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島前高校弁当(2025.2.21)
海士町にある、島根県立隠岐島前高校へのお弁当作り。
今回は、高校を卒業してすぐに島食の寺子屋に入塾した生徒2人から、お話を伺いました!
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今回のお弁当のイチ押しはありますか?
冨田:
わたしは、ふろふき大根です。
この大根は島留学生が作った大根で、水と大根しか入れていなくて、調味料をなんも入れてないのに甘くて美味しくて、お勧めです!
魚谷:
僕は定置網で水揚げされた、サメの唐揚げを推します。ニンニク醤油で下味をつけているので、がっつりした味になると思うし、ひとつ20グラムくらいの大きいものなので、満足ある食べ応えになるかなと思います。
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あと、ツナを作ったんです。ツナってご存知かとは思うんですけど、マグロのことで。マグロの幼魚であるヨコワが定置網に入ったから、それをツナにしようとしました。ツナには思っているより油ががっつり入っていたり意外なことが多いので、ぜひ皆さんも一度ツナを手作りしてもらえればと思います。
この1月2月で楽しかった場所は?
冨田:
1月はじめに就職予定の京都の鳥米さんでお手伝いさせていただく機会があったんですけど、色んなものを見て、色んなものを齧って色んな味を知れて。何日も熟成されたブリとか、珍しい野菜があったら一個食べたらええよ~!って食べさせてもらえたりで、それがけっこう勉強になりました。初めて見るもの食べるものが沢山あって楽しかったです。
あと、山中さん家に行って、初ナマコを食べました。ナマコってめっちゃ美味しいですね。ポン酢のおろし和えみたいな感じで食べたんですけど。
魚谷:
Entôのダイニングです。
島にいてもダイニングで食事をすることって、あまり機会がないと思うんですけど、今回たまたま機会があって食べてみて。
この島で和食じゃなく、イタリアンのようなフレンチのようなコース料理として出てきたのは新鮮で。和食から知らない自分からしたら、新たな視点に気付かせてくれるメニューばかりでした。
来年からは僕もEntôダイニングで働いているのでぜひ来てください。
高校生の皆さんに一言。
魚谷:
親元を離れて、島で学校生活を送る体験をしている人は少ないし、すごいなと尊敬しています。
だから、高校を卒業して大学に行くなり、就職するなり色々あると思いますけど、この3年間の経験はめっちゃ活きてくるんやろうなって思います。僕も島食の寺子屋で初めて親元離れて暮らしてみて、色んな人に支えられながらも、すごく実感したことなので。
僕はEntôに就職するんですけど、これからイタリアンの料理に挑戦することになって、最初は周りに負担をかけてしまうことになると思うけど、頑張ります。あと、朝番遅番とあって時間差があって大変なところがありますけど、遅刻のないように私生活を頑張ろうと思います。
冨田:
鳥米で働く私は、とにかく色んなものを見て食べて、自分の感性を高めます。感性を高めるには色んなことを食べることが大切って教わったので、それを聞いてからはずっと食べています。
(収録:2025.2.20 @島食の寺子屋校舎 仕込み中)