秋の訪れ
10月はとにかく実践の毎日。二日前から仕込みをし、離島キッチンの営業が終われば、次の日からまた仕込みの繰り返し。正直、休みも少なく、忙しくて自分の目標を忘れてしまいそうになってしまう時があった。
1年間という短い期間の中で無駄にできる日など1日もない。毎朝、自分自身を見つめ直して登校するようにしている。6月の実戦に比べたら、仕込みは確実に早くなってきていると実感している。自分たちのやるべきことを効率よく行えて行けるようになった。
しかし、まだまだクオリティを上げていかなければならない。クオリティの部分に関しては全然納得いっていない。もっと綺麗に剥き物を剥けるように、もっと綺麗に捌けるように自分の基準を上げて高みを目指して努力していかなければ成長はしない。個人としても、寺子屋としても基準をもっと高く持って、底上げすることがみんなの成長につながる。もうすぐで実戦のピークも終わる。こなすのではなく、しっかり目標を持った上で取り組みたいと思う。
10月に入り、半袖では寒くなり徐々に冬が近づいている。ススキが出てきて、柿の実が色づき、通学途中に金木犀の匂いがする。秋を感じている。畑もかぼちゃの収穫が終わり、冬野菜の白菜の種を蒔いた。冬は育てた野菜で鍋をしたい。そのためにも大事に育てる。
(文:島食の寺子屋生徒 坂元)