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じゃんけんの勝ち方〜運用型広告との共通点〜


こんにちは、こんばんは、おはようございます。


昨日、会社で全社MTGがあったのですが、その最後に最新型iPadをかけて
社長とのじゃんけん大会がありました。


社長からのプレゼントであるiPadを、
欲しい社員が全員で争奪戦をするというイベントです。


形式は、
社長が前でみんなとじゃんけんし、勝った人だけが残っていく
というパターンのやつでした。


全社MTGの後の懇親会の後で、お酒も入っていたとあって
かなり白熱した勝負でした。

勝者が出ずに何回もやり直しになる中、結果は



約80名の戦いを制し、iPad4(最新)を手に入れましたー!



早速Twitterをいれてニヤニヤしてます(笑)


・・・


と、ここまで読むとただの運のいいやつですが、


実は途中から「社長が次に出すやつが、8〜9割でわかっていた」のです。


それは私が運用型広告の世界で身につけた考え方がベースにあったものだなぁと振り返りました。ざっくりまとめると以下です。


①仕組みを知ることを怠らない
②最初の仮説と心中してはならない
③変更のリスクをしっかりと心得る

※超こじつけですが、温かい目で見てください。


では、1つ1つ解説します。


①仕組みを知ることを怠らない

じゃんけんですが勝ちやすい方法が実は学者の研究で明らかになっています。

桜美林大学の芳沢光雄教授が発表した”じゃんけんに関する研究”という論文があります。

研究内容は大学生725人を対象に合計11,567回のじゃんけんをしてもらい、人間がどの手を一番出しやすいのかという実験を行ったものです。


その結果は
① 負けない確率の高い手は”パー” > ”チョキ” > ”グー”である
② あいこの場合、前に出した手に負ける手を出すと負けない確率が高い
(例:”グー”だったら”チョキ”)
というものでした。

なので私は普段からじゃんけんでは"パー"から出し、あいこの場合は"グー"を出すようにしてます。

もちろん、成果を保証するものでは無いので①の初回は中々負けますが、②はやってみると結構勝てることが多いです。


運用型広告でいうと、データが何もない中でのテスト配信のようなイメージです。
どれが勝ちパターンなのかはデータが溜まってからではないと明確にはならないですよね。それと一緒です。




②最初の仮説と心中してはならない

結論をいうと、上記の仮説を実践しましたが最初は負けまくりでした。

しかも初回からずっと予想してたのですが全部逆です。
ここで実は勝ちパターンと思っていたものが実は負けパターンだった事を確信し、途中から軌道修正しました。


次の仮説は「社長が前回出したやつを出すと勝てる可能性が高い」というものでした。


修正した結果、5回やってみる中で4回勝てたので
これはいつかいけるのでは!と思いました。


もちろん勝率は100%では無いので運要素はありますが
データも仮説もなくやみくもに出しまくる、よりはマシです。
勝てる可能性の高いものにリソースを投下しましょう。



③変更のリスクをしっかりと心得る

傾向が見えて勝率が高くなってから、あることに気づきました。

それは、私の後ろに座ってる先輩が、全く同じ手を出してるという事です。

2回連続で2人とも決勝に出てました。


最終戦、どんどん周りが脱落していく中で残ったのは私達2人です。


「じゃんけんぽん!」


2人とも勝ちました。


オーッと会場がなる中、確信しました。


「この人は、気づいてる。」と


ですが、今手元にあるデータは「社長が前回出したやつを出すと勝てる可能性が高い」というものです。


今の私にとっては、ここにかけるのが、1番勝率の高い戦い方です。


周りから「もう2人でジャンケンやれば?」

という声もありましたが全力で断りました。

それは言わずもがな、先輩のデータが何も無いからです。

上手くいってる時はリスクを取って戦略を変える必要はありません。


その次に私がじゃんけんに勝ち、先輩は負けたので、

私がiPadを手に入れました。

先輩が最後に、出す手を変えたので私は勝ったのです。


運用型広告においては、配信を変更(特に絞ったり止めたり)すると、
目に見えない大きな機会損失をする可能性があります。  

例えば「男性からの獲得がいいので女性を止めて男性のみにしよう」というのは

・見切りをつけるのが早すぎないか
・絞ったことでのリスクをしっかり把握できているか
・短期目線になりすぎていないか

など、非常に重要な選択ですよね。年齢やエリアでも同じくです。
変更の際は十分に注意しないといけません。


ダメだと言う根拠のあるデータが無い中で、戦略を変える(止める)のはリスクなのです。




ちなみに、終わった後に先輩に

「じゃんけん出るやつ気づいてました?」

と聞くと


「、、、気づいてた」


と返ってきました。

そこで私はもう一つ、確信に近い仮説を得ました。



そう、

先輩は、勝たせてくれたんだと。。。



「勝ったのがてらだでよかったよ〜!」

目がなくなるほどの笑顔でいう先輩。



つまり、勝負には勝ちましたが、負けたのは私の方だったのです。




仮説を確かめるべく、帰った後にその先輩のTwitterを見てみました。



あれ、

これどっちやろ、、、?



というのは一旦おいといて、

運用型広告とじゃんけんについて大切な共通点は


①仕組みを知ることを怠らない
②最初の仮説と心中してはならない
③変更のリスクをしっかりと心得る


という事です。

仕組みを知っていることの強さ、仮説と心中しないための心得(次々に新しい仮説が出てくる様な準備)、変更のリスク。


(そして利己的な心が前に出すぎていないか。)


考えさせられるじゃんけん大会でした。

でもiPadを手に入れられたので最高な気分ですw



ここまで読んでくださり有難うございました。

それでは、素晴らしいじゃんけんライフをお過ごしください。


-参考文献-

・リスティング広告運用者に伝えたい、教科書や社内マニュアルには載っていない12のこと


・じゃんけんで勝つ方法を本気で研究 – 必勝法ではないができるだけ勝つ確率を上げる方法を考える


・リスティング広告プレイヤーは最初の仮説と心中してはいけない


・シゲ@エンジニア&営業(じゃんけんの先輩)



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