サッカー選手の価値。サッカークラブの価値。サッカーの価値。
プロサッカー選手に対する価値があまりわからなくなってきている。サッカー系YouTuberにスポンサーがついたり、多大な集客をしたり。色んなカテゴリーにそれぞれの価値をもったクラブも出てきたり。
ほとんどの人が思うプロサッカー選手はサッカーだけで収入があり、すべてをサッカーに注げる環境でプレーしてる人の事かなと思う。それとかJ1、J2でプレーしてやっとプロサッカー選手なのかなと。
けど、Jリーグクラブだとしてもサッカークラブの存在価値というのは”どれだけ多くの人に必要とされるか”に尽きると思います。(自分の考え方的に?)
そこの地元にあるサッカークラブ。その地元の人々が本当にそのサッカークラブを必要とし、その街に絶対不可欠な存在になり街全体がサッカーで熱くなれるのであればそれは規模は違えどプロサッカー選手と同じ価値、それ以上の価値になるのではないかとも思う。
そのサッカークラブの価値を見出すためにはまずはクラブが永く存在し続ける土台作りをしなくてはいけない。(これもあくまで自分の考え)
それはなぜかわかりますか?
長い間、その街にいる限り地元のチームを応援してくれるようなファン、サポーター層を掴んでいかないといけないからです。
勝つことがすべてだ!という勝利主義者のファン、サポーター層の多いクラブはきっと永く続くクラブにすることは難しいし、サッカークラブの本質に沿わないクラブになってしまう。
しかし、負けてもいいと思っているわけではない。
ここでしっかり理解してもらいたいことがサッカーを考えていると、ズレがあります。このズレを選手やクラブ、サッカーをしている人、応援する人は整理出来ていないんじゃないかと思う事がある。
サッカーをゲームとします。サッカーというゲームの目的は”勝利"です。
サッカーをする上であなたの目的は何かという問いで”勝利”というのは誤りです。
勝利は1人の人間としての目的ではないし、サッカークラブの存在目的でもない。勝利はサッカーというゲームの目的で、それにとって勝利は目的ではなくて”手段”だということ。
ここを理解しないと勝利主義者の勝利という圧がずっと付きまとう。そうなるとサッカーの価値からたくさん学ぶものがあるのに、サッカーをしていて不幸になってしまう選手が量産されてしまう。
サッカークラブが目指すところは”勝ち負けがすべてではない”
けど、チーム(現場で戦う人達。選手、監督、コーチ)が目指すところには”勝利に意味がある”
このズレを含めて どれだけ多くの人に必要とされるか を創っていかなくてはいけない。
このような事は選手も必ず知る必要があって、闇雲に漠然とプロを目指していてもサッカーをしている本当のありがたみやどう目指して行けばいいのかということが明確にならないし、サッカーという価値を見出せないなと感じる。これらを理解すればサッカー選手としての振る舞い方も変わってくるはず。
地域に根ざしたクラブづくり、街に愛されるクラブ、多くの人に必要とされるクラブになるために地元のクラブがJリーグ入りする夢を追いかけて街中を熱くするためにJリーグ入りを目指すという目標がある。
自分はあくまで選手の立場なのでピッチ、現場で結果を出さなければいけません。
しかし、フロントの仕事や現場以外でサッカーは本当にたくさんの人が動いていてそれらのことを選手が知る機会ってほとんどないんじゃないかと感じたので自分は選手をしながらも現場以外のところにもアンテナを張って取り組んでいる。
サッカーの価値を見出すためにはサッカーのすべてのところを知る必要がある。まだまだ日本サッカー界ではサッカーの価値を見出せていない。サッカーやってる奴はチャラいよな、社会人になってサッカーをしていてすごいという人はいる反面でいつまでサッカーしてるんだと見下す大人もたくさんいてる。
けど、サッカーから学べることは学生を終了した後だって山ほどある。プロになれないとサッカーをする意味がないからとか、まだサッカーをしたいのにこの社会の風潮のせいで辞めざる得ない選手はたくさんいる。その社会の風潮をなくすために、社会からサッカーの価値を認めてもらうために今闘っている自分達がサッカーの価値を見出していかないといけない。