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釈迦坊主という天才〜お金をかけて良い曲を作れば、売れるという時代は終わった〜

最近、僕はヒップホップにハマって、いろいろネットで探して聴いている。

ここのところ一番自分のなかでバズったのは釈迦坊主という謎のラッパーである。



アニメやテレビゲームのコラージュ画像と自身の可笑しい自撮りPV、、。最初は違和感の方が強かったが、次第にクセになって、今ではすっかりファンである。


かつて、音楽バブル時代に青春を生きた方々のなかには、こんなものは音楽じゃない、と怒り出す人もいることだろう。

ちゃんとした、聴く価値のある音楽というものは、1時間何万円もするレコーディングスタジオを借りて、何週間もかけて録音するから価値があると言うのだ。


でも、それはCDが飛ぶように売れた時代の話だ。

技術的な問題もあるが、作ったCDがたくさん売れる見込みがあったから、レコード会社が多額の予算を出していたのだ。


お金をかけていないから音楽的にダメだ、ということは、全くない。

そもそも、音楽とはただの空気の振動だ。
そんなので大金を稼げていた今までの方が歴史的に見て異常事態だったのである。(たしか、ボブ・ディランが言っていた)



ネットの動画に、釈迦坊主氏の録音環境を紹介しているものがあったのだが、僕はこの動画を見て顎が外れそうになった笑

「ノーパソで、、、しかも、座椅子!?」

個人的に、もうちょっとオシャレな環境で録音している印象だった。(売れてきたから、今はわからない)

ネットのインタビューで読んだが、スマホの自撮りのようなPVも誰かに頼むとお金がかかるから、という理由が大きかったらしい。

結果的に、それが彼の変態性を見る人に伝え、ファンを増やすことに繋がっているのだ。


日本の音楽業界の未来は暗いと言われているが、クリエイターは減らない。どんどん新しい才能が出てくる。

むしろ、以前よりもお金をかけずにいろいろなことができるから良くなっているのかもしれない。






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寺田カンフー
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