2023年を振り返る ⑧
2023年の振り返りの最後はやっぱり「猫騒動」 笑
いろんな場所で猫問題があり、思ったより多くの人が「保護猫活動」を経験していることを知った。
庭で仔猫を見つけたけれど・・・
最初に駆け込んだ動物病院の看護師の方も数日前に仔猫を拾っていて、保健所も県の動物愛護推進センターである「あすまいる」も、助けにはならないこと、私が自分で引き取り手を探す、もしくは親猫が持ちに来ることを期待して見つけた場所に戻すかしかないことを知らされた。卒業生が教えてくれた譲渡会には「ワクチン接種」が必須で参加できないことがわかり、とりあえず引きとり譲渡先を探そうと決めた。
幸い、動物病院の待合室で出会った猫好きの方々の協力で1時間くらいで、4匹のうちの2匹の譲渡先が決まった。
仲介をしてくださった方は、お父さんが野良猫にエサを与え続けていたけれど、高齢になって世話がままならない状態になったのでその猫の譲渡先を探すことをきっかけに、保護猫の仲介をしていると言っていた。
その後、職場の裏の川で溺れかけていた仔猫を助けて保護しているという人にも話を聞いた。
また、卒業生の保護者の方が、この秋、彼女の自宅の庭に母猫と仔猫5匹が居座るようになり、仔猫1匹と母猫を引き取ることになったという。
私は、生徒のご家族が1匹、スタッフが1匹引き取ってくれたので引き渡し先がスムーズに決まり、戻っても来なかったので、4週間ほどで保護猫活動に終止符をうてたのだけれど、わだかまりはいっぱい残る経験だった。
次回があったとすれば、どうすればよいのか
まず、猫(犬でも)を発見したとき、どこに連絡すれば良いのかがわからない。
我が家はもともと犬を飼っているので、動物病院が相談できる窓口だったし、基本的なものをそろえる方法は知っている。しかし、この期間、猫アレルギーだろうかという症状に悩まされ続けたことを考えると、次回は、同じことができるとは限らない。
県の動物愛護推進センターや保健所は、まずどこにどのように問い合わせば良いのか全くわからない。
そして、保護活動をしている団体のホームページに「こちらも大変なのだから、丸投げはお断り。ミルク代などの基本的な費用はいただきます!」というようなことが書かれていてげんなりした。
彼らの本来の目的は何なのだろうか。犬猫たちの「保護活動」とは、どういうことなのだろうかと疑問に思わざるを得なかった。
まずは、気軽に相談できる場所、または「窓口」を作ってほしい。
そうすれば、費用面でも、労力の面でも協力したいという人はいると思う。
何にしても世の中、目的や真意は「善」であり「良心」なのに、気づいたら、「性悪説」を基本にしてしまって、本来の目的を見失っているなと思うことが増えていて、この保護活動もその1つになってしまっているのではないかと思った。世の中、ひどく悪意の人がいることは重々承知の上、でも、その結果、話が分かる善意の人まで逃げて行ってしまうような戦略は、本来の目的を見失ってしまう原因になる。
理想論なのかもしれないけれど、私は、やっぱり「性善説」を基本にしたいし、そうしてほしいと思う。こんな世の中だから、余計に、そう思う1年の象徴的な出来事が「猫騒動」だったのかもしれない。
多くの人の善意に助けられ、たくさんの人の声を聞けた、貴重な4週間だった。
改めて、感謝したい。