デザフェスに参加して、やっぱり「消費生活」ではもう人生は楽しめないとおもった。

真夏のデザインフェスタに参加した。手弁当で作ったZINE、カープ女子応援マガジン「CoiCoi(新創刊号)」を売ってきた。イベントに出展するのは文学フリマに続いて2回目。今回もまた商品を売る難しさを痛感したし、商品を売る楽しさを実感した。

まず、だだっ広いビックサイトを、自分が客として歩きまわると気づくことなんだけど、とにかく人は商品なんて見ているようで見ていないということ。お目当の商品がある人は別としても、目的なくデザフェスそのものを楽しもうという人は、なんとなく見ているので、自分の琴線に触れなければ足を止めたりはしない。



そんなことを客の視点で感じながら、自分のブースでは、流れ行くお客さんとなるべく目を合わせるようにした。目が合ったら「立ち読みしていってください」とうちのブースは売りつけませんよ感を笑顔でアピールする。

正直、最初の1〜2時間はお客さんが寄り付かず、今回は厳しいかなと感じた。でも午後1時をまわったあたりから、徐々にお客さんが立ち寄ってくれるように。水野しずさん(誌面に登場している)目当の人もいれば、カープ女子を皮肉った鯉専門誌である(雑誌のコンセプト)ことを説明すると面白がってくれるお客さんもたくさん現れる。

雑誌のコンセプトに共感し買っていただけることは本当に嬉しい。800円も出して買ってくれるのだ、すごいことだよ。今回は10名の人が購入してくれた。ありがたい。

デザフェスには何百もの店舗が出展していて、その中からCoiCoiを選んでくれるなんて、大げさでなく涙が出そうになるよ。自分が面白いとおもって作ったものを、面白がって買ってくれる、こんな喜びは、消費生活をしているだけの人生では味わえない。

どんなに規模が小さくても、物を作って売ることは面白い。だから、デザフェスやコミケがこんなに盛り上がるんだと思う。もう、これからは誰もが創り手になれる時代。だからこそ、創った人が人生を面白がれると思うんだ。


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寺門ツネユキ
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