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初心者から現場へ
こんにちは!今年3月の初めから、島食の寺子屋で1ヶ月間料理の基礎を学んでいる山口です。
3月も終盤を迎えている今回は、この一ヶ月間の感想と4月からホテルの調理場に入るので、そのことも含めて今後の抱負について書きたいと思います。
包丁の握り方も分からない所から、料理の基礎を一ヶ月間でどこまで学び、身につけることが出来るのか初めは凄く不安でした。
その日ある食材に合わせて、かつら剥きや千切り、出汁の取り方、魚の捌き方など日本料理の基礎を反復練習をする。
やっている事の幅はそこまで広くありませんが、一つ出来るようになればまた新しい課題が見つかるの繰り返しで、やればやるほど分からないことが増えていきました。
同じ事を毎日やったとしても別の練習をしているような気分になるので、毎日があっという間に過ぎていきましたし、一ヶ月間では付け焼き刃すらも身につけられない程、料理は奥の深い世界だと感じました。
島食の寺子屋は普通の料理学校と違い、島の生産者さんと直接交流する機会が多くあります。
私も短い期間でしたが、何度か関わらせて頂く機会がありました。
その中でも、定置網漁に同行させて貰ったのが凄く貴重な体験で印象が強かったので、少しだけ紹介させて貰いますね。
朝の6時に漁港に集合し、そこから漁師の方と一緒に漁船に乗り、定置網のポイントに向かいました。
暖かい日でしたが天気が曇りの上、海上は風が強く、防寒をしっかりしないと凍えてしまう寒さでした。
ポイントに着くと二隻の船が定置網の両端に陣取り、片方の船が少しずつ網を引き上げて距離を縮め、網に入っている魚を一気に網ですくいます。
私も小さな網で魚を船に揚げる体験をさせて貰いましたが、少量でも長い棒の先についた網ですくっているのでとても重たく感じ、なかなかうまく揚げる事が出来ませんでした。
魚一匹を獲るには沢山時間や労力がかかっている事を実際に目でみて感じることが出来ました。そこから魚を捌くの心構えが少し変わった気がします。
漁が終わって港へ帰る途中に獲ったばかりのイカを船の煙突で焼いたものをご馳走様して下さいました。
海の上で新鮮なイカと幸せを噛み締めながら港に帰りました。素晴らしい体験でした。
短い期間でしたが、本当に学ぶ事が多く良い時間を過ごした一ヶ月でした。
4月からは島にあるホテルの調理場に入ります。きっとここで習った事がそのまま活かせる部分もあれば、変えていかなければならない部分も出てくると思います。
時間はかかってしまいますが、その中で自分が出来る事を少しずつ増やしていきたいと思っています。
島食の寺子屋でお世話になった先生や生徒の皆さん、そしてこのnoteを読んで頂いた皆さん一ヶ月間ありがとうございました!
料理に興味がある方、島暮らしに興味のある方は是非一度、島食の寺子屋や海士町の事を調べてみてください。
それでは、また何処かで!