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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
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#教えることは学ぶこと

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

学習塾にできること 25周年に向けて ③

昨日、友人から「あきらめない人を応援するよ~」とメッセージをもらった。 一昨年と昨年は、何度もあきらめようと思った。 けれど、見回してみると次の世代のスタッフがしっかりと育っていることに気が付いた。 これは、まだあきらめてはだめなのかもしれないー 15年目の1年は、もうあきらめた方が良いかもしれないー と、思ったら、卒業生との再会がたくさんあって、それなりに私も役に立っていることに気づかされた。 去年から始まった25年目は、 これまた教え子たちばかりなのだけれど、

寺子屋 秋のプロジェクト

10月から小学1年生~3年生対象に 「国語基礎講座」を始めようと思っている。 寺子屋かめいは「英語塾」だ。 英語塾なのに「寺子屋」と名付けたのは、英語でも読み書きそろばんのできる子どもたちが育つ地域教育の場を作りたかったからだ。 けれども、子どもたちの日本語力の低下が、英語だけではなく他の科目、日常生活において理解力に影響していて、日本語でも読み書きそろばんもあやしいと思うことがかれこれ、25年ほど続いている。 そして、このところ「文字」が書けない生徒が、小学生だけ

寺子屋の取り組み ⑧ 釣り部続編

日曜日ー スタッフ、卒業生、中学生、高校生の有志と釣りに行きました。 中学1年生くんが初参加ー 最初はたどたどしかったし、なかなか釣れなかったので、もう来ない!っていうかとおもいきや、また来たいとのことでした。 エサのゴカイを針につけるのが、今回は最後までできなくて、卒業生やスタッフ、そして、私に任せっきりだったけれど、 「次回はします!」 とのことでした。 社会人の卒業生くんが代わりにつけてくれるとき まず、臭い嗅いでみる・・・なんて、別にする必要のない手順を

ときどき考えること ②

出会いに恵まれている 16年ほど前に寺子屋にやってきたある少年の授業は、最初の1,2か月、私にとって胸が痛むことの多いものだった。今までの彼の経験を聞いて、授業の後、涙が出ることもあった。 いろんな困難を乗り越えて、彼は私の前にいた。 でも、その彼はいつも 「僕は、出会いに恵まれてきたから。」 と言う。 本当は・・・ 出会いに恵まれたから、幾度となくあった困難を乗りこえられたのではなく、彼自身が、その「出会いを大切にしてきたから」乗りこえられたのだと私は思ってい

夏休みが終わろうとしている ①

最初は見切り発車だった プロジェクトの残り期間はあと数日となった。 今年、思い切ってやってみてよかったと心から思っている。 毎年している夏期講習より、この形の中でそれぞれに合った講座を入れ込む形にした中学生・高校生の夏期講習は、子どもたちの1人1人の様子がよく見えて対応がしやすかった。 彼らの強みや弱みが良く見えた気がする。 生徒の人数や講師の得手不得手も考えて、明日はこれをしよう、今日はこうしようと生徒ともに考えながら講座ができたことがよかったのかもしれない。

田舎の私立中学校への進学について考えたこと 

お盆休み中、高校時代の友人2人と会った。1人は、月に1度は会っている友人で、もう1人は数年ぶりの再会だった。 私は、中高一貫の女子校、カトリックのミッションスクールに通っていた。途中で1年留学し留年したので、7年在籍していた。1か月に1度会う友人は留年後の学年で同級生だった友人、数年ぶりに会った友人は高校からの入学で元の学年の同級生だけれど、彼女も留学をしたので、一緒に留年した友人だ。 彼女らとの会話にもあったけれど 私たちが通った学校の良かったことは何だろうか・・・と

¥0〜
割引あり

実は・・・

ビオトープ、まだ続けています。昨日ようやく、新しい動画をYouTubeにupしました。 よろしければ、見てください。 そして、8月11日(日)~15日(木)まで寺子屋かめいはお盆休みをいただきますが、お盆休みが終わったら、夏休みもいよいよ、後半! 夏休み 子どもの居場所 プロジェクトも残り2週間となります。 (子どもの居場所のお盆休みは 17日(土)までです。) クラウドファンディングの期限も夏休み最終日です。 目標額はすでに達成しているのですが、ネクストゴールとし

進路についてのアドバイス 番外編?

昨日、「進路についてのアドバイス①」↑を書いたあと、この記事↓を見つけた。 そして、今日は、これを読みながら思い出したり、思ったことを書いてみることにした。 大学の社会的評価 私も生徒に話すことだ。知っておくことは大切だと思う。 私自身は、国立大学に通った。父と伯父も通った大学で、幼い頃から行きたかった大学だった。 受験生のとき、幸い我が家には経済的な条件がなかったので、私は国立と私立それぞれの第一志望を選び、1つだけ滑り止めの大学を受けようと考えていた。 でも、

あいうえお作文 

あさ、犬とお散歩にいきました。 いぬは、寒くても元気です。 うわぎを着て、私はしっかりと防寒をしました。 えりもとにはマフラーをつけました。 お散歩の終わるころには、体も温まってマフラーは必要なくなりました。 、、、小学1年生の課題に あいうえお作文というのがあったので、自分でも考えてみましたが・・・難しい・・・。 今の子どもたちには、私たちのころとはかなり違う課題が出ています。一緒に考え、答えを出しながら、「言葉」は「考える力」の土台、源だと改めて感じる日々です。

なにかができるはずだから ②

昨日「なにかができるはずだから」という文章を書いた。 もちろん、私たちは、読み書きが苦手な生徒たちに彼ら自身ができる対処を伝える。今は、それが唯一の解決策でもある。 定規や鉛筆、消しゴム、筆箱などテスト中、机の上に出していてもよいものや使ってよいもので、文章の行を追ったり、気になるものを隠しておく、終わった問題にしるしをつけていく、字は少々乱れていてもいいから、単語と単語の間を必ずあけて、相手が読みやすいようにするなど、自分でできることを考えるように伝える。 これは、ど

なにかが、おかしい ⑦

今日は、ミッキーマウスの誕生日だそうだ。何年も前に、同じ誕生日の生徒が教えてくれた。 来週、市内のある中学校の2年生が「修学旅行」という名の下ディズニーランドに出かける。私は、自分が私立中学校に通っていたので、修学旅行に当たり前のように遊園地が入る公立中学校の「修学旅行」という名の旅行が不可解でならない。 コロナ禍で、行く先を変えても、スペイン村、富士急ハイランド、USJ、アドベンチャーワールドと毎回遊園地というのか、アミューズメントパークが当たり前のように入っていた。

学び舎というもの

タウン誌などに広告を載せてもらうとき、困るのが、授業の様子や生徒、講師の写真を求められること。 その写真、本当に必要かなと思う。 今のご時世、授業の様子は後ろからしか撮れないし、私は、生徒の顔が入る写真を広告に載せる気はない。SNSでも最小限にしたいと思っている。 生徒は、商品ではないから、飲食店の料理と同じように扱ってほしくない。扱えない。 というと、広告を見る側としては、雰囲気がわかる方が良いから、と言われた。それはそうなんだろうけれど、私の中での優先順位は、今目

アメリカの犬って・・・

「本当に、バウバウって鳴くの?」 と、高校留学後に知り合った同い年の男の子に、真面目に質問されたことがある。 「え? じゃぁ、日本の犬は、わんわんって鳴くの?」 と、返した。笑 ーなるほど、と、彼。 育ってきた、触れてきた文化によって受け止め方が違い、その表現の仕方も違う。だから、面白い。そう単純に受け止めていた私には、彼の質問は新鮮で、その純粋さにハッとした。 私は、外国語を学ぶことって、そういう事だと思っている。それから広がる世界が大切。 子どもたちが、興味