富山の中学生と京都で考える「地元」「未来」「できること」
テラエナジーは「なんで?がいっぱい、京都と学ぶSDGs。Q都スタディトリップ」に参加し、修学旅行生に対して学習コンテンツの提供を行っています。
10月のある晩、京都市内の某ホテルの食堂。富山県南砺市 (なんとし) からやってきた中学生15名といっしょにワークショップをおこないました。「京都に来て、自分たちの地域や社会のことを考えてみたい!」そんな思いをもった生徒さんと刺激的な時間を過ごしました。
「お坊さんが起業?なんで?」に答える
まずは、テラエナジーの起業の経緯をお話ししました。
「お坊さんがなんで電力会社?」「電気代から自動的に寄付ができる?」…生徒さんにとっては疑問だらけの会社。そこでまずは、起業の想いを聞いてもらいました。要点は2つ。「二酸化炭素の排出を減らしたい」と「世の中を良くしたいと思って活動している団体に寄付がまわる仕組みをつくりたい」という思いです。
起業のとき参考にしたのはドイツの電力事例だったことを紹介すると、生徒たちも「海外のモデルを参考にしたの?」とビックリした様子でした。
その後、話題は「テラエナジーの特徴」「寄付先団体の特徴」「テラエナジーの電源構成」など、多岐にわたりました。
自分たちで作るならどんな団体?
つづいては、お待ちかねのワークショップです。テーマは、テラエナジーの「ほっと資産団体」を自分たちで作ってもらおうというものです。
テラエナジーでは電気代の最大2.5%を「世の中をよくしたい!」と思って活動している団体に寄付しています。その寄付先団体を「ほっと資産団体」と呼んでいます。生徒さんには自ら、妄想して団体を作ってもらうという内容で進めました。
団体を作る際の注意点は2点。「困っている人を探してみる」こと。それから「私は〇〇したい!」という思いを大事にすること。
できるだけ身近な暮らしや地域環境に思いをはせながら、話し合ってもらいました。そのうえで模造紙に付箋をたくさん貼りながら、アイディアを膨らませてゆきました。
「アイディアを膨らます」ということに、やや後ろ向きな生徒さんも中にはいました。
「地元は人が少なくて、楽しいことも少ない」とネガティブな発言が目立っていた生徒さん。ところが「ないもの探し」よりも「あるもの探し」をしてゆくと視点は変わってゆきます。だんだんやる気が出てきて、やがて会場は活発なやりとりの声でいっぱいになりました。
2時間にわたるワークショップの最後には、グループ発表をおこないました。発表で出た団体案をご紹介!
家から出れず「引きこもり」の人同士をインターネットでつないで、話し合えるバーチャル空間をつくる団体。
音楽とスイーツを掛け合わせて、地元で楽しいイベントを開催することで温かな幸せをつくりあげる団体。
地元のマスコットキャラクターを使った恋愛ドラマを作って、多くの人に地元を知ってもらう団体。
いずれのグループも「困っている人」に目配りが出来たうえで「自分の思い」が具体的に示せていて、濃い内容の発表でした。
SDGsの理念を大事にしたい
みなさん、長旅の疲れがある中、熱心に参加してくれました。京都で素敵な思い出ができたと思います。
今回のワークショップは「誰一人とりのこさない」というSDGsの理念に沿っておこないました。
今後も京都に来られる学生さん方とテラエナジーは交流を深めてゆきます!
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執筆:本多真成