬休み、名古屋まで予備校に5日間通った。

模試を返されるとき、毎回、担任に、「これがなかったら素晴らしいのに」と国語の成績を隠された経験から、国語の勉強の仕方を知りたかった。というか、とりあえず、大学受験で足を引っ張らないようにしたかった。

現代文と古文の授業を受けた。

それ以外の塾は、父の経営していた英語塾にアメリカ留学前まで通っていた。帰国後、英語塾は必要なくなったーというか、多分、父の塾の先生方に嫌がられたんだと思う。誰も、口には出さなかったので、いつの間にか自然消滅していった。

そして、私は、アルバイトと料理教室に通うことにした。どちらも、高校3年生の夏まで通っていた。

そんな私は、

塾はー

学校の授業についていけないなどの理由で補習的に行く、または、学校の授業だけでは物足りなくてワンランク上を目指す生徒たちが行くものだと思っていた。

ただ、皆行くからなんて理由で来る場所ではないと信じていた。

だから、塾に通いながら、こんなに動機もやる気もない生徒が多いのに驚いた。

今もみんな行くからなんて理由で来てほしくはないと思っている。

そして、25年経った今も、現状に慣れることはない。

だけれど、今も昔も

塾は、子どもたちの学校とは違う選んでくる居場所だとは思っている。

昔はあったコミュニティが少なくなり
また、そのコミュニティがあっても、子どもが少なくなっている。

その中でその役割の重要性が増している。

少し先の未来を想像できる場所として、彼らの居場所としての塾があれば、全てが落ち着いていき、気が付いたら成績も上がっていくという生徒を多く見てきた。

この25年間ー

小学生の間に基礎学力ーというか学習姿勢、学習態度ーを整えると、中学校、高校の学習が必要以上に大変じゃなることや学校での学習が「勉強」や「作業」にしてしまわないことの大切さを思い知った。

そして、この居場所は、高校生になったら、ゴリゴリに勉強して、ガリガリ、キリキリ、ギスギスする場所ではなく、呼吸と自分のペースを整え、学習する場所として使ってもらえるようにしたい。

だから、今年は、基礎学力に悩む小学生ー低学年、中学年への
基礎講座をいろいろと提供していきたいと思っている。

だから今年は、やはり国語基礎講座をお勧めしたい。

そして、4月からは月曜日も開けて、彼らの放課後の居場所を確保したいと思っている。

学校とは違う人と出会える場所は、子どもたちの行き詰まりを少し緩和して、彼らの生活を少し楽にしてくれるとー

通ってきている生徒たちが、教えてくれている。

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Terakoya Kamei
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