マガジンのカバー画像

私の仕事

280
2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
運営しているクリエイター

#毎日note

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

学習塾にできること 25周年に向けて ④

中学生、高校生の皆さん 自分でしっかり考えずに、流されていませんか。 本来は自分で考えなければいけないことまで、塾の先生に考えてもらい、 本当は自分でしなければいけないことまで、お母さんやお父さんにしてもらって 当たり前だと思っていませんか。 自分は勉強とクラブ、自分のことばかりしていてそれなりの成績を修めていれば良いー そんな風に思っていませんか。 そして、同時に、そういう現状に違和感を抱いていませんか? その違和感を、「みんなそうだから」と言い訳して打ち消し

学習塾にできること 25周年に向けて ③

昨日、友人から「あきらめない人を応援するよ~」とメッセージをもらった。 一昨年と昨年は、何度もあきらめようと思った。 けれど、見回してみると次の世代のスタッフがしっかりと育っていることに気が付いた。 これは、まだあきらめてはだめなのかもしれないー 15年目の1年は、もうあきらめた方が良いかもしれないー と、思ったら、卒業生との再会がたくさんあって、それなりに私も役に立っていることに気づかされた。 去年から始まった25年目は、 これまた教え子たちばかりなのだけれど、

寺子屋こぼれ話 ⑮

受験シーズンー 大学受験の願書の提出の仕方がいろいろ変わってきているけれど 昨日、今年の大学受験生と話をしながら思い出した、 願書提出のときの 今までの生徒の珍発言、珍行動・・・ 切手の購入の仕方から 封筒に切手を貼る場所 宛名の書き方 などなど、いろんなサポートを思いがけずさせられたこの25年ほど・・・ 一番印象的だったのは・・・ 国公立大学の願書を関東の大学に出したのに、そのあと学校の先生と相談して、やっぱり地元の大学に変更することにした と、言い出した

ときどき考えること ㉓

先日ー23歳の営業の女性とお話をしたとき 私自身は高校3年生のとき塾に通っていなかったという話をしたら、かなり驚かれた。 時代の差もあるけれど 私たちの時代はまだ、塾というのは、目標を持っていく場所だったと思う。 だから、私自身も高校1年生の冬休み、名古屋まで予備校に5日間通った。 模試を返されるとき、毎回、担任に、「これがなかったら素晴らしいのに」と国語の成績を隠された経験から、国語の勉強の仕方を知りたかった。というか、とりあえず、大学受験で足を引っ張らないように

変化と挑戦の1年 ②

年末からずっと聞いている曲がある。 歌詞の言葉が かっこいいというのか、心に刺さるというのかー ずっと聞いていたくなるのだ。 そして、これが、今年も私の在り方だな、と思ったり ずっと、私もこんな風に思ってきたのかもしれないななんて、思ったりした。笑 酔っているように思われるかもしれないけれど、ただ、それだけ25年目の自分たちが「疲れる」「虚しい」と思う日々が多く、その上でなんども「逃げたくない」と思い返した1年だったのだと思う。 その上で なんて、思い続けてきた25

10月の終わりに

今年も残すところ2か月ー 寺子屋かめいの25年目も残り4ヶ月ほどとなります。 先日、父の教え子の方と話をしたとき、 私は世でいう反抗期がなかったという話をしたところー 「社会にはずっと反抗しているけれどね」 というようなことを言われました。 笑ってしまいましたが・・・私は 「おかしいことは、おかしい」と言いたいし、 世の中をできるだけ多くの人にとって住みやすい場所にしたいと思うー そういうことを「反抗」だととらえてはいないんだけれど ・・・と、思いつつ ク

ときどき考えること ⑪

今週は、改めてそのことを考えさせられる1週間だった。 そして、思い出した。 大学院留学中ー 学科は違ったけれど同じ学部に車いすで生活する少し年上の日本人男性がいた。あまり接点はなかったけれど、日本人はコミュニティが出来ていたのであいさつはする、カフェテリアなどで一緒になれば話くらいする、共通の友人やほかの人と一緒なら1つのテーブルで食事をすることもある程度の知り合いだった。 ある日、カフェテリアでその人と一緒になったとき、 食事を終えた彼に 「よしえさん、これ、捨

てらこやのひび ㉘

先週の金曜日ー卒業生が手土産にカレンダーパズルを持ってきてくれた。 先週の金曜日は10月11日だったので、こんな風に11が出るようにパズルを組む。 母に、と言ってもらったのは12月(私の誕生月)のパズルで、早速帰宅後、自分の誕生日に合わせて作ってみた。 なかなか、難しかったけれど、完成すると頭がすっとして、寝つきが良い気がした(私が単純なだけかもしれないけれど)。 とりあえず、毎日、その日付に合わせてロビーに置いておくことにしたところ、土曜日には小学2年生が授業後、何

夏休み前半の最終日に寄せて

先日の「進路についてのアドバイス 番外編?」で と、書いた。 私は幼いころからお父さんっ子で、自分の意見はきちんと伝える子だったけれど、親に反抗することはほとんどなかった。 でも、塾を再開させたいと言い出したころから、父と喧嘩することが多くなった。 父は、以前↑の記事でも書いたけれど、塾という存在についてずっと疑問を持っていた。 そんな父からすると、末娘が塾を再開させるというのは、裏切りに近かったのだと思う。 そこから、話し合い、論争、喧嘩、議論、話し合いを重ね、

進路についてのアドバイス 番外編?

昨日、「進路についてのアドバイス①」↑を書いたあと、この記事↓を見つけた。 そして、今日は、これを読みながら思い出したり、思ったことを書いてみることにした。 大学の社会的評価 私も生徒に話すことだ。知っておくことは大切だと思う。 私自身は、国立大学に通った。父と伯父も通った大学で、幼い頃から行きたかった大学だった。 受験生のとき、幸い我が家には経済的な条件がなかったので、私は国立と私立それぞれの第一志望を選び、1つだけ滑り止めの大学を受けようと考えていた。 でも、

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 2週目 ③

クラウドファンディングー期限まであと28日になりましたご連絡、昨日、リターンを少し増やしました。 「教育相談」  この夏、早朝に教室を開け、授業をして、生徒とスタッフとお昼を食べて、午後、誰かに代わってもらって、 母のリハビリのある日は送迎や買い物をして、夕方戻ってきて授業 リハビリのない日は仮眠をとって、夕方戻って授業 そして、合間に生徒の進路相談、親御さんたちの相談などを含む面談、卒業生との食事など・・・ そんな中で、自分がいかに恵まれ、のほほんと生きてきたか

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2週目 ①

中学生、高校生の言葉の認識というのか、理解の仕方にときどき不安を感じる。 ときどき?  いや、しょっちゅうかもしれない。 この夏休み、中学1年生だけではなく、途中入学で基礎が不安な高校生まで中学1年生の問題に取り組んでもらっている。 I , youの意味に、「私」「あなた」 likeに、「好き」、studyに「勉強」 funに「楽しい」と書かれても私の眉間にはしわが寄るのに fanの意味に「楽しい」 computerの意味に「機械」と書かれると あぁ、また、電話=

夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024 2週目 ②

学校の夏休みの宿題を保護者の方が添削するという制度が、気が付けば定着しているけれど 今回の「夏休み子どもの居場所プロジェクト」では、その添削も、頼まれたら、私たちがすることにしている。親御さんたちの仕事と、子どもたちも含め双方の心の負担を減らすために・・・。 添削を私がすることになっていた小学2年生の生徒が、一昨日までに2つ問題集を終わらせた。取り組んでいる様子を見ながら 「添削するの、私やで~。そんなうざうざな(雑な)字で、いろいろ落書きもしていると、全部消されるよ。