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大人たちに考えてほしいこと ⑤
The best way to find out if you can trust somebody is to trust them.
誰かが信頼できるかどうかを知る最善の方法は、彼らを信頼してみることだ。
私は、特に子どもたちと接するとき、まず私が彼らを信用してみることにしている。1度や2度裏切られたとしても・・・。仏の顔も三度までというし・・・。
私の小学5年生のときの担任の先生ー当時30代の若い男の先生だったーが「自殺の仕方とその結果」について1時限使って話をしてくれたことがあった。
先生がその授業を通して伝えたかったのは
自分自身がそんな大変な苦痛や恐怖を乗り越える勇気があるなら、周囲の人たちにも大変な思いをさせ、また悲しませることも考えて、
生きなさいー
というメッセージだったと、小学生ながら、当時の私は思った。そして、単純な私は、10代、20代と・・・嫌なこと、つらいことがあると、その授業を思い出しては、寿命は全うしようと思った。
大人になってから、その話をしたとき、
ー今だったら、大問題になる授業だよね。
と、言う私に、父が
「いや、その先生が生徒にとても信頼されていたんじゃないかな。お前の時代でも、誰かが文句を言っていたら、十分問題になったやろ、それは」
と、言っていた。
そんなことを、先日、父の塾で働いていた先生と話しているうちに思いだした。
彼女が、
すぐに問題が広まるから、やりにくくて今の学校の先生は大変だというような話をしていたからだ。
そして、その話をして、
多分、キーワードは「信頼」だと私は思うと伝えた。生徒と先生、先生と保護者の関係に大切なのは「信頼」で、その信頼関係が成り立つ前に、お互いが、牽制したり、過剰に頼ったり、期待したりしすぎているからではないかー
と、思うのだ。
振り返ると、私は、先生との出会いに恵まれていた。嫌な先生やどうしょうもない先生は、私たちのときにもたくさんいた。でも、私は、他の出会いにも恵まれていて、先生がダメでも他にたくさん信頼できる大人がいた。
それがたぶん、今の仕事への原動力だ。
だから、今、私は、子どもたちからの訴えを聞いては、いろんなことに一緒に憤る。
だから、今、できる限り真剣に、私は子どもたちの話を聞く。
そして、まずは、子どもたちの話を信じる。
子どもたちが私を信じてくれるかどうかは、そこがスタートだと思っている。
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