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夏めく 

ー夏の到来

真っ青な海、照りつける日差し。海風が気持ちいい季節に。
今年は各島で本祭りが開催!コロナ明け久しぶりの開催も相まってより熱気にあふれているよう。
大敷(崎漁港)では、島根の夏の風物詩のシイラ、白イカの水揚げがよく見られるように。
海遊びのシーズンが到来して嬉しい気持ちの半面、寺子屋のみんなともうこんなに時間が経ったんだなと。。
ふと感じる7月。

西ノ島 海神社例大祭
シイラ(雄)

梅雨も明け、やっと土用干しができ◎
塩分15%とすっぱめの梅干し。梅雨と山陰の湿気にも耐えてくれ、なんとかカビも生えず完成。

寺子屋前の畑の夏野菜も少しずつ採れ始めました。暑さと蚊と戦いながらの畑仕事。
とうもろこしはカメムシの襲来に遭いながら、なんとか収穫。
自分なりに手をかけて育ててきたつもりが、受粉がうまくいかなかったのか?実の付きは点々バラバラで。
みんなで収穫祭ができたらと思ってましたが、叶わず...
いつも収穫だけ!させてもらってたので、一畝だけお世話するだけでもこんなに手間がかかって、一筋縄ではいかないんだなと。。
農家さんが凄まじい手間と時間をかけ、それを継続されていることに本当に頭が下がります。
1から10まで育てる大変さに少しですが触れられたのは収穫でした。とうもろこし栽培にリベンジしたい!

梅の土用干し


一番実の付きがよかったとうもろこし

ー実践の1ヶ月、「京・宇治 抹茶料理 辰巳屋」さんからの学び

7月は離島キッチン、弁当、ありがたいことに実践を積める機会が本当に多かったです。
海士町で本祭りも開催されており、オードブルの発注も。
弁当100食、離島キッチンが重なったりと仕込みの嵐。ちょうどそのタイミングで、京料理屋の辰巳屋さんが研修でいらっしゃいました。

1840年頃、茶問屋(茶の生産者と小売業者をつなぐ仲買人)として発祥され、大正2年に料理屋に転身された辰巳屋さん

料亭、現場で働いていらっしゃる皆さんのスピード感、無駄のない指示、動き。特に取り掛かりの速さに驚かされました。
個人の役割が明確にされ、流れ作業がスムーズにいくような導線。4年、3年目の先輩方が後輩指導、師弟関係が築かれ、すぐに聞けるように配置されており。実際料亭の現場で働く姿を垣間見れたこと貴重な経験でした。
辰巳屋社長の左さんからは、地域との関わりを意識的に持ち、料理という手段を使って、地域の方に如何に貢献するか。お客さんに迷惑はかけない!ことは何よりも大切。
この貴重な時間をいかに使うかは自分次第だと、気持ちが引き締まる言葉を頂きました。

作業中に話し合いながら行き当たりばったりにならないよう、事前に役割を明確にすることに意識がより向くように。
8月後半、留学弁当担当なので、事前の下準備、流れのイメージを明確にして臨めるよう準備にとりかかります。

離島キッチン海士
オードブル
仕込み

ー定置網に初乗船

マグロ、メカジキとナイスタイミングに乗船させて頂きました。
大敷さんの定置網には、魚の漁獲量を上げるために、魚の回遊や潮の流れなどを見極め、網入れに何度も試行錯誤されていること。地域の漁師さんへの配慮。自然という本当に未知の世界を相手にされていることを、乗船して以前より真近に感じれたことがうれしかったです。
大敷さんの皆さんの熱意と漁師の仕事に誇りを持たれていること、漁師という仕事が本当に好きなんだと感じました。
秋、冬、ほかの時期にもぜひ乗船させて頂きたいです!

メカジキ
マグロ(100キロ越えも!)
とれたての白いか!

寺子屋が始まって、もう4か月が経とうとしてます。海士町の風のごとく早い!
辰巳屋さんを見送りながらこの日が来るのか...と寂しさも感じながら。1年後、2年後の行く末が楽しみに。

(文:島食の寺子屋生徒 橋本)