島食の留学弁当(2024.12.6)
生徒たちだけでお品書きを考え、
仕込みの段取りも自分たちで考え組み立てていく「島食の留学弁当」企画。今回は、2024年度 島食の留学弁当の冬編第2弾!今回のお弁当のお勧めや、自分たちなりにチャレンジしたことなどを話してもらいました。
今回のお弁当のテーマは?
小澤:
「海士町の風景」です。
夕陽がすごく綺麗だなって思うことがあって、こういう景色をお弁当で表現することができたら素敵だなと思って。留学弁当も終盤になってきたので、せっかく海士町にいるなら海士町らしさを存分に出そうと思ってお弁当を考えました。
離島キッチン海士での実践を積んで、今までの自分と違うことは?
小澤:
最初の頃は今までやったありきたりなメニューを作るって感じだったんですけど、今回は自分で挑戦したいなと思うことを取り入れられるようにはなりました。
橋本:
同じ食材を扱うにしても切り方を変えてみたり。
自分たちで育てた野菜を使ったり、今まで使ったことのない新しい食材との組合せを自分たちで考えることを、より深められたというか。なので、品数も多くなっているのかなと思います。
小松:
私は五味が重ならないようにということとか、食感がそれぞれ違うようにということを意識できるようになったと思います。前回はそれが分からず味が重なるものがあったり、食感も似たものがあったりしてしまったので、今回はその点を意識して変更できたと思います。でも、変更する分だけ調整に時間を要したり、食材とか味が重ならないようにっていう調整にも時間がかかったと思います。
あと、試作の時間を沢山とらせてもらえたので、一度全て盛り込んでみたあとに、味噌と味噌が重なっていたり、ホクホクしたものが重なったりしていたので、そこは酒粕の味を強くして、味噌の味を控えめにしたり。盛付で似たものが近くに置かれないようにとか。お弁当を試しに詰めてみたら、オレンジのものばかりになってしまったので、食材を変えて彩りを変えたりしました。
最後に食べ手の皆さんに一言。
小松:
海士町の風景を散りばめているので、きっと皆さんの思い出がどこかにあるんじゃないかなと思います!
橋本:
海士町で過ごすときに自然の中で過ごすことが多いと思うんですけど、今回のお弁当はそういう風景を思い出せるように頑張ってみました!
小澤:
右下のますが崎地区を表しているんですけど、今年は記念すべき崎だんじり祭りの年だったので、今回はそういう風景も散りばめているので、ぜひ思い起こしながら食べてみてください!
番外編 「海士町で一番記憶に残っている景色は?」
小澤:
夏の海の中ですね。普段捌いている魚が海の中で泳いでいるのが群れで見えて。海の中に日が差してくると、水族館で見たことのないような景色が目の前にあったり。それはすごく衝撃的でした。
橋本:
崎の堤防から見えるイカ漁船の漁火です。水平線、一直線に光が並んでいるのが綺麗で。
離島キッチン海士での夜会席の実践授業が終わって、崎に向かって帰ってくる時にも見える景色なんですけど、疲れて帰ってきている時でも、その景色を見ると癒されました。
小松:
大敷の仕入れの風景です。大敷の皆さんが船から魚を揚げて、仕分けして籠にどんどん魚を入れていく風景が心に残っていて、ぜひ機会があれば見に来てもらいたいなって思うところです。
生きている魚をとるってところと、毎回毎回違う魚が入っているので、毎日行っても楽しいし、仕入れる用事がなくても毎回行ってしまってます。最近はちょうど朝陽が綺麗なタイミングです。
(収録:2024年12月4日 放課後@島食の寺子屋校舎)