ひとはこに。
夏といえば!のイベントが目白押しだった8月。
竹を切り割って、流しそうめん。防波堤での西瓜わり🍉
盆踊り。お祭りで出汁巻き玉子、お団子屋さんを出店したり。海水を汲んで、塩づくり。休みがあれば海へ。
夏を満喫しながら、頭の片隅には「留学弁当、何作ろうかな?」と。
ー留学弁当の月
3人ずつに分かれ、自分達で1~10まで考え、料理し、思い思いの弁当を届けられる!挑戦の月でした。
3回目の留学弁当「注文したよ~楽しみにしているね。」との声も頂き。嬉しい反面、食べて下さる方の顔を知るとより緊張感が。
弁当箱、”ひとはこ” に詰め込む。
この ”ひとはこ” を完成させるためにこんなに頭を悩ませるとは。。
いつもは仕入れる食材、食材から弁当の品を決定、作る手順など、すべて鞍谷先生に手引きして下さって。
今回は自分達がその役割を担うことに。個々が持つイメージをすり合わせ、形にしてくのが本当に難しくて。
どんな弁当にしようかと、1人1人作りたい品、弁当のイメージを持ち寄り。自分たちのゆかりのある地の郷土食や食材を盛り込みたい!豊富にある夏野菜のビタミンカラーを前面に感じられる、目でも楽しい弁当になればと。
参考に料亭のお弁当や本を見てはこれやりたいな!と、思いだけが先走ってしまうことも多々。
「炊き合わせの食材大きすぎ?スイカは料理に使える?御飯を扇子型に?弁当箱に収まるかな?」と?ばかりで。
この?を先生に相談しては試作をしての繰り返し。この時間がとっても楽しくて◎
1つの弁当が出来上がるまでに、こんなに考えることが。
・この時期に仕入れ可能な食材、どのくらいの量を仕入れるか?
・食材の組み合わせ、量、味付けのバランス、食べ応えは十分か?
・食材本来の美味しさを尊重した味付けになってる?冷めても美味しく食べれる?
・出汁をとる量。
・弁当箱の盛り付けをイメージして食材をカット。隙間はできないか?油物、汁気があるおかずの配置。
・仕込みの流れ、人員配置。タイムスケジュール。などなど
留学弁当2日前になると、一気にやることに追われ。ヘルプメンバーにお願いすることの指示出しや、味付けの確認など。
当日はなかなかスケジュール通りに調理が終わらず。品の配置に悩みながらも、、急いで盛り付け。
完成した弁当をお客様に直接配達。
弁当箱を回収する際、びっしりと記入されたアンケートも頂き。
率直な感想は嬉しい反面、自分でもこれ水まんじゅう?と思いながら提供してしまった後悔もあり、、反省点も山積みに。
ストレートな感想をもらえるのは留学弁当の醍醐味。
反省点も沢山残りますが、それぞれの郷土料理からヒントをもらって(熊本/ひこずり、秋田/紫蘇巻、鳥取/茗荷の葉を器に)や、スイカの甘酢漬けなど新しいことにも挑戦できたのは収穫でした。
次回の留学弁当、納得感をもってお客様に提供できるように。基本を大切に、引き出しを増やしていきたいです。
留学弁当のアンケートに、子供用の弁当もあったらとの書き込みが。
お子様向けの弁当、食のイベントができたらなと思い始め。
生産者さんとお話した際、摘果したみかんは大半捨ててしまう。未利用魚(例:アイゴ/美味しいが、ひれに毒があり処理に手間がかかり敬遠されがち)をどうやって活用していくか?美味しく食べれるのに廃棄せざるを得ない現状を知り。
摘果みかんを炊き合わせに使ったり、アイゴ入りの出汁巻玉子を屋台で出したり。美味な食材ばかり。本当に勿体なさすぎる。
子供たちにも現状や美味しさを知ってもらえる機会を作りたいと思っています。
今回、留学弁当で弁当箱に綺麗に詰め込むことも、とても特別感があったので、ぜひ一緒に弁当を作りたいなと。
〇子供食堂?(親御さんも一緒に)
実際に農家さん、漁港を訪問→楽しみ方の提案!実際に料理→自分たちで弁当箱に詰めてもらう。
今後捨てるのではなく、例えば摘果みかんをカボスや柚子の代わりなど、手軽に食卓に取り入れてもらえるきっかけになれば。
9月へ突入。前半は京都研修へ。
京都を楽しみつつ、和食の道を歩んでいる先輩方から学んできます!
(文:島食の寺子屋生徒 橋本)