他地区でも考察(AFC西)
正直ここはマホームズだよね…。って感じ。
・デンバーブロンコス
マニング(とオズワイラー)が去ってからQBが全く決まらないブロンコス。去年二巡で指名したQBロックがシーズン後半そこそこ良かったので、ついにQBが決まるのか!????と盛り上がっている。フラッコいねーからやけっぱちに出してみたら意外と良かった、くらいであり正直そこまで…って感じがする。目標はブリーズとかその辺?RBはリンゼーがいるところにゴードンを追加。ちっこいリンゼーの耐久性は常に不安視されているので順当な補強。WRサットン、TEファントと合わせて手堅い攻撃を構築したい。
というのもこのチームは守備陣がスター揃い。中心はOLBボン・ミラー。まだまだ健在であることを証明したい。ミラーの逆サイドにはチャッブがACL断裂から戻ってくる。ILBデービスとFSシモンズは脂が乗りつつある。DEウォルフがボルチモアへ去ったがタイタンズの功労者ケーシーをバーゲン価格で購入。CBハリスが消えたがA.J.ボウイがいる。タレントは多いが不安も多い。特にOLB2人が成績を落とすと厳しいところ。
守備で勝つチームだが、不安点が多い。オフェンスの爆発力も期待出来なさそう。まず怪我人と新加入選手が順当に活躍し、RB2人の手堅いランとフィジカルなサットン&ショートパスを得意とするロックでちまちま点を取る。プレーオフへの道は楽ではなさそう。
・カンザスシティチーフス
スーパーボウル王者チーフス。ここがガタ落ちする未来が見えない。マホームズは強肩も凄いが振りの小ささとアジリティが何より素晴らしい。パスラッシュを軽減しつつ、WRがカバーされていても空くまで粘りここだというタイミングでパスを通せる。スキルポジションも豊富。RBはスーパーボウルMVP"級"の活躍を見せたdamウィリアムスに一巡ピックでLSUのエースバック、エドワーズ-ヒラリーを投入。ランヘビーのチームではないのでこれで十分。WRは"チーター"ヒルに給料を減らしてまで残留したワトキンス、加えてロビンソン、ハードマンもいい選手。TEはケルシーが健在でトップレベル。マホームズも素晴らしいがスキルポジションも素晴らしく、それでいてOLが弱い訳ではない。昨年マホームズを欠いても破壊力があったことから分かる通り総合力が高い。レイブンズと並んでリーグ最高のオフェンスであることは間違いない。
隙のないオフェンスと対照的にディフェンスは隙だらけだが、これでも補強の成功と守備スキームの変更によって一昨年より改善した。パスラッシュはDTジョーンズとDEクラーク、パスカバーはSマシューと軸となる選手はいるので、殴り合いで勝てる程度の守備力はある。リーグ上位か下位かで言えば下位だが、オフェンスが点を取りまくるので問題にならない。Pエリオットを出したがこのチームではPの重要性は大きくないので決定打ではない。むしろKバッカーのPATの正確性に課題。キック力があり遠距離からも狙えるがコントロールが良い選手ではない。PATの回数が多いチームだけに効いてくるゲームもあるかもしれない。
チームとして「オフェンスで勝つ」というスタンスがはっきりしていて、その通りオフェンスが結果を出すためにディフェンス陣も粘るいい流れが出来ている。このまま行けば地区優勝は硬いが、昨年のプレーオフテキサンズ戦のような勝負どころでの細かいミスを無くしより圧倒して勝ちたい。マホームズの給料に対するスタンスは分からないが、順当に行けば再来年以降は超大型契約になるはず。ルーキー契約のうちに勝ちまくりたい。
・ラスベガスレイダース
せっかくラスベガスに移転したのにスタジアムに人が入れるか定かではない悲しい状況。一応シーズンチケットの売れ行きはいいらしい。去シーズンはWRブラウンの反乱もあり最後までパッとしないシーズンだった。勝ち越しはしただけにブラウンとらなければワイルドカードも…みたいなところはあるだろう。
QBマリオタを取ってきたが先発はカー。2年間をかけてグルーデンのシステムに慣れつつあるのでここで最初からマリオタを出すのは無いはず。タネヒルの再現と行きたいが果たして上手くいくかどうか。3番手はMr.インターセプトことネイサン・ピーターマン。通算3TD,12INT、デビューしてから100回パスを投げて11INT。ロジャースは968回目でやっと11個目のインターセプトだったらしい。この人が出てきたらシーズン終了だが面白いので一回出てきて欲しい。
RBジェイコブスは期待通りの活躍を見せたが、デプスは薄い。WRウィリアムスは大型契約も成績はパッとせず。普通に人が足りないのでラグスを一巡でピック。TEウォーラーはリーグ屈指のTE。ウィッテンを加えたので2TEが増える可能性もある。OLは悪くないが中3人はベテランで後継者探しが必要。LTミラーは更なる成長が必要。RTブラウンはデカくて強い。それでいて遅くない。左右を遜色なくこなす器用さもあり、屈指のRT。
ディフェンス陣は正直マジ分からん。守備選手に詳しくないというのもあるが、選手が去年から入れ替わりすぎててなんだかよく分からない。実質ルーキーイヤーのSSエイブラム、3年目フェレルらの若手が伸びてくることに期待。リトルトン唯一知ってるというか去年めちゃくちゃ嫌らしかった選手。彼がNFC西を去ったのはグッドニュースですな。
カーもグルーデンも少しずつ良いチームを作っているが、何か決め手に欠ける。チーフスが強いのでワイルドカードが目標としては現実的だが、それでもジェイコブスを中心としてタイタンズの再現となる可能性もある。その時のQBがマリオタだったらカッコいい。そうなんないかな。
・ロサンゼルスチャージャーズ
新スタジアムイヤーだがそもそもロサンゼルスでファンを獲得出来ていないのであまり盛り上がっていないチャージャーズ。しかもQBリバース時代が終焉。過渡期に新スタジアムを迎えることになってしまった。今年の先発はテイラー。ビルズ時代はチームをプレーオフに導いたQBで、長所は足が速く、強肩であること。短所は回転が悪く取りづらい(らしい)ことと、TEとRBへのパスに逃げがちなこと、そのためスタッツほどパスは通らない。ビルズを久しぶりにプレーオフに導いたにも関わらずジョシュ・アレンに取って代わられたのはこのためである。手堅いが、爆発力はない。そもそも年も年なので前ほど走れるかは分からない。
一巡指名のハーバートはサイズと身体能力を兼ね備え、今年の一巡ピックのQBでも伸び代という点では評価が高いが、即戦力ではないという見方が一般的。テイラーはブリッジとしては理想的なQBだと思う。経験豊富で自らの役割を理解している。不安要素はテイラーとマッチした選手構成ではないこと。WR、TEに人材が揃う一方、RB・OLは心許ない。テイラーがビルズでプレーオフ進出を果たした時はリーグ屈指の万能RBマッコイがいた。ただ強肩でパサーとしての才能の高いハーバートには悪くないスキルセット。長くても先発は1年間のテイラーのためにオフェンスを変更することはないため、我慢を強いられそう。
ディフェンス陣はボサ兄、イングラムの両翼はダイナミックなパスラッシュを実現するものの、その他が頼りない。MLBにマレーを追加したが過渡期である印象を受ける。チーム全体が入れ替わりの時期。勝ち星より将来を見た我慢のシーズンになりそう。
全部やるの大変そうだからNFCやるかは未定。