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「クズル・トーキョー」がロシア・ワールドミュージック・チャート2023 にて7位になりました

先日からSNSなどで少しお伝えしていましたが、11/8に発売した僕のソロアルバム「クズル・トーキョー」は、ロシアの主要なフォーク/民族音楽作品を扱うチャート「Russian World Music Chart(RWMC)」の事務局から発売後に連絡があり、2023年発売作品としてノミネートされていました。先日12/17にヴェレスク文化財団の20周年を祝うフェスティバル「ヴェレスク ー 20」において、モスクワで2023年のベストアルバムの結果発表が行われました。

結果は以下の通りです。(キリル文字はラテン文字に変換します)

The best folk albums of Russia in 2023:

1. Shono - Kolkhozny Tractor - CPL-Music / CPL-Musicgroup
2. Merema - Eryamon' Koytneva - CPL-music
3. Nytt Land - Torem - Napalm Records
4. Raboder - Za okolitsa - C. O. D. label / Der Schwarze Tod
5. Belukha Jam - Belukha Jam - Self-released
6. Irina Ladkina - Inga - Self-released
7. Ryohei Terada - Kyzyl Tokyo - Halva music / Sainho Namchylak - Where water meets water: Bird songs & lullabies - Ponderosa / Elem - Northern Spirituals - Self-released
8. Kolenkor EthnoProject - Chuzhbina - Self-released / Kiberspassk - Smorodina - Out Of Line
9. Hazina - Naza - Yummy Music
10. Aina - Northstar - ddbd

Best EP of the Year: Tatiana Molchanova - Memory Map - Self-released
Best Authentic Album of 2023: Santeri Dobrynin, Egor Masaltsev, Olga Plekhanova - Karjalan jouhikko: Karelian Instrumental Music - Antonovka records

Listener's Choice in 2023 - Belukha Jam album - Belukha Jam - Self-released!
Listener's Choice in 2023 - EP by Evgeny Zontikov - Roundabout of the Times - LUCHI music!

と、いうことで、「Kyzyl Tokyo」は、ロシア・ワールドミュージック・チャート2023において、アルバム部門7位に選出されました。
嘘みたいな話ですが、本当のようです。本日主催者から賞状が届きました。

当日の会場の授賞式の様子です。https://vk.com/wall-207910592_1348

審査員は以下の18名です。わかる範囲で肩書きを記載しました。
(審査員のプロフィールのリンク)

RWMC 2023 jury members:

Gino Granata (Italy)
Giovanni Alcani (Italy)
- 1993年からラジオ番組「FOLKNIGHTS」の製作者で毎週放送。
Wojciech Ossowski (Poland)
- 民族音楽学者。1985年からポーランド放送に勤務。WMCEメンバー。ポーランドでは、プロデューサー、ツアー・フェスティバルのオーガナイザー。
Araceli Cigane (Spain)
- スペインのラジオ番組「Mundofonias」の司会者、ジャーナリスト。
Bojan Djordjevic (Serbia)
- フェスティバル「Ring Ring」と「Todo Mundo」のアートディレクター。ラジオDJほか
Ludwig Liebhardt (Germany)
- ミュンヘンのラジオ番組「FOLK&WeltMIX」の司会者。
Lev Belyakov (Russia)
- ラジオ司会者、番組「FolkRoom」の作者。レーベル「FireStorm Production」の創設者兼オーナー。
Angel Romero Ruiz (USA)
- オンライン音楽雑誌worldmusiccentral.orgとmusicasdelmundo.comを設立。トランスグローバル・ワールド・ミュージック・チャートの共同設立者。
Daryana Antipova (Russia)  
- 音楽ジャーナリスト。RWMCオーガナイザー。
Rudolph Carrera (USA)
- Christian Plifke (Germany)   -  ノルディック・ノーツ、CPL-ミュージック、Beste!Unterhaltungのレーベル・ディレクター。音楽雑誌『Folk Galore』編集長。
Milan Tesar (Czech Republic)  
- 2020年11月よりWMCE代表。チェコのラジオDJ,音楽ジャーナリスト
Jorze Garcia Paton (Spain, Catalonia)  
-  音楽ジャーナリスト、TMWC Festival Awards審査員。
Vladimir Potanczok (Slovakia)
-  スロバキア国営ラジオ・テレビの第4チャンネル、Radio_FMの番組「Hudba sveta_FM」のラジオ・プレゼンター。WMCE審査員ほか
ToniRoger Holdsworth (Australia)
- 1989年からメルボルンのPBS-FMで毎週「Global Village」という番組のホストを務めている。
Tamás Galgosi (Hungary)
- 音楽ジャーナリスト、http://ekultura.hu
Arne Berg (Norway)  
- ノルウェー放送協会(NRK)のラジオ司会者兼音楽プロデューサー
Tatiana Naryshkina (Russia)
- 音楽ジャーナリスト、ミュージシャン、eフォーク・ブロガー、Scythian Horn、TWMCパネリスト。

Organizers Daryana Antipova and Irina Brykova

僕もセルビアのBojan Djordjevic(確か弁護士でベオグラードのring ring festivalの主催者)は知っていました。他にも審査員にワールドミュージックチャート・ヨーロッパ(WMCE)事務局長のMilan Tesar(チェコ)や、トランスグローバル・ワールドミュージック・チャートの創設者兼管理者であるスペインのAraceli Ciganeなど、著名な人物が名を連ねています。
いずれも名のあるワールドミュージック関係者のようです(RWMCの事務局からはWOMEXからのベスト・ジャーナリスト達と聞いています)

Russian World Music Chartは、ダリャーナ・アンティポヴァとイリーナ・ブライコヴァによって2021年に設立されたロシアのチャートです。多民族国家ロシアの民族音楽の新しさに世界の音楽界の注目を集め、ロシア国内外でユニークな音楽家とその作品を普及・促進することを目的として活動しており、多くのラジオ番組での放送や各国のチャート・ミュージシャンとの批評が発表されています。

トゥバ関係だと、2021年に Khöömei Beatの「Changys Baglaash」が3位、Yat-Kha の「We will never die 」が5位、Aleksei Khovalyg 「Reincarnation」が15位。
2022年ではOduchuの 「Road to Home」が7位、Choduraa Tumat の 「Byzaanchy」が10位にランクインしています。

ちなみに今年2023年は、僕と同じ7位にサインホ・ナムチュラクが音楽プロデューサーのイアン・ブレナンと一緒に録音したアルバム「Where water meets water: Bird songs & lullabies 」がチャートインしています。(僕がサインホと同じ7位とか、本当に良いのかなと思いますが...)

僕の作品は、声がかかってノミネートされただけでも光栄な事だと思っていたので、まさかチャートインとは思っていませんでした。
日本人である僕が受賞して良いのか?とも思いましたが、僕も「クズル・トーキョー」は良い作品のはずだと思っていますし、外国人がトゥバに関わって作られた音楽作品としては画期的なものができたという自負もあります。ここは正直に、著名な審査員の皆さんが僕の作品に向き合って、その音楽性を評価してくれた結果であると受け止めたいと思います。

いずれにせよ、チャートインするとこれから1年ほどRussian World Music Chartの活動でロシアやヨーロッパ各地の様々な媒体で僕の作品が取り上げられるということです。
ロシア、ヨーロッパのワールドミュージックシーンとのつながりがちょっとできたのかもしれないので、今後の海外での活動の足がかりにできたらと思ってます。

今後とも頑張りたいと思います。
是非応援よろしくお願いします!

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