SDGsの話1「貧困をなくそう」
随分間が空いてしましました。早速始めます。
今回からSDGsの具体的な目標に触れていきたいと思います。
まずは一つ目。
『貧困をなくそう』
貧困。この言葉わかりますかね?
まずしくて困ってるってことです。
実際、僕もお金なんてそんなに持ってないです。
貧困家庭とかワーキングプアとか、日本でもよく聞きます。
しかしこれは相対的貧困といって、周りと比べて貧困といった部類のやつです。
名門野球部の補欠。みたいな。
まあ語弊はありますが感覚的にはそんな感じ。
今回の場合はこの相対的貧困ではなくて、絶対的貧困というやつです。
”比べて”じゃなくて、”もうそれ”ってことです。
それをなくしていきたいのです。
では絶対的貧困とはどのようなことなのか。
絶対的貧困とは
『1日200円未満で生きる』ということです
世界銀行っていう漫画に出てきそうな期間が国際貧困ラインというのを設けてるのでそれで決まってるみたいです。
1日の生活費が200円
おにぎり買ってお茶買っておしまいです
おにぎりも鮭ハラスとかあのちょっと高いの買っちゃったらお茶は買えません。
というか食費だけではないです。
月で換算すると6000円。
これには家賃、衣服、電気ガス水道、医療、教育、交通、通信、全部含めてこれです。
むしろ貧困が問題視される地域では、電気ガス水道の設備も医療も行き届いていないのです。
日本に置き換えては到底考えられません。
これを早急に無くさなくてはならない。というのが目標の1です。
データによると
2015年では7億人以上が絶対的貧困とされています。
つまり地球上の10人に1人が貧困です。
吉本坂46で行ったら4.6人が1日200円以下で生活していることになります。
例えによって少しわかりにくくなっちゃいましたが、めちゃくちゃ多いです。
そしてその目標の大きなターゲットが”子ども”です
子どもの貧困が何故ダメなのか
一つの例です
お金がありません。学校に行けません。
なので働きます。
稼ぎは少ないです。学校には行けません。
病気になりました。病院には行けません。
文字は読めません。
将来の夢はあります。
ご飯を食べるために働きます。
こんな状況じゃ国を発展させるなんて愚か命を支えることでさえ危ういんです。
これからの国を支えていく子どもたちがこのような状況にあってはならないということです。
子供だけではありません。
女性もです。
女性は女性であるということだけで働けなかったり、学校に行けなかったり、望まない妊娠をしたりと男性に比べて厳しい状況にある国がまだ多いです。
他にも人種や宗教、地域によって貧困に陥っている人がいるんです。
ではどうやったら解決できるのか。
SDGsでは大きな目標の中に、具体的なターゲットというのが含まれています。
今回の目標1「貧困をなくそう」の場合だと7つあります。
例えば
2030年までに、
1日1.25ドルで生活する人を0にするとか、(めちゃくちゃやばい貧困はとりあえずなくそう)
貧困状態の全ての男性、女性、子供の割合を半減させるとか。(絶対的貧困は半分にしよう)
そしてその中には、
すべての人が差別されることなく、基本的なサービスが受けられ、土地や財産を持つことができるようになる。
ということと、
それらが自然災害や紛争などでダメージを受けた場合でも回復できるようにする。
と書いてあります。
SDGsの大切なところはここです。
”持続可能な”開発目標なのです。
裕福な国から貧しい国に物資を送ったとしても、一時のしのぎにしかなりません。
そうではないのです。
貧困をなくした上で、財産を持ち、それらがダメージを受けたとしても復旧できるような仕組みを作らなくてはならない。としているんです。
もちろん、今をしのぐための物資も必要なのですが、その先を見越してもってことです。
ここら辺が難しいのですが。
貧困層が多い国では政治による力が及んでいない場合があります。
国としてもお金がなかったり、統治する仕組みができていなかったり。
そんな中、民間の企業や団体などが直接支援しているということが多くあります。
職業を提供したり、お金をあげるのではなく融資をして返済の見通しを含めプランニングしたり。
例えばこちら
国際農研というところでは作物が育ちにくい土壌を改善するためのカットソイラーというトラクターにつける機械を用いた取り組みをインドの団体と共同で取り組んでいるそうです。
これによって、従来よりも安く土壌を改善でき、農作物を多く育てることができる土地にし、生産と収入を安定させることができるってことです。素敵ですね。
あとこちら
2014年のパナソニックさんの記事ですが、
名刺入れの生産工場を作ることによって、新しい産業を生み収入を安定させることができています。また、ソーラーランタンを送ることによって、電気が通っていない地域でも労働時間を確保したり、室内で作業ができたりという取り組みをしていました。今は他にもいろんな取り組みをしているそうです。
このように、
お金あげるー(まあ嬉しいんですが)とか洋服送りますー(ほんとそれでも十分なんですが)とかだけじゃない取り組みをやってることを知るだけでもいいんです。
もしそういう取り組みに興味を持ったら支援するとか、そういうところで生産されているものがあったら購入するとか、知っているということだけでそういう選択肢が出てくると思うんです。
あなたに何をしろっていうわけではないんですが、心の片隅に、こういう状況の人たちがいて、こういう目標があって、こういう取り組みをしている人がいるってことを知ってもらえたら何かが動き出すと思うんです。
現に僕はそういう団体に多額の寄付をしたわけでも、直接赴いたわけでもありません。
ただこの記事を書いただけです。
こういう風に興味を持って発信する人が増えたら、もっとこの国の環境も変わるかもしれませんしね。その一端でも担えれば。
コンビニの横の募金箱に少し入れるだけでもSDGs。素敵なことです。
ちなみにですけど、相対的貧困も格差という意味で日本国内では問題視されています。
日本の貧困率って結構高いんです。およそ16%。
ざっと6人に1人。
吉本坂46だとだいたい7人です。
ちょっとわかりにくくなってしまいましたが、結構多いです。
国内外の貧困をなくそうとみなさんも少しだけ考えてみましょう。
お次は目標2「飢餓をゼロに」です。