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紙は残るのか?|龍大文学部生がテラエナジーの魅力を見つけてみた!#04

このコラムでは、テラエナジーと龍谷大学文学部でのプロジェクト授業がコラボレーション。大学生がテラエナジーの様々な魅力や価値を掘り下げ、ウェブコラムとしてまとめ、皆さんへお届けします!

龍谷大学文学部で開講している授業「文学部プロジェクト実践発展演習(通称・文プロ)」では、「文学部の学び」が地域社会の価値を創出、再構築(リ・ブランディング)する力となることを体感し、人文知の社会還元を目指すプロジェクト型の授業です。2021年度・2022年度はTERA Energy株式会社とコラボレーションし、ウェブコラムの取材・作成に取り組んでいます!

龍谷大学ウェブシラバスより

テラエナジーの魅力「ほっと資産団体」への寄付ができる!
今回はテラエナジーの魅力の一つである「⾝近な⼈を応援する喜びを実感できる寄付つきでんき」について「ほっと資産団体」がどのような想いを持って活動に取り組んでいるのか、龍谷大学文学部の大学生が取材をしてみることにしました!ぜひ最後までご覧ください!

紙は残るのか?

近年ではデジタル化が進んだことにより、電子書籍が急増しています。こうして電子書籍が広がる上で、紙媒体の本は一体どうなっていくのでしょうか。紙媒体の意義とは何か、デジタル化に敗れてしまうのではないか。学生の意見、先生の意見、本に関わる活動されている企業の方の意見、それぞれ三者三様の考えがありました。

次回の記事では、古本に関する活動を行っている「本巡るノラネコ団」の代表である川嶋総大さんへのインタビューを掲載します。その前に、この記事では私たち学生の意見、先生の意見について取り上げました。

皆さんもこの機会に紙媒体の今後について考えてみてはいかがでしょうか。

普及する電子化、対する紙媒体は一体…

近年デジタル化が進んでいます。書籍、教育、仕事などにおいてもアナログからデジタルに変化しています。確かにデジタルには、持ち運びやすい、いつでも手軽に情報が手に入るなどといった、たくさんのメリットがありますが、紙にもデジタルにはない良さがたくさんあります。例えば、物として存在することでページをめくる感触や読んでいる満足感を得ることができます。しかし、素早さやその身軽さ故に普及するデジタル化の大衆性は計り知れません。このような状況で紙の存在意義は一体どうなっていくのでしょうか。

紙について私たち(学生)の意見

デジタルだと素早く読むことが前提にあるけど、紙で読む場合はじっくりと読むことができる。それと、本棚に並んであるのを見ると嬉しくなるから電子書籍よりは紙の方が良い。

文学部日本文学科 二回生

実際にページをめくることができるし、そこに「紙」として存在していることに意味があると思う。ほかにもデジタル上で見るより、紙で見たほうが記憶に残りやすい。

文学部日本文学科 二回生

受験勉強をしていた時はすべて紙で取り組んでいた。紙だとずっと使っていると様子が変わるから、モチベーションの維持に繋がった。

文学部真宗学科 二回生

紙の本だと、一度にパッと見ただけでわかるから電子書籍より、読みやすい。紙をめくったときのパラパラ感が読んでいる気分を直に感じられて良い。

文学部仏教学科 二回生

したがって、私たちの意見としては、「紙」についてさまざまな利点を感じ取っており、肯定的でした。では、龍谷大学の先生方の意見はどうなのでしょうか。

龍谷大学の先生方の意見

いつも専門分野の研究にたくさんの書籍を読むであろう大学の先生方は、紙の書籍と電子書籍というテーマについて何らかの意見を持っているだろうということで、何人かの先生にお話を伺いました。

「紙の本を読むことは贅沢である」

情報を取得するという面では場所を選ばないという点でデジタルのほうが優れている。しかし本を読むという点で見れば、紙の本を読むことの方が贅沢で良い時間となる。例えば図書館は本を読むための空間である。そこで紙の本を読み、その環境を最大限楽しむことができるのは贅沢である。

日本文学科 和田恭幸先生

「電子書籍は巻物に似ている」

検索力と重量の面ではデジタルに軍配が上がる。しかし一覧性(全体を同時に見る事ができる性質)や情報のまとまり具合など、多くの面で紙のほうが優れている。

電子書籍は巻物と似た性質を持つ。巻物は右から左へ一方通行で読む。すると、ある特定の部分に戻るという事がなかなか難しい。web漫画がいい例である。

現在紙の書籍に巻物型はほとんどない事からも分かるように、書籍としての読みやすさという面で考えると、電子書籍はむしろ退化しているといえる。

そもそも、電子書籍と紙の書籍は根本的な発想が違う。電子書籍は一つのつながりを意識したものであるのに対し、紙の書籍はブロックの集合体である。紙の書籍の一覧性が高いのはそのためである。

仏教学科 野呂靖先生

「本棚には自分の『興味』が並ぶ」

まず、紙の本のぶ厚さというか持っている感覚が個人的に好き。また、びっしりと並ぶお気に入りの本の帯を眺めるだけで満足する自分がいることから本には一種のコレクション要素があると思う。本を買うということは、自分がその本、もしくはその本の主となる分野に興味を持ったということである。このことから、本棚とは自分がどんなことに興味を持っているのかを表す指標であるといえる。

私には非常に思い入れが深い本がある。それは大学時代の恩師から譲り受けた社会学事典である。その辞典はその恩師の先生の恩師の先生が献本したものである。そういった受けついでいる感というか、つながりがあるのも紙の本ならではの良さなのかなと思う。

教育プログラム研究開発補助員 滋野正道先生

「紙であるからこその積読」

私の研究室には未だに読んでいない本、いわゆる積読(つんどく)があるが、ふとそれらの本を手に取ると、今知りたかったことが書かれてあるという事がよくある。なんとも不思議な話である。電子書籍でも積読はできないこともないが、ふと手に取る行為は紙ならではなのではないかと思う。

また、私の実家のお寺には祖父や曾祖父の積読が数多く存在する。それらも研究の役に立つことがある。祖父や曾祖父からすれば私に読ませるためにその本を買ったなんて思っても居なかっただろう。これも紙による積読だからこそ起こったことだろう。

真宗学科 内田准心先生

まとめ

私たち学生の意見としては、最初から紙について魅力を感じ、肯定的でした。しかし、デジタルであれば情報を素早く得ることができる、持ち運びにも便利などわかりやすいメリットがある一方で紙の”良さ”についてはあまりわかっていませんでした。ですが、インタビューを通して、具体的な紙の良さを知ることができました。

紙の書籍が好きという理由は懐古趣味によるものではなく、紙の書籍特有の読みやすさや使いやすさから来るものであると気づくことが出来ました。

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